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風が強く吹いている
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.6 887件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2006.9
  • 出版社: 新潮社
  • サイズ:20cm/507p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-454104-4
  • 国内送料無料

紙の本

風が強く吹いている

著者 三浦 しをん (著)

箱根の山は蜃気楼ではない。襷をつないで上っていける、俺たちなら。才能に恵まれ、走ることを愛しながら走ることから見放されかけていた清瀬灰二と蔵原走。奇跡のような出会いから、...

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風が強く吹いている

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商品説明

箱根の山は蜃気楼ではない。襷をつないで上っていける、俺たちなら。才能に恵まれ、走ることを愛しながら走ることから見放されかけていた清瀬灰二と蔵原走。奇跡のような出会いから、二人は無謀にも陸上とかけ離れていた者と箱根駅伝に挑む。たった十人で。それぞれの「頂点」をめざして…。長距離を走る(=生きる)ために必要な真の「強さ」を謳いあげた書下ろし1200枚!超ストレートな青春小説。最強の直木賞受賞第一作。【「BOOK」データベースの商品解説】

奇跡のような出会いから、清瀬灰二と蔵原走は無謀にも陸上とかけ離れていた者たちと箱根駅伝に挑む。それぞれの「頂上」めざして…。長距離を走る(=生きる)ために必要な真の「強さ」を謳いあげた、超ストレートな青春小説。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

三浦 しをん

略歴
〈三浦しをん〉1976年東京生まれ。「格闘する者に○」でデビュー。2006年「まほろ駅前多田便利軒」で直木賞を受賞。著書に「むかしのはなし」、エッセイ集に「三四郎はそれから門を出た」など。

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みんなのレビュー887件

みんなの評価4.6

評価内訳

紙の本

風が強く吹いている

2017/08/24 11:12

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:akiko - この投稿者のレビュー一覧を見る

三浦しをんさんは大好きな作家さんで、どの作品もそれぞれ好きだけれど、一番愛おしいのはこの作品です。スポ根もの、若者の成長物語、予定調和、でありつつも、そこを超えた凄みを感じます。爽快感、すがすがしさ、疾走感。なんと表現するのがいいのでしょうか。登場人物はみな疾走しています。それにつられて、読者もまた疾走させられずにはいられないのだと思います。

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紙の本

熱いぞ、箱根駅伝!

2006/10/06 22:57

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:栗太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 普段テレビはほとんど見ず、愛校心の欠けらもない私だが、1月2日と3日の大半は箱根駅伝テレビ観戦で過ごし、襷を繋ぐ母校に声援を送ってしまう。オリンピックやワールドカップのような国威掲揚的一過性の熱狂とは一味違う、箱根駅伝のあの熱さ、魅力はなんだろう?
 本書は、そんな問いに答えてくれるような一冊だった。まさに「人ごと」なのに我がことのように熱くなり、ほろりと涙し、ともに走っているような爽快感に包まれる。
走る才能に恵まれながら、それぞれの事情で走ることから見放されかけていた二人のランナーが奇跡のように出会ったことで物語は始まる。彼らは、走ることについては素人同然の仲間を集め、陸上界の花形イベント箱根駅伝を目指すのだ。
 物語の展開や登場人物の造詣は極めてオーソドックスだ。しばしば、スポーツは「筋書きのないドラマ」と言われるが、本書はまさに「筋書きのあるドラマ」だった。無謀な挑戦、個性豊かな選手たち、反目と信頼、才能の壁、過酷なレース、走ることの意義……箱根駅伝を一度も見たことのない人は別として、漠然とでも知っている人は、この物語が目指す場所が比較的はやいうちからわかると思う。レース展開がまた、いかにもなドラマチックさなのだ。
 にも関わらず、選手だけでも10人という主要人物たちを鮮やかに描き分け、1200枚をグイグイと読ませるものは、著者の筆力だろう。本書のテーマの一つとして、「速く」ではなく「強く」走ることを目指すランナーたちの姿があるが、著者の筆は「上手く」ではなく「強く」走る。粘り強く、妥協を許さず、緻密に計算し、時に笑い時に生真面目に。
 人生はしばしばマラソンに喩えられる。だが誰も一人では生きられないとすれば、駅伝こそが相応しい喩えだ。長距離を走り続ける強さと、一人のままで誰かとつながれる素晴らしさ。
 照れもどこかに吹き飛ぶような、直球ストレートの青春小説だった。本書を読んだからには、箱根駅伝予選会に足を運ばねばという気になって来る。

