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紙の本
それでも、警官は微笑う (講談社文庫)
著者 日明 恩 (著)
無口で無骨な巡査部長・武本と、話し出すと止まらない、年下の上司・潮崎警部補。二人は、特殊な密造拳銃の出所の捜査にあたる。たどり着いたのは5年前のある事件だった。覚醒剤乱用...
それでも、警官は微笑う (講談社文庫)
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商品説明
無口で無骨な巡査部長・武本と、話し出すと止まらない、年下の上司・潮崎警部補。二人は、特殊な密造拳銃の出所の捜査にあたる。たどり着いたのは5年前のある事件だった。覚醒剤乱用防止推進員の拳銃自殺。その背後に潜む巨悪とは?軽快な筆致で描かれた、新世代の警察小説。第25回メフィスト賞受賞作。【「BOOK」データベースの商品解説】
【メフィスト賞(第25回)】【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
無骨な刑事とお坊ちゃん刑事が追う麻薬と拳銃の密売ルート
2006/08/10 15:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る
東京池袋署刑事課に勤務する武本正純。無骨な顔と、正義感からなのだが容赦のない腕力で「キチク」とあだ名されています。
拳銃所持容疑をかけられたミチオを追う武本は、麻薬取締官の宮田とぶつかります。宮田もまた、麻薬漬けのミチオを追っていました。宮田が武本の捜査の邪魔をする形になったのですが、さらにふたりはわずかに出回る、ある拳銃の出所についても、ぶつかっていました。
宮田は恩師の泉真彦が5年前に自殺しましたが、納得できません。泉は覚醒剤乱用防止推進員にもかかわらず、麻薬常用が認められ、スキャンダルになっていました。しかし宮田は冤罪を信じています。
この拳銃と麻薬ルートを追うのですが、本書でいちばんおもしろいのが、武本とコンビを組む年下の上司潮崎哲夫。茶道の家元の次男坊で、家からの圧力により、自宅から出勤、休日勤務が続けば警視総監自ら問い合わせが入る。もちろん所属に関しても横やりが入る。
そんなキャラクターなので周りからは疎まれ、相手にされないことも多い。けれど、潮崎は明るく現場を守りたてます。そして、そのハンディを力に変えてしまう。
彼が本当は主役なんじゃないかな。
個人的には「中国緑茶の白い葉」というありえないお茶が登場し、おもしろさ倍増。うーん。発酵度の極端に低いシルバーチップの中国茶はありますけれどね。ここに出てくる陽竜銀針は聞いたことないなぁ。ま、だからおもしろいのですが。
ただし、それが証拠として付着していた、というのはちょっとムリムリかなぁ。
在日外国人の存在や、日本の官僚機構のお粗末さなど、物語展開も読み応えがあります。でも、やっぱり潮崎警部補が出てくると目が離せない。