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赤いハイヒール ある愛のものがたり
  • みんなの評価 5つ星のうち 5 8件
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紙の本

赤いハイヒール ある愛のものがたり (LLブック)

著者 ロッタ・ソールセン (作),ビョーン・アーベリン (写真),中村 冬美 (訳)

アンネリーがほしかったのは赤いハイヒール。でもママたちからの贈り物はやぼったいサンダルだった。とりかえにお店に行ったアンネリーは、そこで憧れの青年に出会う…。読むことに困...

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赤いハイヒール ある愛のものがたり (LLブック)

税込 1,543 14pt

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商品説明

アンネリーがほしかったのは赤いハイヒール。でもママたちからの贈り物はやぼったいサンダルだった。とりかえにお店に行ったアンネリーは、そこで憧れの青年に出会う…。読むことに困難がある人にも楽しめるバリアフリーの本。【「TRC MARC」の商品解説】

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みんなのレビュー8件

みんなの評価5.0

評価内訳

  • 星 5 (8件)
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  • 星 1 (0件)

紙の本

こんな本を待っていました

2009/02/06 12:18

12人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mido - この投稿者のレビュー一覧を見る

 町の本屋さんや、近くの図書館で、「読める本」を見つけられない子どもたちが居ます。
 私は、盲学校の図書館司書をしています。見えない・見えにくいと言っても、見え方は一人ひとり違います。盲学校の図書館には、点字版、録音版、拡大文字の本の他に、手で読む絵本(様々な素材を使って、手で触って、本の内容を分かるように工夫されています)等があります。殆どがボランティアグループの製作です。もちろん、出版されている「普通の本」も有りますが、これは1/10程度です。
 以前、ろう学校の図書館にも居りました。ろう学校の子ども達も、聞こえ方は様々で、補聴器を付けて普通に音声で日本語を話す子ども達も居りましたが、手話を母国語とする子ども達は、手話は、書き言葉としての日本語と全く違う文法ですので、本を読むのが苦手でした。
 盲学校にも、ろう学校にも、様々な障害の有るお子さんが在籍しています。長い文章や、難しい言い回しが苦手、じっと本の前に向かっていられ居ない、そばで読んだり、ページをめくるなどの支援が必要・・・そんなお子さんも居ます。
 去年、高等部の生徒達が、北海道へ修学旅行へ行った時のことです。一人ひとりが「何を調べるか」を調べに図書館へやってきました。修学旅行用の北海道の本は何冊かあります。観光案内書もあります。けれど、学年相当の教科学習が困難な生徒達も一緒です。彼等達が読めるように「わかりやすく読みやすく書かれた本」は有りません。仕方なしに、児童書の棚から数冊抜き出して、地理・歴史等の書架に差し込んでおきました。ところが、本の表題の「小学生の」という文字を見付けて「これは小学生用だからダメ」と言われてしまいました。
 1月の「図書館ニュース」で「赤いハイヒール」を紹介しました。さっそく高等部の生徒さん、小学部のお母さん、4月に特別支援学校への異動を希望されている先生が借りに来ました。 
 高等部の生徒さんが返却の際、バーコードリーダーを手にしながら「僕、一人で読んだんだよ。アンネリーは、やぼったいサンダルを取り替えに行ったんだよ。赤いハイヒールに替えたんだよ。ボーイフレンドに会えたんだよ」と言いました。今の子どもたちは、パソコンを何の説明を受けずに、ゲーム感覚で利用します。文字の大きさ、音量、速さを事も無げに、自分の都合の良いように替えてしまいます。
 小学部のお母さんは、司書室に居た私に、わざわざ「日本でも国の補助で、LLブックがたくさん出版されると良いです。卒業しても、地域の図書館でLLブックを借りられると良いです」と言いに来ました。
 4月に異動する先生には、特別支援学校の子ども達のために、「赤いハイヒール」をプレゼントしました。
 「赤いハイヒール」は、私が接してきた子どもたちの全員が読める本です。町の本屋さんや、近くの図書館に「やさしく書かれた本」が普通に有って欲しいです。もし図書館が積極的に購入したら、著者も出版社も増えるのではないでしょうか。身の回りに読める本がないと、本から遠ざかってしまいます。世界が広がりません。しかも、自分では「こんな本を読みたい」と自己主張が困難な人達が大勢います。
 「赤いハイヒール」が、そしてたくさんのLLブックが日本中にあふれることを願っています。

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紙の本

いまどきのシンデレラが履く靴は――。

2009/01/21 22:05

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:wildflower - この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公アンネリーが望んでいたものは
深紅のハイヒールだった。