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紙の本

ワンパターンのスポコンでも、これだけ読ませるってえのは、化けた、って云っていいんじゃないでしょうか。直木賞はこっちで取ったほうがよかったかな

2006/11/18 20:08

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本に絡む私的なエピソード、その1。実家で久しぶりに地上波の放送を見ていました。箱根駅伝の予選のドキュメントで、拓大は一秒差で涙を飲んだ様子を、そのルールを殆ど知らないままに眺めながら、インカレ・ポイントってなんだ?などと呟いたものです。
その2。確か今年の春すぎだったと思いますが、日本橋三越の7階で開かれた美術展で現代絵巻物とでもいった個展がありました。私は招待券を持っていましたが、娘との調整がつかず、結局いかずしまい。その画家の名前が山口晃でした。
そしてこの本、軽装本でありながら、カジュアルな感じこそすれ少しも安っぽくないのに、さすが新潮社装幀室のセンスはいいな、ついでにカバー装画の擬古的なポップさに感心し、あれ、これって箱根じゃん、もしかしてこれ描いたの山口晃?などと呟いたものです。
プロローグの4ページ目
「自転車を加速させ、走る男の横についた。遠くにいるなにものかに操られるように。自分のなかの深い場所からの叫び声に突き動かされるように。問いかけは清瀬の意思とは無関係、気がつくと発せられていた。
「走るの好きか?」」
というところで、思わず涙をしてしまったのです。一気に読み抜け、家族4人で肯きあったのです。森絵都に『ダイブ!!』があるとすれば、しをんには『風が強く吹いている』があるって。
いや、『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞を取ることを予想できなかった私は、負け惜しみではなく「こっちの小説のほうが上じゃん」と絶叫するのです。登場人物全てを個性的に描き分け、スポ根ものの宿命である予定調和的展開の波に乗りながら、最後で静かに幕引きをする。先が読めることが、少しもマイナスに働かない上手さ。しをん、化けた?ですね。
話の前半は学生たちが暮らすぼろアパート竹青荘周辺が舞台です。
アパートの住人を、部屋の番号順に紹介すれば、101号室に住むのがハイジ、こと清瀬灰二、寛政大学文学部四年で、今回の挑戦の仕掛け人です。人格者であるだけでなく、マネジメント能力にも優れ、我が家の娘たちに言わせれば、「イケメン」だよね、ということになります。
102号室には、ユキ、こと岩倉雪彦、法学部四年で、三年の時に司法試験合格済みでお分かりの通り頭脳派です。103号室には、走こと蔵原走、主人公といっていいでしょう。天才的なランナーゆえに独善的でもあり、高校時代に事件を起こしています。104号室には、ニコチャンこと平田彰宏、理工学部の三年ですが浪人と留年をしているので25歳。もと陸上選手ですが、今は単なるヘビースモーカー。
201号室にいるのが双子のジョータ、ジョージ、こと城太郎、城次郎、社会学部一年、ともかく明るい性格。202号室には、キング、こと坂口洋平、クイズマニアの社会学部四年。203号室には、アフリカから留学しているムサ・カマラ、理工学部の二年、ただし運動経験なし。204号室は、王子、こと柏崎茜、漫画オタクの文学部二年。最後が205号室、神童、こと杉山高志、心優しい商学部三年です。
他に、竹青荘の大家さんで監督・田崎源一郎。皆に愛される犬のニラ。双子のことが好きな八百勝の娘勝田葉菜子。大人の風格を見せる箱根の王者・六道大の四年生、キャプテンの藤岡一馬。憎まれ役、榊浩介などがいます。
これって映画になるんでしょうが、絶対に面白いでしょうね。日テレが全面的に協力して。無論、しをんの母校である早稲田は当然、グラウンドを提供したりして。配役で悩むとすればハイジ。とりあえず六道大キャプテンの藤岡一馬は中村獅童で決まり。?なんだか『ピンポン』みたいになってきたぞ。ま、いいか、スポ根なんて基本はマンネリだから。

