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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2006.6
- 出版社: 新潮社
- サイズ:20cm/397p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-10-505251-9
紙の本
エンデュミオン・スプリング
『最後の書』を手にした者は全世界を支配できる。もし悪人の手に渡ったら、世界は破滅への道をたどるのだ。ただし、その本のページは空白で、選ばれし者しか読むことができない。—1...
エンデュミオン・スプリング
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商品説明
『最後の書』を手にした者は全世界を支配できる。もし悪人の手に渡ったら、世界は破滅への道をたどるのだ。ただし、その本のページは空白で、選ばれし者しか読むことができない。—1450年代ドイツの章は、グーテンベルクなど歴史上の人物が登場、印刷術秘話も織り込まれる。現代のオックスフォードが舞台の章は、主人公ブレークが追跡者の影に怯えながらも、本の謎を解明していく。果たしてその謎とは—。【「BOOK」データベースの商品解説】
過去、現在、未来、全ての知識が詰まった本「最後の書」をめぐり、オックスフォードの図書館で始まる冒険。主人公ブレークは追跡者の影に怯えながらも、本の謎を解明していく。果たしてその謎とは−。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
マシュー・スケルトン
- 略歴
- 〈マシュー・スケルトン〉1971年イギリス生まれ。オックスフォードの図書館やドイツのマインツ大学で働きながら「エンデュミオン・スプリング」を書く。作品は世界14か国語で翻訳出版され、映画化決定。
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紙の本
最後の書(Lastbook)をめぐって謎解き&大冒険
2007/03/28 17:26
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
なにやら、本に関するファンタジーということで、本好きには、避けては通れない!?一冊。
ブレーク少年は、妹のダックとともに研究者の母親とともにオックスフォード大学に訪れています。
母親が調べ物をしている間、ブレークとダックは、時間を潰すため、託児所がわりに、図書館にあずけられています。
そこで、ブレークが出会った本とは、なんと何にも書かれていない本。
が、、、、ページの中央にブレークにしか見えない、詩が浮かび上がってくるのですが、、、、。
このブレーク少年のお話しが、メイン・パートで、
後各章の頭に、活版印刷のグーテンベルクとその徒弟のエンデュミオン青年の話が、
載っています。勿論、この二つのお話しは、どんどん絡み合ってきます。
(こっちのパート(エンデュミオン青年の)もページの分量の割には、意外と面白い)
本に関するファンタジーということでミヒャエル・エンデの『はてしない物語』
なんかに近い感じですかね?ただし、
既存のファンタジーはここから不思議な世界へ行って、ファンタジックで波乱万丈の展開になるのですが、
本書のブレーク少年は、この本をめぐって冷徹なニュートン力学が支配するこの現実の世界で頑張ります。
つまり、ご都合主義の魔法(この最後の書に関するファンタジックな設定は、多々ありますが)
なんかで窮地から脱出とかは、ないわけで、
そんなにスーパーナチュラルな要素が無いのが、リアルととられるか、
話の広がりに足枷となったかは、読み手次第です。
でも、基本的には、ファンタジーでよくある平凡な主人公が、実は、選ばれた特殊な人間と
いう設定は、踏襲されていて、この辺が微妙。
妹のダックの名前の由来がかわいいですね。
(私、妹萌えでは、ないのですが)
お父さんとお母さんが、泣く位の大喧嘩をしてから、
二人を仲直りさせるため、この妹は、ずーっと黄色いレインコートを着ています。
で、あひるみたいなので、ダック。
で、両親の不和を取り出して大きく描写してあるわけではないのですが、
別居中だということは、それとなく読者にわかるように書かれています。
そうこの両親の不和という不安感なんかも、主人公たち本の世界に没頭させる
要因として用意されています。果たして、ブレークたちは、良好な家族関係を取り戻せるのでしょうか??
それは、読んでのお楽しみ。(宮部みゆきさんの作品にも、同様の設定がありましたね。)
欧米の図書館って、本当に古ーい感じで
本当にいい雰囲気をもっています。
とりわけ見たことも無いけれど、オックスフォード大などは、凄いでしょうね。
ファンタジーとしては、ちょっと物足りないかもしれないけど、
大学の図書館の雰囲気は、十二分に感じられます。
紙の本
図書館をめぐる冒険
2006/08/16 21:17
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヒロクマ - この投稿者のレビュー一覧を見る
オックスフォードの図書館を舞台にしたファンタジー小説。12歳の少年ブレークは、母親の研究旅行で一緒に訪れたオックスフォードの図書館で不思議な本に出会う。その本はどこからどこまでも真っ白で、何の本なのかさっぱり分からない。やがて図書館で不思議な事件が起こり、少年はその事件に巻き込まれていく。どうやら事件を解く鍵は、少年が見つけた不思議な本にあるらしい。その本は少年にしか見えないメッセージを写し出し、少年をオックスフォードの歴史の闇に導いていく。
現代の話と平行して、15世紀のドイツでの物語が語られる。それはグーテンベルクの活版印刷発明にまつわる奇妙な話だった。印刷術の発明の裏側で何が起きたのか?そしてブレーク少年を冒険に導く「エンデュミオン・スプリング」とは何者なのか?
現代と15世紀が交互に錯綜しながら、オックスフォードに秘められた謎が明かされていく。
本に対する愛情が時には恐ろしいことを招くが、それでも最後に困難を乗り越えるのは本を信じる力。
本の魔力と魅力があふれる物語だ。