紙の本
マサイの価値観がとっても新鮮
2008/03/03 20:30
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さいき ゆみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
私、ちょっと事情があってフィリピン人の女の子が平日は家に泊まっています。暮らしています。
でも、それを親とかに言うたら絶句されてしまい、本当にいい娘だから大丈夫だと言いましたが、ちょい大変でした。
それがマサイの戦士と結婚するというのですから、すごい話だと思います。思わず買ってしまいました。
でも、松永さんは変わった人ではありません。とってもいい人で素直で純粋な人で、思いっきり生きて、思いっきりつまづいて(離婚)、思いっきり好きになった人とまためぐりあって、その人がマサイの戦士で、普通の日本人の生活ではめぐりあえなかった価値観を得て、人生の幅を広げられているのだということを感じました。
確かにマサイの男は男前ですね。ジャニーズみたい。グラビア本を次回は希望します。
紙の本
バイタリティ? いいえ、とっても自然な流れなんです
2007/09/25 15:48
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者はフリーのツアーコンダクターとして働く一方、
マサイ族の男性と結婚した日本人女性。
マサイ族の人でも今では、ナイロビに出て大学に入り
政府機関や外国に留学する人もいるのですが
永松さんの旦那さんは正真正銘、マサイの戦士。
文字も読めなければ、英語も喋れません。
マサイの伝統をそのままに継承して
牧畜と狩猟で生活しています。
それにマサイ族は一夫多妻制。
永松さんも第二夫人です。
第一夫人と旦那さんのジャクソンさんの間には
子供もいます。
マサイは二人から四人の女性で
ひとりの男性を支えていくのが普通です。
しかも永松さんは仕事もしつつ、
今がいちばんストレスのない
自分に合った生活スタイルだといいます。
マサイはかたくなに伝統を守るだけではなく
その時代のいいものは取り入れてきたそうです。
たとえば、マサイの女性たちが身につけている
色とりどりのビーズアクセサリー。
これも100年ほど前からの習慣。
それまでは植物、木の実、牛の皮などで
アクセサリーを作っていましたが
ビーズの美しさ、細工のしやすさなどから
とってかわってきたのです。
そんなしなやかな考え方や生き方、
一方で人間原理のような社会生活を
さまざまな機会に語られます。
さらにマサイとの違い、彼女の苦悩などを
赤裸々に語ります。
そんな彼女の悩みを包む
無口なジャクソンさんがまた素敵。
マサイがこれからどこへ行くのかはわからないけれど
人を尊敬し、尊重するからできること、
すべてを受け入れ伝統にする柔らかさを
大事にしたいという彼女の言葉が印象的です。
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なんていうか、凄い。マサイ戦士で、かつ第二夫人だそうです。一夫多妻制。ケニア、だっけ?ちょっと行ってみたくなった。
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こんな人がいるのか、こんな人が変らずにいられるか。
「ただあなたの優しさがこわかった」という歌の文句を思い出す・・・・。
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書評を見て気になった本。ツアーコンダクターの作者が、わかりやすく読みやすく書いてくれています。自分の知らない世界を、体感できるのではないでしょうか?
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マサイの戦士の第二夫人!?日本人が!?その行動力にビックリ!環境や習慣の違いに驚きながら、懸命に馴染もうとする著者の努力はすばらしいと思う。
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ケニアに魅せられた添乗員が、マサイの祭り「エウノト」で見初めたジャクソン。物質的な欲望がなく一夫多妻で暮らすマサイの部落では、嫉妬もなく素直な信頼感に満ちている。ジャクソンは草原で迷うことなく歩けるが、ナイロビに出るとひとりでは歩けない。自然の中と都会ではランドマークが違うようだ。自然児ジャクソンと現代社会の生活ギャップは大きい。ジャクソンとのセックス感の違いも興味深い。現代人が忘れてしまった何かをジャクソンの存在は教えてくれる。
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人によって人生はいろいろで、結婚のスタイルもいろいろなんだなあとつくづく思った作品。旦那さんのジャックの愛に対する考え方がすばらしい。でも、著者である奥さんの自分の位置づけや妻としての立場があやふやでなにがしたいのかよく分からなかった。奥さんになることはただのスタートなので、この本に書かれている内容はそれほどすごいことではないのでは?!と思う。
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女性の方がバイタリティがあるんじゃないかしらん、と思える一冊。異国でがんばる女性記というか。でもタイトルから連想するような「マサイ族に嫁いだ人の話し」として読むのなら、なんとなく欲求不満になりそうな感じ。彼らの生活とか結婚式の光景とかそれはそれで興味深いけれど、このタイトルから読ませるならやっぱりもっと結婚生活についての記述があって良かったんじゃないかな、と思う。
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面白い!
人と分かり合おうとする奮闘記と言ってもいい。
それにしても、男性のエロ感は文化によってこうも違うのを見せ付けられると
「男だから」という文言はただの言い訳に過ぎないんだな〜と思ったのは私だけ?