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紙の本

巷で絶賛の作品ですが

2006/11/23 15:57

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:T.O. - この投稿者のレビュー一覧を見る

 巷で絶賛の作品です。走ることが大好きで、でも、ある出来事のため、今では競技生活から遠ざかっている主人公走(かける)が、やはり走ることに情熱を燃やすハイジと出会い、無謀にも箱根駅伝出場を目指すという計画に、仲間とともに取り込まれていくというストーリーです。何のひねりも、どんでん返しもなく、主人公達は途中でいくつかの困難に直面しながらも、最後には予想通りの結末を迎えます。大きなサプライズのない展開ながら「読んでいて胸が熱くなる」「感動する」「それは作者の筆力のゆえだ」との感想が相次いで示されています。
 私はこれまで、三浦しをんの本は、どちらかというとエッセイの方を好んで読んできました。彼女のエッセイは、文章に勢いとリズム感があり、語彙が豊富で、表現力も豊かで、心地よい読み物になっていると思います。これに対し、小説の方は、ファンタジーあるいはライトノベルの雰囲気を感じさせる作品はあるものの、それ以外の本格的な読み物となると、いまひとつ物足りなさを感じてきました。そんな中、今回の作品は多くの人が絶賛していましたので、期待して手にしました。
 最初は、前評判が高かったせいか、少しばかり期待はずれかな、という気分でした。いざ読んでみるとやはり、ストーリー展開がなんだか漫画みたいで話がうますぎるんじゃないの、という思いがどうしても抜けなかったのです。ただそれでも、退屈というのではなく、話の続きが気になって、どんどん引っ張られていくところは確かにありました。そしていよいよ、評判の箱根駅伝の場面になると、さすがに読ませるものがありました。エッセイでも示される三浦しをんの表現力、文章力のなせる業なのでしょう。まさに「本領発揮」の感がありました。2箇所ほど、ひそかにジーンと涙ぐんだ箇所もありました。
 三浦しをんはこれまでの作品を見ても、男同士の友情や信頼感を描くのは上手だと思います。今回のこの作品でも、ありえないと思えるストーリーを支えているのは、主人公やハイジをはじめとする10人の仲間達のキャラクターが上手に書き分けられていて、彼らがそれぞれ魅力的であること、そして、その彼らの互いの信頼関係に基づいたさわやかな人間関係がうまく描かれているからではないかと思います。
 もっとも、男女の恋愛関係を描くのは、三浦しをんはいまひとつの感があります。今回も、葉奈ちゃんをめぐるやり取りの描き方は、物語の中心のテーマから外れたものであったとはいえ、やはりいまひとつのように思えました。
 とはいえ、総じて読み終えたあとの読後感は悪くはありませんでした。絶賛ではないのですが、そこそこ楽しめた作品だったと思います。