22歳まで、母に愛されて育った娘が
その誕生日にもらったものは
母からの茶色のサンダル……

皮がやわらかく履きやすく
けれど、とてもやぼったい。

哀しい気持ちを抱いた彼女は
自ら焼いたケーキを手に
職場へ出掛けていく。
そしてあこがれの彼と言葉を交わす
すてきな幸運が訪れた。

彼女のかすかな希望は
やがて決心に代わる。
母の贈ってくれた茶色のサンダルを
あの憧れの
赤いハイヒールに取り替えるのだ。


靴の交換、というささやかな出来事が
ていねいにすくい取るのは
大事に愛された娘としてのアンネリー
その心が
母の愛を受け止めるだけでなく
少しずつ
わたし、を生きることに
目覚めていく過程である。

かわいい良い子で
あった時代が長いほど
その庇護から
一歩
自分を生きることは
どんなに
勇気がいることだろう。

赤いハイヒールは
その赤の強さで
アンネリーの決心を
そっと
応援しているかのようだ。


そして。

なんと
驚いたことに
靴屋で、ある奇跡が起こる。

……。

少女が一歩
成長していく、その瞬間に
履いているのは
シンデレラのように
大人びたハイヒールなのだ。

そして
同時に
母と、娘との間に流れる
ちいさな痛みと
それに増して大きな
喜びとが
ラストに描かれている。

***

この作品は、親しい本好きの友人からのプレゼントだった。

(財)日本障害者リハビリテーション協会において
翻訳されたこの作品は、あとがきによると
もともとはスウェーデンの「読みやすい図書基金」という
財団から発行された図書である。

本を一冊、読み終えることそのものに
さまざまな理由から
困難を覚えてしまうために
そのよさに触れられずにいる人がいること
その事実は驚きであったから
その助けとなるために、日本ならず世界において
マルチメディアの力で「読むを楽しむ」工夫が
さまざまに凝らされていることを知ったことも
大きな、たからものだった。

よい作品はよい作品としての力を放っており
そうした作品を
一般の人も、そして識字に困難を覚える人も
等しく愉しめたなら、とても素敵だ。
そう、思う。


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紙の本

「読みやすい図書」としての『赤いハイヒール』

2009/01/22 23:25

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る

『赤いハイヒール』は、海外児童文学、ヤングアダルト文学、当事者の自己決定というテーマなど、さまざまな方向から読むことができる。

ここでは、「読みやすい図書」としての側面について書いてみたいと思う。

この本の原本は、1994年にスウェーデンの「読みやすい図書センター」から出版された。「読みやすい図書センター」は、「読むことに障害がある人々」や「スウェーデン語を使う習慣がこれまでほとんど無かった人達」がニュースや文学にアクセスできるようにすることを目的として、読みやすい図書や新聞を出版している。

主な対象グループとして、知的障害者、自閉症の人、失語症の人、ディスレクシア(読み書きに困難がある)の者、子供の頃からのろう者、高齢者、移住者、学童を想定している。

大人には、大人にふさわしい内容をわかりやすく書くというポリシーをずっと大事にして活動している点が特徴だ。

こうして出版された『赤いハイヒール』は、2002年に、『知的障害のある青少年向けに特別に作られた「やさしく読める」図書』として、国際児童図書評議会により障害のある青少年向けの推薦図書に選ばれた。日本には、「世界のバリアフリー絵本展(2002年)」で紹介されている。

「読みやすくするためにテキストをリライトすること」や「読みやすいテキストを書くこと」は、英語圏や移民の多い国では一般的なことだったのではないかと思う。

「読書に障害のある人のため」という目的は、あとから加わったのかもしれないが、「その言葉を母語としない人のため」ということがずっと意識されてきたのではないかと感じる。

私が普段楽しんでいる英語の多読も、英語を母語としない読者のために大量にリライトされた英語の本に支えられている。使う単語の種類や語数などを決めて、名作をリライトすることが普通に行われていなければ、そもそも、英語の多読という学習法、読書法は成立しなかったのだ。

そういった土壌が自然にあった英語圏では、「読みやすい図書」という概念は発達しやすかったのではないかと想像できる。

日本では、全日本手をつなぐ育成会が、スウェーデンの活動からヒントを得て、知的障害者のための読みやすくわかりやすい新聞「ステージ」を発行しているが、こういった活動はまだ緒についたばかりである。今後、この分野が発展していくことを望みたい。

「読みやすく分かりやすくする方法」のひとつとして、「マルチメディアDAISY」がある。(ただし、マルチメディアDAISY図書のすべてが分かりやすいわけではない。テキストや構造を分かりやすく作っていなければ、分かりやすい本にはならないのは、もちろんのことである。)

