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紙の本
赤松民俗学の集大成とも言える村落共同体の風俗を徹底的に研究した書です!
2020/04/24 09:25
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、我が国の代表的な民俗学者、赤松啓介氏によって著された貴重な一冊です。赤松氏は、柳田国男の民俗学は本質的に「常民」とよばれる歴史の主役に偏っており、歴史では取り扱われない「非常民」の民俗学が考慮されていないと主張し、自ら「非常民」の民俗史の研究に邁進してきた人物です。同書では、赤松氏のフィールド調査をもとにした村落共同体の風俗、民俗などが詳細に論じられています。同書の構成は、「生活民俗と差別昔話ーもぐらの嫁さがし、村落共同体と性的規範」、「非常民の民俗文化ー村落共同体とは、間引き風俗、初潮の民俗、ムラと子供、誕生の祝い・子供のシツケ、子供仲間」となっており、赤松民俗学の集大成とも言えるものになっています。