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紙の本

まるでマンガなのだけれど、活字の特徴が活きている

2007/01/12 21:06

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yama-a - この投稿者のレビュー一覧を見る

 これはマンガである。いや、マンガであるというのは別に貶し言葉ではない。かと言って褒め言葉でもない。
 「小説なんてろくに読んだことないけど、こんな大著読めるかなあ」と心配な人でも、マンガが好きだったらすんなり読了できるのではないかと思う。胸に手を当ててじっと考えてみて、もしもあなたがマンガを小説よりも1ランク低いものと見做しているフシがあるなら、この小説には手を出さないほうが良いかもしれない。
 部員がギリギリの10人しかいない、しかも陸上競技では全く無名の寛政大学の急造陸上部が箱根駅伝に出場する物語である。
 10人全員がずぶの素人じゃ真実味がないので、1人くらいずば抜けて速いランナーが必要である。それが蔵原走(くらはらかける)である。この名前の付け方がまさにマンガである。走は高校時代は有名選手であったがイザコザを起こして退部してしまう。
 名だたる他大学に伍するためには他にも一流選手が必要となる。それが清瀬灰二、通称ハイジだ。住む所もなかった走をハイジが見つけて竹青荘というボロ・アパートに連れてきたところから話は始まる。ここに下宿する10人を寄せ集めて、ハイジの夢であった箱根出場を実現しようとする。
 そのハイジが実質的な監督である。全員の性格性癖を見事に把握して巧みに選手たちを駆り立てて、実力以上のものを引き出してしまう。そこがこの物語で一番面白いところだ。
 次にニコちゃんという陸上経験者。ただし、元々陸上に不向きな骨太である上に、二浪二留と煙草の吸い過ぎで体はガタガタになっているという想定にして、走・ハイジという経験者とは差をつけている。
 他は陸上未経験者なのだが、「実は全員に素晴らしい潜在能力がありました」というのでは面白くない。そこで運動音痴の王子というキャラが配置されている。マンガばかり読んでるという設定にしてあるのだがアキバ系だとイメージ的に駅伝と遠すぎるからか、オタク風の人物にはなっていない。むしろオタク風に描かれるのは、TVのクイズ番組マニアのキングである。ちなみに彼は元サッカー部。
 それから、秀才キャラもいたほうが面白い。それがユキ。なんと在学中に司法試験に合格してしまった。走法を習得するのも理詰めである。彼は元剣道部。重心が低い。山下り要員である。
 それから神童。田舎の山道を往復10キロ歩いて通学していた。こっちは山登り要員。
 そして、箱根駅伝と言えばやっぱりアフリカ系の留学生。それがムサ。ただし、無名の大学にアスリートが留学してくる訳がないので、陸上競技とは無縁の国費留学生ということになっている。ムサは言う。「黒人は足が速いというのは偏見です」。しかし、読者は秘められた潜在能力に期待してしまう。
 そして最後にジョータとジョージの双子。これは宗兄弟からの連想もあるだろうが、僕が思い出したのはドカベンの中学時代の三つ子の外野手──協力し合うことによる相乗効果。
 原稿に字数制限があるので細かく書かないが、当然他校のライバルも必要だし、恋のひとつも描きたい、とぼけたキャラも必要ということでそういう登場人物も据えられている。時々「それじゃあんまり話が単純すぎないか?」と思うこともあるのだが、それら全てが言ってみればマンガの描き方、あるいはTVの青春ドラマの手法なのである。逆に、走っている人間の心の内を描くという点では、マンガやTVのような画像・映像系ではなし得ない、活字ならではの特徴が活きてくる。
 結構面白い。話の落ち着きどころもなかなか的確なラインで、ちゃんと読み終わったあとに解放感もある。自分までなんか走れそうな気がしてくるから不思議だ。
by yama-a 賢い言葉のWeb

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紙の本

お正月といえば箱根駅伝でしょ

2007/01/18 00:46

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:さあちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 というわけで毎年欠かさず箱根駅伝を観ています。でもチャンネル権を握ってる私に対する家族の目は冷たいものがありました。
 でどうしたかというとこの本を読ませてみたのです。最初はあの分厚さでしょ。渋っていたのですが、いざ読み始めるとなんと一日で読んでしまいました。途中でやめられなかったんですって。普段読書する方ではなかったのでこれにはこっちがびっくりしました。つまりそういう人でも夢中になれるほど面白いのです。
 ありきたりの展開にありきたりの結末。でもハイジが竹青荘の住人をぐいぐい引っ張って行った様に、箱根の山を駆け抜けたいという気持ちにさせられるのです。まるで自分も一緒になって走っているような感覚です。
 学生時代の持久走。あれは苦しかった。できればもう二度と走りたくない。でもこの本を読んで走るのも悪くないかもと思いはじめた自分かいます。走のハイジのジョージ・ジョータ・キング・王子・ムタ・神童・ユキ・にこちゃんの見た景色をみてみたい。彼らの見た世界はどんな世界なのか、そしてそこに何をみいだせるのか。
 走ることが好きな人も苦手な人もちょっと走ってみようかなという気持ちにさせられる作品です。
 今年の箱根駅伝。勿論家族みんなで盛り上がりました。駅伝ファンの人も、そうじゃない人も是非一読を。来年からは駅伝の見方が変わります。

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紙の本

読んでみました

2007/01/25 09:01

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:一寸法師 - この投稿者のレビュー一覧を見る

jiro 殿
さっそく買って読んでみました。
なかなか感動的でストレートな青春小説だった。
自分の高校時代を思い出すと
その走りのつらさと、暗い体育館と、カーブが急なトラックと、
勉強のつらさと、友人関係をうまくつくれないもどかしさと、
勉強時間が足りない焦燥感と
そしてほのかな懐かしさと
が思い出されます。
しかし最近やっとそのつらかった高校時代の意味合いがわかりはじめ
それはそれでよかったのだと思えるようになってきました。
そんな思いとはまた別にこの物語は良いものでありました。
ありがとうございました。
山田太郎
>
>
>
>年末から新年に欠けて、三浦しをん 作 「風が強く吹いている」(新潮社)を読ん
>だ。
>
>
>箱根駅伝が舞台の小説です。
>
>読んだ感想は、思わず、街中を走りたくなる、といった感じです。
>
>陸上非経験者に対してさえ、是非、読んでみたらどうか、と勧めたくなる一冊です。
>
>陸上経験者に対しては、なおさら勧めてみたくなる一冊なので、兄貴にメールを書い
>てみました。
>
>中長距離陸上選手の育成に関しても、いろいろ取材したのだろうな、と思える点も
>あった。
>
>
>山田次郎
>
>
>
>

