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この著者の新着情報

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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2007.1
  • 出版社: 角川書店
  • サイズ:20cm/506p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-04-873725-8
  • 国内送料無料

紙の本

著者 佐藤 正午 (著)

結婚八年目の記念にバリ島を訪れた中志郎と真智子。二人にとって、意味のない発言のやりとりにこそ意味のあった時代は、はるか昔に過ぎ去っていた。そんな倦怠期を迎えた二人だったが...

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1,944(税込)

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商品説明

結婚八年目の記念にバリ島を訪れた中志郎と真智子。二人にとって、意味のない発言のやりとりにこそ意味のあった時代は、はるか昔に過ぎ去っていた。そんな倦怠期を迎えた二人だったが、旅行中に起こったある出来事をきっかけに、志郎の中で埋もれていたかつての愛の記憶が甦る。本当の愛を探し求める孤独な魂たちへ。新感覚の大人の恋愛小説。【「BOOK」データベースの商品解説】

結婚8年目の記念にバリ島を訪れた中史郎と真智子。倦怠期を迎えたふたりだったが、旅先で起きたある出来事をきっかけに、かつての愛の記憶が甦る−。本当の愛を探し求める孤独な魂たちへ。新感覚の大人の恋愛小説。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

佐藤 正午

略歴
〈佐藤正午〉1955年長崎県生まれ。北海道大学文学部中退。「永遠の1/2」ですばる文学賞を受賞。ほかの著書に「ありのすさび」「ジャンプ」など。

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みんなのレビュー28件

みんなの評価3.1

評価内訳

紙の本

でたらめな物語と思わせながら、実はどんな恋愛小説よりも現実的な結末に言葉を失った

2007/03/12 22:41

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る

中志郎と真智子は倦怠期の夫婦。バリ島旅行に出かけた先で、常夏の国でも手袋をしている不思議な女・石橋と出会う。その石橋が手袋を脱いで、中志郎と手を合わせたところ、石橋から志郎へとあるものが移動していくのがわかった…。

 あのベストセラー「ジャンプ」から7年。待ちに待った佐藤正午の新作がようやく登場しました。この7年間、含蓄がありながらどこか人を食った趣のある「ありのすさび」「像を洗う」「豚を盗む」といったエッセイ集に親しみ、先だっては新書「小説の読み書き」と短編集「花のような人」といった軽めの著作に遊んだものですが、やはり佐藤正午の長編小説に今一度じっくり・どっぷりつかってみたいと飢餓感を募らせていた私にとって、本書は読書の愉悦に浸ることの出来た一冊となりました。

 そもそもこれはジャンル分けを拒む小説です。出版元は恋愛小説として売るつもりなのかもしれませんが、そうであるともいえるし、そうではないともいえます。石橋という不思議な能力を持った女と志郎との物語かと思わせて、にわかに津田伸一という物書きの一見軽佻浮薄でスキャンダラスな恋愛物語へと乗り換わっていくところなど、読者を見事に欺いてくれるコンゲームのような様相も呈しています。ミステリアスで、幻想的で、荒唐無稽で、とにもかくにもつかみどころのない、一体どこへ読者を連れて行くつもりなのかといぶかしい思いを募らせながら頁を繰ること数時間。

 浮世離れした物語にしかみえなかったこの小説は最後の段落(505頁)で突如として、痛ましくも苦い愛の現実を突きつけてくるのです。世に溢れる“恋愛小説”の大半こそが実はどうしようもなく現実離れしたお話に思えてきて仕方ないほど、この物語の最後は、うつし身のやるせなさを、輪郭線も鮮やかに浮かび上がらせてくるのです。私はこの最終段落で、この物語の謎めいた展開が一気に氷解したように思え、そしてまたその「答え」を前にしばし呆然と言葉を失ったほどです。

 これほど面白い小説を読み終えた今、早くも私は佐藤正午の次なる長編小説に対して飢餓感を募らせ始めています。次回もまた7年待たされるのでしょうか。

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2007/05/31 18:26

投稿元:ブクログ

 文章力は相変わらず素晴らしい。 この作品のキモは「スープも人の感情もいずれ冷めてしまう」「必ず冷めるもののことをスープと呼び愛と呼ぶ」。それを懸命に(超能力に頼って)否定しようとするのが、作家のいう「町内会の回覧板と小説の区別もつかない連中」である中志郎。因果応報。天にツバを吐き、作家として抹殺されかけている作家の再生ようと「愛の記憶と、今愛することの実感とは違う!」と言い放った彼の末路は…(汗)。そのヘンに著者の大いなる皮肉を感じる。 結局、その「記憶」にまつわる超能力がどう作家の再生に繋がるのか、明確に暗示されないまま終わってしまったことに不満を感じるし、そもそも「愛していた記憶がないと愛せない相手との結婚生活を続けてる方がヘン!別れて当然!」と思っていたら…志郎ってなんかヘンなトラウマがあって、人をちゃんと愛せない問題を抱えてるんじゃないかと思うな。「結婚=性欲」みたく描かれてるのもイヤ。夫婦の愛情って、年とともに変容していくもんだと思うんだけど。

2011/09/08 21:40

投稿元:ブクログ

 結婚生活が長くなり、子供もおらず、なんだか妻への愛も妻からの愛もよくわからなくなってしまった中志郎は、妻と出かけたバリ旅行で不思議な女と出会う。
 その女と出会ったことで、志郎は妻を愛していたときの気持ちを取り戻すことができた。
 そして、主人公である小説家・津田と志郎が出会うことで、2人を取り巻く人々の人生は大きく変化していくことになる。

 冷めないスープはないっていうのは、一つの真理だとは思うけど、それだけってのはなんだか悲しい。
 結局最後まで不思議な力は不思議な力のままで、なにひとつ解明はされないんだけど、これは解明されなくていいタイプの謎だなあ。
 恋愛は、難しい。

2007/06/19 01:44

投稿元:ブクログ

7年ぶりの長編小説。こっちはじっくりと読みたいのに、ぐいぐいと没頭させられるこの筆致はなんなんだ!!

