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紙の本
ソフトタッチ・オペレーション (講談社ノベルス 神麻嗣子の超能力事件簿)
著者 西澤 保彦 (著)
連続する念動力による不法侵入と引っ越しの奇妙な関係、血飛沫の記憶と母の幻影に悩む女性、男の手料理が招く連続怪死、辻褄があわないことばかりの豪邸内殺人、男子学生が巻き込まれ...
ソフトタッチ・オペレーション (講談社ノベルス 神麻嗣子の超能力事件簿)
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商品説明
連続する念動力による不法侵入と引っ越しの奇妙な関係、血飛沫の記憶と母の幻影に悩む女性、男の手料理が招く連続怪死、辻褄があわないことばかりの豪邸内殺人、男子学生が巻き込まれた拉致女性が密閉空間にテレポートしてくる奇怪な監禁事件—五つの超常事件を神麻嗣子、神余響子、保科匡緒が緻密な論理で解き明かす。「論理の神業」続出の大人気シリーズ最新刊。【「BOOK」データベースの商品解説】
血飛沫の記憶と母の幻影に悩む女性、男の手料理が招く連続怪死、辻褄が合わないことばかりの豪邸内殺人…。5つの超常事件を神麻嗣子、神余響子、保科匡緒が緻密な論理で解き明かす。神麻嗣子シリーズ。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
無為侵入 | 7-42 | |
---|---|---|
闇からの声 | 43-67 | |
捕食 | 69-99 |
著者紹介
西澤 保彦
- 略歴
- 〈西澤保彦〉昭和35年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒。高知大助手などを経て執筆活動に入る。著書に「解体諸因」「完全無欠の名探偵」「七回死んだ男」など。
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紙の本
この本の中で特筆すべきなのは、表題作と「あとがき」かもしれません。ちょっと淋しいのは、いつものお仲間の活躍が控え目だったこと。それでも★五つ
2006/12/27 20:18
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
私の大好きな西澤保彦の、可愛い神麻嗣子シリーズです。今回は、いつもほど力が入っていない気がしますが、でも相変わらず楽しいカバー&本文イラストレーションは、水玉螢之丞。ブックデザインは熊谷博人・釜津典之です。
カバー裏の案内文が、内容を手際よく紹介しています。写しておきましょう。
連続する念動力による不法侵入と引っ越しの奇妙な関係、血飛沫の記憶と母の幻影に悩む女性、男の手料理が招く連続怪死、辻褄があわないことばかりの豪邸内殺人、男子学生が巻き込まれた拉致女性が密閉空間にテレポートしてくる奇怪な監禁事件——五つの超常事件を神麻嗣子、神余響子、保科匡緒が緻密な論理で解き明かす。「論理の神業」続出の大人気シリーズ最新刊!
で、これを利用しながら各話について触れましょう。( )内は初出です。
・無為侵入 (小説現代増刊メフィスト2005年1月号):連続する念動力による不法侵入と引っ越しの奇妙な関係
・闇からの声 (小説現代増刊メフィスト2005年5月号):血飛沫の記憶と母の幻影に悩む女性
・捕食 (小説現代増刊メフィスト2005年9月号):男の手料理が招く連続怪死
・変奏曲〈白い密室〉 (小説現代増刊メフィスト2006年5月号):辻褄があわないことばかりの豪邸内殺人
・ソフトタッチ・オペレーション (書き下ろし):男子学生が巻き込まれた拉致女性が密閉空間にテレポートしてくる奇怪な監禁事件
・あとがき
ちょっと手抜き気味ですが、その分、感想をしっかり書きましょう。力が入っているのは、やはりこの作品集の中で量的にも圧倒的に長い「ソフトタッチ・オペレーション」でしょう。ここには、脚、それもストッキングを穿いたそれに対する偏愛、或いはレズ、マザコンといった要素に、テレポーテーション、テレパシーといった要素が絡み合いながら、伏線が見事に生きて、思わず納得したくなるものとなっています。
いつかは自分でもやってみたかったのが「変奏曲〈白い密室〉」です。このラスト、私にとってはミステリの理想の一つですね。納得できない人も多いでしょうが、論理というものの行き着くところっていうのは、これかな、って思います。「闇からの声」もいいですね。こういう結末、予想はできますが、それが俗っぽくない。
そういう点でみると「無為侵入」「 捕食」はちょっとフツー。で、今回はチョーモンインの活躍が少ないです。神麻嗣子(かんおみつぎこ)、神余(かなまり)響子、保科匡緒だって、あまり目立ちません。そういう意味では可愛さが、ちょっと控え目。イラストもそれに影響されたのかもしれません。
あとがき、で元講談社文芸図書第三出版部部長だった宇山日出臣(本名・秀雄)さんがお亡くなりになったことが書かれています。享年六十二、とありますから、まだまだ若い、といっていいかもしれません。宇山氏にしごかれたことも、決して嫌ではなかった、と恩人への敬愛が溢れる文章は、心温まるものです。
最後に、出版社のWEBからの宣伝文句で終わらせてもらいましょう。
日本一美味しい超能力ミステリーのレストラン
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心ゆくまで御賞味ください——田中芳樹
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