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紙の本

風が強く吹いてすがすがしい。

2007/09/10 23:38

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:白くま子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

同年代の男子大学生10人が主要登場人物であることと、何より私の読解力に問題があって、読み分けというのか、各々の人物把握が最初は上手く出来なくて、前半部分は物語の中にスンナリとは入っていけなかった。前に読み進むのに時間がかかり、途中で投げ出そうかと思った頃、俄然面白くなってきた。逆にやめられなくなる。
箱根駅伝当日、極度の体調不良に襲われて、それでもスタートしていこうとする選手に仲間がかける言葉は胸を打つ。そこに至るまでの様々な事柄、たくさんの人たちの思い等を飲み込んで、それでもそれだからこそ言わずにおられなかった言葉には泣かされた。ここまでこの本に入り込んでしまえば、後はもう最後までノンストップだった。
「青春」だ「友情」だなどと言ってしまえば余りにもありきたりの表現で、この本の世界を汚してしまいそうなのだが、お互いを思う気持ちがいい。表面は冷めているようでその実深く熱いのだ。心では通じて信じ合っている。やっぱりいいものだ。 

私事だが、20年近く趣味で続けている習い事がある。これがまあ世間の常識を遥かに超えて上達しない。私の度を超した不器用さと努力が足りないことが原因なのだが・・・。ある時「普通の人はプライドというものがあるから、しばらく習ってそこまで上達しなかったらやめるものだ。それをあなたは恥ずかしさも感じずに続けているところがえらい。いやあ私にはとてもできませんよ」と言った人がいた。冗談混じりとはいえ、その声ははっきりと侮蔑と皮肉を宿していた。周囲の人間も待ってましたとばかりにドッと沸いた。 

「何かをする」ということに関して私たちはとても臆病になっているように思う。才能のある選ばれた人しかその何かをしてはいけないように考えてしまう。周囲の人に「何を言われるだろう」とビクビクしながら何かをするより、その「何かをしている人」を高処から見物して笑いながら批判している方がそりゃあ楽である。
この本の駅伝メンバー10人の中にも長距離を走るということに関して選ばれた才能を持たない人達がいる。箱根駅伝後にも長距離走者を目指すわけではない。群を抜いた才能を持たない彼らだが、厳しい練習、努力によって、周囲の者が驚くほど目覚ましく上達する。だから私個人の上達しない下手くそな習い事に関することと並べて考えることが間違っているのだが、広い世の中いろいろな考えの人がいるから、そういう彼らのような者にも何か皮肉を言う人が存在するかもしれない。
才能のある者もない者も関係なく、彼らはかけがえのない1年間を過ごす。そして一生に1度経験できるかどうかという素晴らしい思いを味わう。かけがえのない仲間とかけがえのない時を共に味わうのである。こんな幸せなことはないではないか。
彼らの過ごした苦しくて厳しい練習の毎日に、私はとても耐えられないが、うらやましさを感じずにはおられなかった。 

私は人間の出来ていない未熟者だから、人に何だかんだと面白おかしく言われれば、嫌だし、格好悪いし、恥ずかしいし、で、激しく気にして落ち込んでしまう。だから基本的に何もせずにじっと引きこもる方である。それがこの本を読み終わった時は、才能などこれっぽっちもなくても、上達しなくても、馬鹿にされて笑われようが、恐れずに勇気を出して「何かをする」ということは、やっぱりいいことだなあとの単純で素直な思いが、何の引っかかりもなく真っ直ぐに心にわいてきて、すがすがしさを感じたのだった。

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紙の本

人それぞれの速度

2008/05/27 23:14

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

風が強く吹いている 三浦しおん 新潮社

 スポーツライターの文体です。その書き方は書き進むにつれて落ち着いてくる。作者が読者に伝えたい意思は「世の中には嫌なことがいっぱいあるけれど楽しもうよ!」 ということです。
 箱根駅伝を素材にしているけれど駅伝の話ではない。走り方には人生の学びがある。人間には自分に応じた自分の能力と維持のための速度がある。
 もし映像化されるときには原作どおりにはいかないのでしょう。本を読んだほうがいい。 <br

