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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2007.1
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社ノベルス
  • サイズ:18cm/817p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-182477-5
新書

紙の本

天帝のはしたなき果実 (講談社ノベルス)

著者 古野 まほろ (著)

90年代初頭の日本帝国。名門勁草館高校で連続する惨劇。子爵令嬢修野まりに託された数列の暗号を解いた奥平が斬首死体となって発見される。報復と解明を誓う古野まほろら吹奏楽部の...

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天帝のはしたなき果実 (講談社ノベルス)

税込 1,760 16pt

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商品説明

90年代初頭の日本帝国。名門勁草館高校で連続する惨劇。子爵令嬢修野まりに託された数列の暗号を解いた奥平が斬首死体となって発見される。報復と解明を誓う古野まほろら吹奏楽部の面子のまえで更なる犠牲者が!本格と幻想とSFが奇跡のように融合した青春ミステリ。第35回メフィスト賞受賞作。【「BOOK」データベースの商品解説】

【メフィスト賞(第35回)】90年代初頭の日本帝国。名門勁草館高校で、子爵令嬢・修野まりに託された数列の暗号を解いた奥平が斬首死体となって発見される。報復と解明を誓う古野まほろら吹奏楽部の面子の前で更なる犠牲者が! 青春ミステリ。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

古野 まほろ

略歴
〈古野まほろ〉「天帝のはしたなき果実」で第35回メフィスト賞を受賞しデビュー。

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みんなのレビュー51件

みんなの評価3.5

評価内訳

紙の本

圧倒される優雅な「舞台」。絢爛豪華な「本格」世界。

2008/02/28 13:57

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ばー - この投稿者のレビュー一覧を見る

第35回メフィスト賞受賞。

すごいのである。ものすごいんである。

 有栖川有栖が述べているように、今作は、中井英夫の『虚無への供物』の影響が見られる本格推理物。また、「読者への挑戦」に近い、「劇場より」(作者は、この物語を一つの舞台として扱っている)があることからも、有栖川有栖などの本格推理に強い影響を受けていることが分かる。つまり、読者参加型完全本格推理。つまりつまり、私が大好きなフェアプレイ精神溢れる推理物。

 音楽神(ミューズ)を捉まえるために――
 主人公、古野まほろは、県立勁草館高等学校吹奏学部の第一(ファースト)ホルン。全国大会に出場するために、個性豊かな仲間たちと練習にあけくれる毎日。光輝く青春時代の毎日の中、突然行われる殺人という凶行。犯行声明文の中には、彼らの課題曲『天帝のはしたなき果実』に関連する言葉が並ぶ。次々と行われる殺人。学園の七不思議。軍部と警察の暗躍。淡い恋。浪漫的であり、ペダンティック、そして優雅で独特な筆跡(テンポ)で描かれる、青春群像本格ミステリ。

 まず、独特な文章。
様々な雑学、専門知識で埋め尽くされている。それに伴うたくさんのルビ(創作的で面白いのも多い)。しかし、たとえその知識が些細で込み入ったものであろうとも、そこにはこちらを押しつぶすような圧迫感、いやらしさがない。つまり、知識の出し方、書き方が巧い。読み始めは慣れるまで少ししんどいかもしれないが、独特のテンポは、貴族調であり、優雅であり、高等遊民的であり、浮世離れしている。「ふん、なんだよ、お高くとまりやがってさ!」まあ、確かにそう思う人もいるかもしれないが、その超越的な嫌らしさは、思春期というハードルを取っ払っても十分に許容範囲だろう(私だけかなあ)。

 物語自身の内容はどうか。
 登場人物の独特の経歴、性格は、「すわ、これもキャラ小説か!?」うーん、どうだろう。だけどこれだけ(800頁を使って)有効的に消化されて、織り交ぜているのなら、おーるおっけー?後半に向かうにつれて様々な事実が表れてきて、「いや、ちょっとそれは推理というよりエンタメじゃん」と思う「かも」しれないが、本当に自由に生き生きと人物が踊っている。演じている。
 推理は本格物、しかも読者参加型のため、古典的だが面白いトリックが並ぶ。ガジェットは幾度も使われてきた物たちばかりだが、うん、ある意味冒険活劇。トム・ソーヤー?スタンド・バイ・ミー?
 なによりも見物は、種明かしの場面での、「関係者ほぼ全員」での推理披露会。推理に次ぐ推理。否定に次ぐ否定。「これでQEDなのね」いやいや、実はそれも打ち消し。『虚無への供物』はアンチ・ミステリらしいけど、こういう「物語内での推理否定(のようなもの)」がそれへのオマージュなのかな?でもそれは、驚きの真実で覆われるけど。その真実の部分がアンチ・ミステリなのか?どこかで見たことある手法だけどさすがに言えません。

 推理小説にリアルを求める人は嫌うかもしれないが(「こんなのありえないよ。本格の癖に」)(…私自身、本格の定義はおぼろげですが)、「超常、異能、エリートの人間らによる、本格推理」という優雅で雄大な「舞台」。殺人の非人間性がかすんでしまいかねない超越性。青春という舞台装置で描かれる殺人劇。ペダンティック、ペダンティック、ペダンティック。「芸術至上主義者」の私も、さすがにこう思う。

 「舞台で繰り広げられる演劇に目を瞑って応えるのは無作法だろう」

 やられました。超おもしろい。おススメです。

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