山内薫『本と人をつなぐ図書館員』(読書工房 2008)の中で、マルチメディアDAISY図書を知的障害者の利用者に見てもらったエピソードが紹介されている。

今まで本を読み通したことがなかったその人にとって、マルチメディアDAISY図書がはじめて最後まで読んだ本になったのだという。

「読むことに障害がある人」にとって、必要な図書はさまざまである。録音、点字、大活字、DAISYなどのように基本的に内容は原本を生かして、読めるように変換したものもあれば、読みやすい図書のようにテキストそのものを読みやすく書き換えたり、最初から読みやすいように書き下ろすものもある。手話をつけることは、音声言語を空間言語に組み直すことでもあるから、さらにダイナミックと言えるかもしれない。

どれかだけではなくいろいろな種類の図書が増えていくことで、その言語の文学はより豊かになっていくのではないだろうか。

『赤いハイヒール』は、スウェーデン文学が持つ「豊かさ」を教えてくれる1冊である。

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紙の本

読書の可能性。バリアフリー図書を認知症高齢者と楽しむ。

2009/12/24 21:59

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:marekuro - この投稿者のレビュー一覧を見る

「赤いハイヒール」~ある 愛のものがたり~
このタイトルを見ると、どことなくクリスマスの
雰囲気が漂っているような気もしますが、この
本は読書のバリアフリーを目指しているLLブック
というものです。

LLブックや読書のバリアフリーに関しては
midoさんや
wildcatさんが
ご自身の専門的な視点から解説されています。

評者も一応、福祉系なのですが、同じ福祉系でも
やや畑違いの分野ですので、その評者がLLブックについて
専門的にあれこれ記述するのは屋上屋を架す感もありますが、
簡単に説明するなら

LLブックの対象としている方は、知的障害者、自閉症、失語症
ディスレクシア、聴覚障害者、高齢者を対照としていて、内容や登場人物、言葉、絵、レイアウト
のすべてに読むことが困難な方々に楽しむように作られています。
そして、それは子ども向けにするのではなく、大人も楽しめるように配慮され
ている点がポイントです。
そして、本書はCD-Rが付属されていて、専用のソフト(CD-Rに収録)を
パソコンにインストールすることで、PCで絵を文字を音声を見聞きできる
ようになっています。

本書のストーリーですが、一言で表現してしまうなら
障害をもった女性の恋愛と自己決定のお話。と表現できるでしょう。
ストーリーの詳細は、評者が自分で記述するのがバカらしく思えるくらい
すばらしいものをwildflowerさんが
本書の書評で伝えてくれています。

評者はこのLLブック「赤いハイヒール」を重度認知症高齢者と共に
楽しみました。
評者を含めて5名の方々でノートパソコンを囲んで、昼のひと時を
本書と共に過ごしたのです。

結論から申し上げますと、援助者側が驚くような認知症高齢者の
反応というのはありませんでしたが、普段は車椅子に座って
見ているか見ていないかもわからない状態で無表情にテレビを
眺めている方が、本書のストーリーをわずかに理解できたのか
「わたしの若いころは勝手に相手を選べなかった」と発言されました。

他にも脳梗塞後後遺症で失語状態の方が、だまってPCの画面を
ながめて、うんうんと頷いていたり、徘徊(その方にしかわからない
理由で起きている限り歩き続ける行動障害)の重度な方で、寝るときと
食事以外では、一所に2分も留まれないのですが、画面を見て
1~2分側に留まって眺めていました。

その後は、皆でお茶とお菓子をいただきながら、先にあった
「わたしの若いころは勝手に相手を選べなかった」という
事をはじめとして、普段はあまり聞くことのできない話などを耳にすること
ができました。援助者としては会話の間に貴重なアセスメント(情報収集)
が出来ましたし、回想法のような、ちょっとしたグループセッションに
近いやりとりでしたが、このような時間を持つことができ、充実した
昼下がりのひと時だったように思います。

これだけで、LLブックに効果があったと言いきってしまうには
少々難がありますしエビデンスも足りないのですが
側にいた評者は、LLブックの効果云々よりも可能性を強く感じた次第
です。

仕事の中で出会う高齢者の中には
「読書は好きだけど、目が薄く(目が悪く)なって読めない」
と読書を諦めている方も少なくありません。

評者自身は本が大好きで、”当たり前の生活”に欠かせないのですが
上記の高齢者のように、目が悪くなって本が読めなくなるのは悲しい事
です。そんな状態を想像するだけでもQOL(生活の質)が低下しそうです。