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紙の本

箱根駅伝を目指す

2008/09/14 23:56

10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

これ、おもしろいって聞いていましたけど、
噂どうりめちゃめちゃ面白かったです!!。
ストーリーは極簡単。
 竹青荘に住む無名大学生が箱根駅伝を目指すというだけのもの。
たったこれだけです。

 読む前は思いました。
スポーツ推薦なんかで、タレントをリクルートしている大学でも
予選会を経て出場するのが、大変なのに、、。
ホームルームでやる気満々の若手教師にクラスでなにかに取り組もうと
言われた直後の生徒たちのように思いました。
「そんなの出来るわけないじゃん!!」
勿論、劇中の登場人物たちも、リーダー格の灰ニ以外は
最初はこの心境です。 

それが、、、。

読んでいるうちに、、どんどん灰ニに感化され
そして走るということに魅せられ、、勿論三浦しをんさんの作家としてのマジックに嵌り
 ラスト近くでは、彼らを純粋に応援している(読者)自分が居るではないですか!。
不平を言いながらも懸命に取り組む練習中(練習というより特訓)もいいのですが、なんといっても、読みどころは、ラストの場面です。
 走るという行為は、勿論競争相手が居て競い合いながら走ることには、違いないのですが、
長距離の場合、取り分け、自分に語りかけながら、又、このペースでいでけるか、自分に相談しながら
又、自分の今までしてきた練習、または、人生といってもいい過去を思い出しながら走る行為なんですね、、。
たすきをかけて走る彼ら一人一人の苦しいまでに熱い思いがきちっと描かれていて本当に感動しました。
 この思いに嵌りすぎたのか、実際に紙幅がそうだったのか、
あまりにも入り込みすぎて確認できなかったのですが、
一番の登場人物である、灰ニと走の走っているシーンが短かったような気さえしてもっと読ませて!!と、、。
 走るとは、こんなに素晴らしい行為なのかとさえ思いました。
 
 兎に角、面白い傑作です。
読むことを皆様にオススメします。

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紙の本

偏った意見かもしれないけれど

2008/11/01 21:52

9人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:カフェイン中毒 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ひとつのアパートに住む10人が、出場人数ギリギリで箱根駅伝を目指す物語です。
たくさんの人物が出てくる物語は、その描き分けができていればとてもおもしろく、私好みでもあります。

三浦しをんの小説の「漫画的な部分」が、
10人という主要人物の描き分けに生かされているような気はするのです。
ただ、それがいかんなく発揮されるのが後半(箱根本番)になってからでした。
なので、前半は「え、意外に進まない」という印象。
走ることに対する、ひとりひとりの想いが語られる後半は、俄然おもしろくなっていきます。

フィクションにリアリティばかりを追求し始めるとつまらなくなってくるので、
陸上素人が大半の集団が、いきなり箱根駅伝を目指すことと、
いろいろありながらも結果を出せてしまうところには、とりあえず目をつむるとして。

努力のあとのレースではあるし、苦しいものだと想像ができるぶん、
襷を受け取って走るそれぞれの想いには、目頭が熱くなってしまいました。
陸上への思い入れがいちばん強い二人が最後の最後に残されていることで、
気分の高揚もラストに向かって一気に加速します。

おもしろかったかと訊かれると、「はい」と答えます。
結果はほぼ読めるのだけど、それでも後半は夢中になっていました。

ただ、小説として良かったかと問われたら、答えを保留にしてしまうかもしれません。
「良い小説」なんて定義も、そもそもどうかと思うのですが。

何が原因なんだろうと考えてみました。
私は、漫画が小説より劣っているとは思っていないのですが、
住み分けみたいなものはちょっと気になったりするのです。

映画には映像、漫画には絵と絶妙な間、小説には文章というように、
ストーリー以外の部分で、その分野ならではの特徴があると思うのです。
そこを生かせていない限り、「他でも換えがきくんじゃないの?」という皮肉めいた想いが残ってしまいます。

