紙の本
お得感のある文庫本
2018/05/20 08:54
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
『白い兎が逃げる』は、アリス・火村シリーズの中篇集。
タイプの違う4つの中編ミステリが入って、お得感のある文庫本です。
表題作は、さいごまで犯人の見当がつかずに楽しめるのですが、ミステリとしてだけでなく、ウサギにこだわった趣向の面白さもありました。
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時刻表アレルギーでも
2014/03/15 12:07
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投稿者:atsu - この投稿者のレビュー一覧を見る
時刻表アレルギーという言葉がある。鉄道ミステリを読む際に、時刻表の乗り継ぎを駆使して犯人がアリバイトリックを用いる、その経緯を追うのが面倒だ、という、私も含めた読者が持つ拒絶反応だ。
表題作は鉄道を使ったアリバイトリックものなのだが、時刻表アレルギーの人でもこれは大丈夫だ。ミステリの巨匠、有栖川有栖は、時刻表アレルギーの読者でも楽しめる鉄道アリバイミステリを創り上げてしまった。
他には、「地下室の処刑」が傑作だ。こちらは殺人の動機を探る「ワイダニット」ものだが、犯人が被害者を殺害した動機。それは今までに聞いたことがなく、そら恐ろしいものだが、しかし納得できる。
珠玉の短編集。
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名コンビの安定感
2016/05/05 11:33
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投稿者:えぬ - この投稿者のレビュー一覧を見る
火村とアリスの名コンビの安定したシリーズ。殊勝な火村、拗ねる火村、アリスを現場に連れてく理由を笑う火村と火村好きには嬉しい小ネタが満載。「比類のない神々しいような瞬間」は今までにない犯人解明だったので好きです。
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『不在の証明』・『地下室の処刑』・『比類のない神々しいような瞬間』と表題作の4編。/「不在の〜」は本格ミステリ作家クラブ編「天使と髑髏の密室」に入ってたので既読・・・これが最初なので、一番に既読のものだとちょっと萎える。/好きなのは「比類のない〜」。火村助教授が猫を叱る場面が出てくるから!(笑)
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安定感のある有栖川有栖の中編集ですが、少し物足りない感じです。得意のロジックは健在だし、伏線や人物の描き方もそつがない。ただ中編というのが災いしているのか、大きな物語がありません。ミステリとしては可ですが、それ以上のものがないので、読み物としてはいまいちでした。強いて挙げるなら動機がポイントになっている「地下室の処刑」が一番でしょうか。
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これぞ正統派ミステリ。
なかなか面白かった。
驚きのトリックもさることながら、関西弁の会話がいい。自分の知っている地名等出てきて親近感を持ちながら読めた。
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火村とアリスシリーズの短編集。今回は動機・ダイイングメッセージ・アリバイと、それぞれ違った謎を解く話で
それも良かったです。
特に「地下室の処刑」の動機にはやられた!という感じ。
犯人の一言でこの動機にピンと来るかな?火村なら来るか。
でも、最後の「白い兎が逃げる」で、なぜ小学校の兎小屋の前に遺体を捨てたのか?について、結構前半は推測を語っていた割には、その答えは特に示されなかったような。これまた殺害の動機が意外なところから出てくるところは意表をついています。
こういう、形式にのっとった「新本格」!という感じのミステリはやっぱり好きだなー。
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ミステリーの中編集
何が問題って、昔読んだはずなのに全く覚えていないという
さっぱりしたストーリーとトリック(笑)
でも、結構好きな作家
まぁ、ファン向けですね…
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相変わらず潔癖なアリス。彼の珍推理が火村のためになっていると初めて言葉にしてもらったね。よかった。
「地下室の処刑」は、シャングリラ久しぶり!ってどきどきしながら読んだ。「おかしい発言」を探して真相の前に読み返してみたんだけど、全然気付かず。なるほどなー。
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サイン会のときに新書版持ってるけど買っちゃった文庫版。
で、サイン会に行くときに何度も読み返したけど鉄道モノとか時刻表モノって基本的に交通網が判ってないとイマイチ面白みが無いときがある。たとえばダイハードの3で○分以内に××から○○へ行け!っていう犯人の無茶な要求を聞くシーンがあるんだけど、これってニューヨーカーなら、「そりゃ無理だぜ」ってリアルに判る。でも日本人には(9割は)??ってなると思うんだよね、地図でも見ない限り。
でも本作の場合はわからないなら一手みたいなという風に思わせる感じがある。其処が有栖川先生のトリックのために本を書いてない魅力があるんだなと。トリックのために人を殺さない、有栖川先生が好きだ。
(告白か?)
たとえいつもうっかり「逃げるウサギが白い」って言っちゃっても好きです有栖川先生。
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謎解きは相変わらず隙がなくてよかった。初めて見るタイプの動機やダイイングメッセージの真意(≠意味)もあったけど納得できるものばかりで。うん。いい。
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短編集でさくさく読めて面白い。
光文社は鉄道ミステリで決めていた。らしい。
やっぱり鉄道ミステリの謎解きは面白くない……。
何時何分に出るから……と言われても
ホームの長さと乗り換えにかかる時間とか
走らないといけない距離が想像がつかないのにさぁ。
田舎モノには分かりませんっ
あと劇団員が頻繁に出てくるのも、片田舎都市に住む者には
想像もできない世界(ファンタジーのよう)だ。
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短編3本と中編小説1本の構成。
作者の作品は初めて読んだので、小説の中にアリス氏が出ている!ってちょっと思った。笑
がつがつした推理小説というよりは、終始和やか。
主人公が、警察に協力している大学教授と小説家という設定だからかもしれないけど。
目の覚めるトリックというよりは、犯人の動機や犯人決定打の意外性が目立っていたかな。
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文学小説の合間に、気軽に読めた一作。地下室〜であった「シャングリア」との火村との対戦が楽しみになった。比類のない〜のダイングメッセージが結構好きだった。
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購入詳細不明。
2012/8/26~8/29
火村&有栖シリーズの中編集。「不在の証明」、「地下室の処刑」、「比類のない神々しいような瞬間」、「白い兎が逃げる」の四編。どれも甲乙つけがたいが、やはり表題作の「白い兎が逃げる」が一番か。