赤裸々描写に、感動しました。
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なんとバイタリティあふれる女性だろう…こういう風に異文化や他国の良さだけでなく裏面も伝えたいがために葛藤したりする姿勢に感銘を受けました。
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マサイ族の第二夫人になった日本人の添乗員さんの話
マサイ族の嫁になった実生活の話というよりは
そこに至る経緯やそれまでのケニアでの暮らしの事が主体
ケニアで生活するからこそ分かる嫌いな部分にも触れている
マサイの暮らしはこれから始まるので
続編も期待したいところ
それにしてもこの作者のパワフルさは・・・自分の周囲に居たらドン引きかも(笑)
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知人の永松真紀さんの本。
協力隊参加以前から現在に至るまで、
色々と仲良くさせていただいております。
ケニアの入門書といったような、永松さんの本。
面白くてわかりやすくてとても読みやすいです。
中学生の君にもぴったりの一冊!
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「私の夫はマサイ戦士」
赤道直下のケニア共和国。首都ナイロビから遠く離れ、野生動物が群れをなすサバンナの真ん中にある小さな村が、永松さんの嫁ぎ先。夫のジャクソン(推定30歳)は、マサイ戦士である。
私の友人が国際結婚したとき、「凄いな」と同時に「良いな」と思いました。単純に、「日本人以外と結婚するのとは、違う楽しみがあるだろうなと思ったから」です。勿論、日本人同士では考えられない苦労もどんどん出てくるようですが。
でも、その友人がマサイの女性と結婚したならば、「凄いな」としか出てこないと思います。なぜなら、私の想像を遥かに超えるものが、そこにあるだろうから。例えば、アメリカ人や台湾人の女性と結婚したならば、当然価値観や習慣、言語は違います。しかし、それらはある種、想像内のもの。アメリカ人なら英語を話すだろうし、家では室内靴が楽だろうし、湯船よりもシャワーを好むだろうと、想定した上で、徐々にお互いの違いを埋めていけるはず。それは、台湾人でもさほど変わらないし、同じアジア圏内ということで、もしかしたらアメリカ人よりは苦労は少ないかも知れない。
永松さんは女性なので、ケニア人且つマサイ戦士の男性と結婚したということになります。以下は、本書に出てきますが、まずケニア人は基本時間にルーズのご様子。どうやら、それはプライベートでも仕事でも変わらないらしく、永松さんもかなり苦労したと。
次に、どうやら女ったらしが多いのも特徴として挙げれそう。永松さんは、ピーターにかなり振り回されます。開き直りも素晴らしいピーター。しかし、あそこまで嫌な目に会っても、ケニア人と結婚するとは正直考えられない。普通、全ての人間がピーターではないにせよ、ケニア人ときたら身構えてしまいますよねw。まぁ、フランス育ちのカメルーン人に惚れるなど、どうやら惚れ症の可能性もある彼女だけに、なかなか一般の私が思うそれとは違うだろうけど。さらに、嫉妬深く仲間意識も強いのがケニア人。これは、想像以上にケニア人とは、違うものだと、私は読みながら感じました。
そんなケニア人の中でもマサイ戦士は特殊な存在です。伝統を守り続けている民族として、マサイ族はすぐ挙がると思いますが、永松さんもマサイ族の姿に感銘を受けたそう。そんなマサイ族の中で戦士であるジャクソンは、今までのケニア人なんかとぜんぜん違うんだろうオーラを放っていました。なんと、村の利益を女性にも分配したんです。これは、マサイ族の中では、あり得ないこと。
以上、ケニア且つマサイ戦士はどうなのかという検証でしたが、結論としては「きっと大変だろうな」ということです。特に、女性が男性に嫁ぐという感覚さえ、日本とマサイ戦士では違うわけですから、それは、私の想像を軽く超えるもの。こういうことは、男がどうこう言う話ではなく、女性が信じたものを突き進めば良いと思います。永松さんは、その意味では、素晴らしいと思います。なかなか出来ませんよね、これはw
最初は、永松さんはケニアに行ったりきたりで、結局日本で無ければどこでもよく、ケニアである必要性はさほど無いんじゃないかと思っていました。だって、結構男に依存しているような感じでしたし、自分の将来は国を巡ってどうこうなるとも思えませんでしたから。
しかし、マサイ戦士と結婚したところまで彼女を追い続けると、彼女にとってケニアがどういうものか分かってきました。彼女にとってケニアは将来そのもののようです。
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添乗員という職で世界中を駆け回る彼女。各国で多くの恋をしたが、ケニアに魅せられついにはマサイの青年と恋に落ち結婚。―と書くとなんともあっさりだが、もちろんそこに行き着くまで波乱万丈の人生を送られている。しかも第二夫人である。彼女はなぜマサイ族へ嫁いだのか、第二夫人には抵抗がなかったのか気になるところ。まるで物語を読んでいるような激動の人生だ。