ですが、このようなLLブックがもっともっと普及してくれたら目が悪くなって
字を読むのに困難を覚える位まで長生きするのも悪くないな、と思います。

LLブック自体は、まだ開発の途についたばかりでしょうし、お世辞にも
普及しているとは言えない状況かと思いますが、今後の展開に強い期待を
抱きつつ今日まで努力されてきた関係者の皆様に感謝と尊敬の念をお伝え
したく本書の書評をさせていただいた次第です。





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紙の本

椎原綾子「読みやすい本(Easy-to-Read) 「赤いハイヒール ある 愛の ものがたり」のご紹介」『みんなの図書館』2007年3月号より

2009/02/17 14:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:日本障害者リハビリテーション協会* - この投稿者のレビュー一覧を見る

様々な理由で「読む」ことが困難な人たちがいます。視覚障害者を始め、知的障害者、失語症者、ディスレクシア(読み書き障害)、聴覚障害者・・・等々。(聴覚障害者が読むのに困難?と思われる方はみんなの図書館2006年10月号のこの交流のページをご参照ください)
ご紹介させていただく、「赤いハイヒール ある 愛の ものがたり」はスウェーデンで出版された読みやすい本(Easy-to-Read スウェーデン語でLL: Latt Last)で、通常の本では理解が難しい方々を対象に、「わかりやすい・読みやすい」ということを念頭において作られた本です。
スウェーデンの「読みやすい図書基金」から出版され、写真の構成、レイアウト、文字の大きさ、ストーリー構成、語彙など様々な工夫がされています。日本語版では、分かりやすい言葉を選ぶとともに漢字にはルビを付けています。「読みやすい本」と言っても、内容は子ども向けではありません。そのため、子ども向けの本だけを読む年齢ではなくなったけれども、読むことは困難である聴覚障害者や知的障害者も楽しめます。
ストーリーは、知的障害のある若い女性アンネリーがおしゃれに芽ばえ、恋をします。しかし、母親からもらった誕生日の贈り物は、アンネリーが欲しかった赤いハイヒールではなく、やぼったいサンダルでした。あこがれの青年オーラとのデートを前に、アンネリーは思い切って靴を取り替えに行こうとしますが・・・・。障害のある人たちの自立への強い願いや、親の思いが「赤いハイヒール」によって象徴的に描かれています。
この本には墨字だけでなく、マルチメディアデイジーがセットされています。デイジー(DAISY)は、Digital Accessible Information SYstemの略で、日本では「アクセシブルな情報システム」と訳されています。テープとは違い、読みたい章や節または任意のページに飛んだり、しおりを挟むようにブックマークを設定することができます。また、1枚のCDには50時間以上収録することができ、テープと比べ場所を取ることがありません。
デイジーと比べマルチメディアデイジーは図書の内容が音訳化されているだけでなく、さらに音訳に合わせて文章がハイライトされます。そして、文章と同じ画面で挿絵や写真など画像も見ることができます。文字も読みやすい大きさにフォントサイズを変更することができます。もちろん、再生スピードも読み手にとって聞きやすい速度に変えることができます。そのため、音訳されたものを読む視覚障害者だけでなく、フォントサイズを変えれば墨字が読める視覚障害者やディスレクシア(読み書き障害:知的障害は無いが読み書きが困難である障害)の人もこの本を楽しめるようになっています。
この本にセットされているデイジーの中に、マルチメディアデイジー再生ソフト「LpPlayer」が、入っていますので、コンピュータをお持ちの方はインストールすればすぐにマルチメディアデイジーでも読むことができます。
「世界のバリアフリー絵本展(2002年)」で、国際児童図書評議会から、障害のある青少年向けの推薦図書に選ばれた、この「赤いハイヒール ~ある 愛の ものがたり~」を、是非、そろえてください。

(椎原綾子.読みやすい本(Easy-to-Read) 「赤いハイヒール ~ある 愛の もの
がたり~」のご紹介.みんなの図書館.No.359,2007.3,p.80-81.より)

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紙の本

翻訳者からの推薦

2009/01/30 18:01

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村冬美 - この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公アンネリーは、その日22歳の誕生日を迎えました。
スウェーデンでは、誰かが誕生日を迎えると家族の人がケーキとプレゼントを持って寝室を訪れ、『百歳まで生きますように』という歌を歌いつつそれを渡します。アンネリーが欲しがっていたのは、靴屋のショーウインドウで見たすてきな赤いハイヒールでした。ところが母親と姉がくれたのは、やぼったいサンダル。母親は言います。「あなたのような品のいい女の子はハイヒールなんてはかないのよ」 
がっかりしたアンネリーは、ケーキを持って職場に向かいます。職場のみんなと食べるのです。ところが通勤のバスの中でずっとアンネリーが憧れていた素敵な男の子が話しかけてきて、彼女を映画に誘います。彼女はプレゼントのサンダルを、あの赤いハイヒールと交換することを決意します。
彼女はそこから、恋へ、そして自分に必要なものは自分で選び取る人生へと走り出します。
 
