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なぜヒトの脳だけが大きくなったのか 人類進化最大の謎に挑む (ブルーバックス)
著者 濱田 穣 (著)
脳がそれほど有用な器官であったのなら、なぜ他の動物では発達しなかったのか? 脳が大きくなるために、ヒトにはどんな変化が起こったのか? 霊長類の形態比較を研究する著者が、全...
なぜヒトの脳だけが大きくなったのか 人類進化最大の謎に挑む (ブルーバックス)
なぜヒトの脳だけが大きくなったのか 人類進化最大の謎に挑む
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商品説明
脳がそれほど有用な器官であったのなら、なぜ他の動物では発達しなかったのか? 脳が大きくなるために、ヒトにはどんな変化が起こったのか? 霊長類の形態比較を研究する著者が、全く新しい視点からこの難問に挑みます。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
濱田 穣
- 略歴
- 〈濱田穣〉1955年生まれ。京都大学大学院理学研究科博士後期課程単位取得退学。理学博士。同大学霊長類研究所形態進化分野助教授。ニホンザルなどの身体形態と成長・加齢と比較し、ヒトの進化を考察。
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紙の本
脳と体の進化の過程への興味深い仮説
2009/03/07 15:31
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Skywriter - この投稿者のレビュー一覧を見る
人類を人類たらしめている器官、脳。その絶対的な体積で言えば人間よりも大きな脳を持つ動物は存在するものの、体重に占める割合からすれば、余りにも歪なほど、人間の脳は大きすぎる。その巨大な脳を得られたからこそ牙などの際立った武器が無いのに人間は他を圧する力を手に入れたのだ。
だが、もしそれほどまでに知能の力が大きいのなら、なぜ人類以外に高い知能を発達させた他の動物はいないのだろうか。
タイトルどおり、人の脳がなぜこんなにも大きいのかということに始まり、脳の巨大化を支えた様々な要因を解説してくれている。
特に興味深かったのは、脳が猛烈にエネルギーを必要とするわけだが、そのエネルギー獲得を支えたのが誰なのか、という疑問だ。現在の社会状況からは父親という答えしか思い浮かばないが、(特に母方の)祖母の存在が大きかった可能性もあるという。確かにサルの群れでも歳を取ったメスが危険を避けたり食料を確保したりといった技能を活かして活躍するそうなのであながちそれも正しいかもしれない。
他にも脂肪が脳を支える不可欠な存在であることを始め、脳と体の関係を色々な角度から論じているので、脳の持つ力の広さと同時に体の側の凄さを実感できる。ブルーバックスらしく、とても上手く纏められた脳科学の入門書ではなかろうか。
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