彼女の小説を読むときいつも思うことなのですが、まずシーンと設定ありきになっているのかなと。
もしかしたら漫画の影響を強く受けすぎていて、そうなってしまうのかもしれませんが、
文章が下手なわけでは当然ないのですから、
なんだかもったいないな、物足りないなと感じてしまうのかもしれません。

おもしろかったんですけどね。
それでいいじゃないかと言われれば、いいような気もするし。
おそらく私の言う「住み分け」が曖昧なものほど、昨今では映像化されやすいのだろうし。
そうなると、別に小説でなくてもよかったんだよなという気持ちが、
むくむくと湧いてきてしまって(余計なお世話かもしれません)。

付け加えるならば、大嫌いだった長距離走をもう一度やってみたいと思わせてくれたことです。
苦しいことがわかっていて追体験してみたいと思わせる物語って、意外と貴重だと思うのです。
「走ることって楽しいのかも」と思わせてくれただけで、この物語はすでに成功しているのかもしれません。

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紙の本

完全にトリコとなりました...

2012/03/06 20:24

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のちもち - この投稿者のレビュー一覧を見る

著者の直木賞受賞後の第一作。走ることを愛し、走ることが生きることであるハイジと走の二人が出会い、素人集団を連れて、箱根駅伝を目指す。補欠のいない10人で、陸上未経験者も多数いて...
かなり無理のある設定ですが、時々笑えちゃう軽いノリと、一方では練習から予選会、本戦に進むち密な過程の中で、彼ら寛政大の駅伝チームが見せる成長。「無理がある」ことをすっかり忘れてしまうくらい、500ページに及ぶ長編に引き込まれてしまいます。
話題性のある箱根駅伝というテーマですが、著者の取材の精密さが表れていて、素人の知らない部分まで細部にわたり細かく描写されます。が、メインはやはりこのチーム。素人集団が「箱根」という思ってもみなかった「夢」を実現させていく過程で、「走る」ことに対しての考えや、駅伝という競技でもたらされるチームワークを垣間見せてくれます。
「一応」高校時代から「走り」の才能をあらわして、でも挫折を経験した走(かける)が主人公であるのですが、駅伝の各区間を走るチームメンバー全員が「主役」であることは間違いありません。それぞれの個性がでているし、それを采配するまとめ役のハイジのリーダーシップも素晴らしい。走の結果から特筆されていいはずが、みごとに「全員が主役」という印象を持ったまま読み終えることができました。
それでなくとも感動を呼ぶ駅伝。現実の世界でも、そこには数々のドラマがあるはずで、その長いドラマの一部を我々観衆は切り取ってみているにすぎない。なんにせよ、ひとつのことに打ち込む姿、チームとして成長していく姿、タスキに込められた思い、個人競技でありながら団体競技である駅伝のドラマ、感動のポイントが凝縮された物語です。
残りページ数の厚さから、本戦に出られたのか、とか、だいたい想像ついちゃうところはあるんですが、特に後半から終盤は、読みながら必死で応援している自分がいました。最後の結果のパートは、ドキドキしましたねー。小説でここまで熱くなれたのも久しぶりです。
寛政大学駅伝チームは、チームワークを学び、同じ夢を追いかける仲間を思いやる気持ちを持てるようになりました。ひとつの夢に向かって、汗を流すチームって、美しいです。その中に能力のある者、無い者がいても、いや色々なタイプが存在するからこそ、チーム愛が生まれるのでしょう。精鋭だけを贅沢に選んで勝っても、得られない喜びがそこにあるような気がします。
彼ら大学生は「若い」から、ひとつのことに夢中になれたのだろうか?いや、若くなくとも、ひとつのことに、ひとつの夢に向かってがむしゃらになることはできるはず。そんなものを見つけよう。目の前にきているかもしれない。それを見つけるんだ。
ライバルの他校に「嫌われ役」がいたり、ちょっとだけ恋愛モノが混ざっていたり、まったく「長さ」を感じさせない500ページでした。

【ことば】いままでなかった。走る喜び。苦しみを凌駕してなお、胸に燃える理由。再び会うために。会って、ともに走ったことを喜びあうために。明日も戦う。全力をもって。

孤独なランナー人生を送るはめになっていた主人公が、「仲間」を得て違う夢を持つようになった。早くはしることだけが目的ではない。誰かを喜びをわかちあうことを目指して走る。自分のために、誰かのために、走る。「強く」なっていく姿が美しい。

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2008/09/20 14:07

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2007/11/12 21:05

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2007/09/22 02:09

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