 バースデーケーキ、バスの中で出会うハンサムな彼、靴屋さんで起こったサプライズ、初めての赤いハイヒール、初めてのデート、そして厳しいながらも深い愛情で娘を育てる母親。この絵本には母親の手から飛び出して大人になっていく女性のシンデレラストーリーにふさわしい小物があちらこちらにちりばめられており、読者を甘い切ない気持ちへと誘います。
実は初めてこの写真絵本の原稿を通して読んだ時は、美人の産地スウェーデンにしては、アンネリーにあまりに魅力がないんじゃないかと思ったのです。けれども誕生日にもらったサンダルのごとく、やぼったく子どもっぽいアンネリーが恋と心の中に芽生えた『自覚』を手に入れて、赤いハイヒールの似合う女性へと変化していく、これは作り手の狙った仕掛けなのでしょう。(映画の前にオープンカフェで憧れの青年オーラとお茶をするアンネリーのかわいさは必見です!)

この絵本は読むことに困難を持つ人々も楽しめるようにという目的で作られたので、単純な文章で書かれていますし、マルチメディアDAISYのCD-ROMがついています。
この推薦文を書く為に、このたびこの図書を聴きながら読むということを何度も繰り返しましたが、改めてその心地よさにうっとりとしてしまいました。
おそらく多くの方は、このような音声付で読書をするということに、余りなれていらっしゃらないのではないかと思います。
朗読をされた相良麻里子さんの気持ちよい音声が流れてきて、目の前にはスウェーデンの美しいインテリアやオープンカフェの光景。なんだかこの『赤いハイヒール』の、たまらなくピュアな世界に飛び込んでしまったような錯覚を覚えます。この気持ちよさは日常ではなかなか味わえないかもしれません。ぜひ一度体感してみませんか?
そしてこの本を読んだ後の、胸がキュンとするような幸福感にしばし浸っていただきたいと思います。

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紙の本

内容紹介

2009/01/21 17:21

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:日本障害者リハビリテーション協会 - この投稿者のレビュー一覧を見る

『赤いハイヒール』は、知的障害のある若い女性の恋のお話で、シンプルに理解しやすい文章で構成されています。また「障害」のある人たちとその親の思いや、自立への強い願いが「赤いハイヒール」によって象徴的に描かれている本です。 この本は1994年、スウェーデンの「読みやすい図書基金」から出版されました。「読みやすい図書基金」は、国の補助を受け、普通の本では理解がむずかしい方々を対象に、「わかりやすい・読みやすい」ということを念頭におき、イラストや写真の構成、レイアウト、文字の大きさ、ストーリー構成、語彙など様々な工夫をした本や新聞を出版しています。『赤いハイヒール』は「世界のバリアフリー絵本展(2002年)」で、国際児童図書評議会から、障害のある青少年向けの推薦図書に選ばれました。

【ストーリー】
 22歳になったアンネリーは、以前からお店のショーウィンドーでみていた赤いハイヒールがほしくてたまらなかった。でも、ママからのお誕生日の贈り物は、やぼったいサンダル・・・。「私はもう大人なの。じぶんのことはじぶんで決めたいの。」アンネリーは勇気をふりしぼり、ママに内緒でくつをとりかえに行く。はたしてアンネリーは、無事あの赤いハイヒールにとりかえることができるのだろうか?あこがれの青年オーラとの恋の行方は?

【マルチメディアDAISYのCD-ROMについて】
 『赤いハイヒール』の日本での出版にあたり、わかりやすくするために様々な工夫がほどこされている原作を意識して、漢字にルビをつける、わかりやすい言葉を選ぶとともに、主人公のワクワクする思いをできるだけ日本語に翻訳する努力をいたしました。 さらに、より多くの方々に楽しんでいただけることを願って、マルチメディアDAISY(アクセシブルな情報システム)のCD-ROMを付けました。 DAISYはもともと視覚障害者のために開発されましたが、マルチメディアにすることにより現在は様々な障害者の方に利用されています。マルチメディア DAISYは、音声と同時に画像とテキストが表示され、読むことが困難なかたがたの理解を助けることができます。わかりやすく書かれた『赤いハイヒール』をDAISY版とともにぜひお楽しみ下さい。

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2011/10/29 18:01

投稿元:ブクログ

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