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- カテゴリ:一般
- 発売日:2007/01/25
- 出版社: 新潮社
- サイズ:22cm/143p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-10-303751-4
- 国内送料無料
紙の本
白洲次郎・正子の食卓
白洲家のテーブルへようこそ。和洋中から韓国料理、エスニック、デザートまで、四季折々のメニューと豪快、絶妙な器づかい…。味にうるさい白洲夫妻が惚れた、愛娘の手料理100品を...
白洲次郎・正子の食卓
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商品説明
白洲家のテーブルへようこそ。和洋中から韓国料理、エスニック、デザートまで、四季折々のメニューと豪快、絶妙な器づかい…。味にうるさい白洲夫妻が惚れた、愛娘の手料理100品を貴重なエピソードを交えて紹介。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
牧山 桂子
- 略歴
- 〈牧山桂子〉1940年東京生まれ。白洲次郎・正子夫妻の長女。旧白洲邸「武相荘」を記念館としてオープンさせ、現在に至る。
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紙の本
娘が整える両親の食卓… 白洲家の場合
2010/05/01 11:03
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙の食卓風景、こちらは軽井沢の別荘での朝食シーンなんだそうです。パン、紅茶、果物、サラダ、ハム・ソーセージ…すがすがしい優雅な朝が、演出されていますね~。
著者の牧山桂子さんは、白洲次郎・正子夫妻の長女。美食のご両親に「あれが食べたい、これが食べたい」とリクエストされて作った料理の数々が、この一冊に紹介されています。贅沢な材料をふんだんに使ったご馳走が次々に登場しますよ。
そもそも桂子さん、料理を作らない母を見て育ち私はああはなりたくないと思ったのだそうで、結婚するまではほとんど食事など作ったことがなかったものの、結婚後はめきめきと料理の腕をあげられたご様子。
ただ母・正子さんの座右の銘「どんな人にも必ず良い所がある。物事は良い方に考えろ」を思い起こし、母が料理を作らなかったことも良い方に考えれば、良かった面もあったわけですねと、綴られていたのがなんだかしみじみ印象的でした。
母からせがまれて、10回目にやっとOKがでた「いんげんとマッシュルームのサラダ」、
母のお客さまがあるとき、リクエストの多かった吉兆の湯木貞一さんレシピの「ちらしずし」、
父が京都から買ってきたわたり蟹で作った「蟹と春雨の炒め」
父の好物だった白玉だんご…、それぞれの料理にまつわるエピソードからは白洲家のふだんの様子が垣間見えるようで、にんまりしたり、それはそれはと驚いたり…。素顔に近い次郎さんや正子さんを感じることができたようです。
さすがに使用されている器も立派で、
魯山人作の大皿に盛られた蟹コロッケ、
江戸後期のみじん唐草文大鉢に盛られたタンシチュー、
十九世紀のフランスの色絵の鉢に盛られたクスクス
などなど、その見事な器と見事な料理に目を見張りました。
そうそう、ねぎサラダにそえられた木製のサーバーは白洲次郎さん作のものでした。
白洲次郎さんは生涯食卓から離さなかったソースがあるそうで、それはイギリス留学中に覚えたリーアンドペリンズのウスターソースなんだそうです。
若いころの味覚は一生忘れられないと聞きますが、白洲さんのお気に入りのウスターソース、ちょっと気になりますよね。
この一冊で、白洲家の食卓を充分に堪能しました。
桂子さん!ごちそうさま、でした。(^u^)