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最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.3 23件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2006.10
  • 出版社: 草思社
  • サイズ:20cm/430p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-7942-1538-X
  • 国内送料無料

紙の本

最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか

著者 ジェームズ・R.チャイルズ (著),高橋 健次 (訳)

巨大システムが暴走を始めた時、制御室で人々は何ができるのか? 最悪の事故を起こすシステムと、その手前で抑え込むシステムとの違いとは? 50余りのケースを紹介しつつ、巨大事...

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最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか

2,484(税込)

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商品説明

巨大システムが暴走を始めた時、制御室で人々は何ができるのか? 最悪の事故を起こすシステムと、その手前で抑え込むシステムとの違いとは? 50余りのケースを紹介しつつ、巨大事故のメカニズムと人的・組織的要因に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

ジェームズ・R.チャイルズ

略歴
〈ジェームズ・R.チャイルズ〉1955年ミズーリ州生まれ。ハーバード大学卒業、テキサス大学ロースクール修了。米国の技術評論家。

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みんなのレビュー23件

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評価内訳

紙の本

巨大な事故が起こる前には何が起こっているか。それを探ることでより安全な社会を目指そう。

2008/09/17 00:05

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Skywriter - この投稿者のレビュー一覧を見る

 現代文明を成立させているのは、巨大な技術であることは疑いえないだろう。数千人を運ぶ船、数百人を空に浮かべる飛行機、文明を支える電気を生み出す巨大な原子炉。そこでは複雑なシステムと、それを支えるべく大勢の人々が働いている。それらが上手く機能しているうちは良い。しかし、一度巨大システムが暴走してしまえば、文明の利器は凶器へと一瞬のうちに姿を代えてしまう。

 飛行機や飛行船の墜落事故、タイタニック沈没、スリーマイル島の原発事故、チェルノブイリ。巨大技術が事故を起こした事例は、残念なことに枚挙に暇がない。

 それらを詳細に検討すると、事故においては複数のミスや故障が現れていることが明らかになる、という。例えばチェルノブイリでは相互に関係のないミスが少なくとも6つあったというのである。これを考えれば、どのようなものであれ、ミスを完全に無くすことよりもミスの連鎖を防ぐことが事故対策として容易な手段であることが見て取れる。

 ではどうすればミスの連鎖を防ぐことができるのか。恐らく、それは過去の事例から学ぶ以上の手はないだろう。本書では上記の事故に加え、アポロ1号やスペース・シャトル チャレンジャーの爆発、インド・ボパール殺虫剤工場の毒ガス漏出事故など、多くの事故を取り上げ、事故が起こるまでに何があったのかを明らかにしている。

 巨大システムと共生するうえで必要な備えのヒントが随所に見られてとても興味深い。巨大事故は滅多に起こらないのだから、運悪くその場に居合わせてしまったら諦めるしかない、などという諦念に走る前に是非本書を読んで欲しい。巨大事故が些細なきっかけで起こることが分かれば、逆に些細な管理が生死を分けることに繋がりかねないことを理解できると思う。そして、これを理解している人が多いことは、きっと世界をより安全にすると思う。


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紙の本

僕らの生活は「マシン」に囲まれ、依存しきっているということ

2011/05/28 10:38

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 震災後に本書に言及される記事がいくつか有ったことで読んでみた。


 一読した印象としては、フレーザーの「金枝編」に似ているということだ。次から次へと事故事例が出てくる様は圧巻だ。「金枝編」でフレーザーが世界の人類学的案件を紹介する様に重なった。
 特に歴史が古い事例が出てきている。それは当時から事故調査とその記録がきちんと残してきているということを意味する。欧州と米国の事故に対する哲学が見える思いがする。飛行機のフライトレコーダー等にしても良く思いついたと思う。要は「事故は起こるものであり、起こった事故から何を学ぶか」ということだろう。日本で繰り返される「想定外」という言葉と比較することは極めて重要である。


 一方、事例が多く盛り込まれすぎているきらいはある。特に一つの章で数個のケースが同時に語られる手法が読者として話を追っかけることを難しくさせている。
 おそらく著者は昔の事例と最近の事例を同時並行的に語ることで「昔も今もミスの本質は同じである」点を浮かび上がらせたいという狙いを持っていたと想像する。これが映像であるなら興味深い試みだ。一方、本として考えみるとちょっと実験的過ぎたのではないか。案件の数が多かったこともあり、いささか混乱させられたことも確かだ。

 著者は技術を「マシン」と呼ぶ。確かに僕らの生活は「マシン」に囲まれ、依存しきっている。かつその「マシン」の高度化により僕らはマシンの構造などは理解できない。「紙芝居」なら構造は分かっても、「3D画像」がどうやって作られるのかは正直全く知らない。
 良く理解していないものに依存することは本来は怖いはずだ。しかし、僕らは「安全神話」等にしがみついて、思考停止を選んでしまっている。思考停止してしまったほうが「怖さ」から解放されるからだ。今回の原発も完全にその延長上にある。

 人間が自分には理解できない技術に頼るようになった歴史はまだ浅い。但し、技術の進歩の速さは非常に速い。自分の身の回りのマシンを全て理解することは不可能だ。その前提で、どう技術と付き合っていくのかが今の人間の喫緊の課題である。これは科学技術の話ではなく、おそらくは哲学の領域だ。本書は膨大な事例を挙げて、「人間は科学技術とどのように付き合っていくのか」という哲学的な問題を提起している。僕はそう読んだ。

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2008/03/10 14:54

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2007/04/11 21:20

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2011/09/27 00:58

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