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思想の中の数学的構造 (ちくま学芸文庫 Math & Science)
思想の中の数学的構造
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紙の本
強靭なる哲学思考力に打ちのめされる
2016/02/24 07:56
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タヌ様 - この投稿者のレビュー一覧を見る
山下正男氏は世の中にあるものの論理構造を数学で捉える方である。哲学者の思考とはかようなものまで及ぶのだと、その数学的なる論理構造を教えてくれる。
西洋から東洋までなら共感魔術から易、古代から現代までならエジプトからブルバギまで。生成文法から複式簿記までの構造把握である。際限のない貪欲な博学多才はため息が出る。
私が手に取ったきっかけはレヴィ=ストロースの群論構造を知りたいだってけど、はるかかなたまでの気分、読み終わったと言えるか自信が無い。到底、凡人には押さえきれない範囲だろう。そして思考することの強靭さである。久しぶりに恐れ入った。機会をとらえ何度か読みたい。
紙の本
古代から現代までの主要な思考・哲学の中から数学的構造を見い出し、解説したとても興味深い一冊です!
2020/04/24 08:58
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、古代から現代までの世界の主要な思想において数学的構造を読み取っていくという非常に珍しく、画期的な作品です。例えば、レヴィ・ストロースの親族の基本構造の中に現代数学の群論の考え方が読み取れるといったものです。同書では、私たちもよく知っているプラトンのイデア論、ライプニッツの予定調和説、カントの認識論、ヘーゲルの解析学及び歴史観、ニーチェ及びオルテガの遠近法主義、フッサールの現象学、さらに中国周代の易に見る二進法、孟子における階級と関数概念などが扱われ、その中に読み取れる数学的構造が明らかにされます。同書の内容構成は大きく、「構造の学とその応用」、「数学と思想の構造的共時性」、「数学的構造と社会イメージ」と3部からなっており、なかなか興味深い一冊です。
紙の本
全部理解できたわけではないのですが。 数学は面白いと思わせる。
2023/01/01 11:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:L療法 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1969年から、1980年まで、二つの数学雑誌に発表されたエッセイをまとめたもの。
それぞれ独立しており、どこから読んでも成立する。
後書きによれば、60年代〜70年代の政治の季節を、肌で感じつつ構造主義に抗する、思惑があったらしい。
文系、人文系に向けて書かれたもので、数式が苦手でも読めるし、ある程度理解できる。
(わたしはこの手の数学本が向いているようだ)
数の成り立ちから、数学の歴史を駆け足で辿っていくとともに、哲学、思想についても考えていく。
全部理解できたわけではないのですが。
数学は面白いと思わせる。