2009/04/19 01:05

投稿元:ブクログ

★奇妙な浮遊感★旅行中に読む。佐藤正午の小説はどこか違う時間が流れている。記憶と感情を回復する不思議な力という設定に違和感があるのではない。日常の出来事とそれを切り取る視点が、もっともでありながら普段の暮らしからわずか数センチ浮いている。出会い系サイトを通じて初めて会う男の前で平気でロコモコを食べ、それを自分の呼び名とする女性の無神経さ。ミネラルウオーターを買って向かうラブホテル。こうした表現がなぜだか心地よい。カテゴリとしては恋愛小説なのかもしれないが、核は別の部分にあると思う。それがなんだか分からないのが僕の表現力の限界なのだろう。かつて読んだ同じ著者の「ジャンプ」でも同じ印象があったのは覚えているが、内容は全く記憶にない。

2007/11/12 13:24

投稿元:ブクログ

久々の途中撤退。
最初のほうは面白くてガンガン読んだんだけど小説家中心になってからどんどんわからなくなってきて、読み進めなくなった。2/3は読んだけど進まないので途中でおしまい。。07.11読破できず。。

2007/06/21 16:43

投稿元:ブクログ

2007.6途中。図書館が早く返せと言うので・・・。途中だが続きが読みたくてしかたがない。もう一度予約した。欲求不満になりそう。

2007/03/25 15:44

投稿元:ブクログ

なんだかなぁ。そういう落ちなの、っていう感じですかね。超能力を題材に扱うのって、やっぱり難しい。ここに出てくるまぁ、だらしない中年作家は作者と交錯するところがあるのだろうか。そういう意味で捉えると、私小説なんだろうかこれも一種の。

2009/09/04 00:03

投稿元:ブクログ

<結婚八年目の記念にバリ島を訪れた中志郎と真智子。二人にとって、意味のない発言のやりとりにこそ意味のあった時代は、はるか昔に過ぎ去っていた。そんな倦怠期を迎えた二人だったが、旅行中に起こったある出来事をきっかけに、志郎の中で埋もれていたかつての愛の記憶が甦る。本当の愛を探し求める孤独な魂たちへ。新感覚の大人の恋愛小説。 >


2009.7
7年振りの新作長編。
珍しくネットで注文(書店においてませんでした^^;)
夏休みにしっかり読みました。

やっぱり佐藤正午いいわ。
どこがどうって言われると困るのだけど。

「必ず冷めるもののことをスープと呼び愛と呼ぶのだ」

このような言い回し、いくつか出てくるのだけど、対比する事柄が面白い。
ラストの「キュウリが・・・」の告白シーン、個人的には100点の面白さですw


2007/05/12 18:01

投稿元:ブクログ

「君は冷めないスープを想像できるか?」

超能力者が出てくるが、それが主眼ではなく、人の記憶とか愛の時間による変遷についてがテーマだ、と思う。まったく、今「愛が冷めること」を書きたくなる気持ちはすごくよく分かる気がするよなぁ。でもこの本の面白さは全体的なことではないのだ。主人公?は著者の本らしく全く感情移入できない嫌な奴だが、読んでいて一文一文の味わいが愉しくて、くすくすにやにやしながら、もったいない気持ちで、でもページをめくる指が止まらない。『ジャンプ』から7年目ぶりの著者の新作は、期待を裏切らなかった。(私は大好きなので星5つつけるが、人によって好き嫌いは分かれそう。)

2008/01/02 16:41

投稿元:ブクログ

【結婚八年目の記念にバリ島を訪れた中志郎と真智子。二人にとって、意味のない発言のやりとりにこそ意味のあった時代は、はるか昔に過ぎ去っていた。そんな倦怠期を迎えた二人だったが、旅行中に起こったある出来事をきっかけに、志郎の中で埋もれていたかつての愛の記憶が甦る】

初佐藤正午ですが・・・
なんだか読んでて嫌な気分になる事が多かったです。
「気持ち悪い」じゃなくて、「嫌な気分」
この本の語り手である津田がすごく嫌な男で、その男にも腹がたったし、
その男に騙される女達にも腹がたった。
なんでこんな男に騙されるのだろう?って事ばかり考えてたような。。(苦笑)
初めての作品がこれだと、他の作品を読む気になれないのは私だけでしょうか?

2010/12/26 00:22

投稿元:ブクログ

冷めないスープがないのと同じように冷めない愛はないんだそうです。
そんなネガティブな・・。読んだけどさ。

2007/12/18 12:31

投稿元:ブクログ

佐藤正午たぶん2冊目。何か特殊能力を持った女が出てきて謎解きのように進むストーリー展開、が佐藤さんは好きなのかな?意外とハラハラするし、続きが気になる本が久しぶりだったので読んでて楽しかった。かっちりした文体も意外と好き。ただこの主人公はいただけない…都合良すぎでしょ。最後になんでああなるのかなー普通嫌だよこんな人。と思ったり…(2007/12/7)

2013/11/04 08:43

投稿元:ブクログ

主人公をここまで駄目ダメに描かなくてもカタルシスはあるではないかと思うものの、構成を考えると必然でもあるんだな。共感は出来なくても(なにも共感するだけが本ではないのだが)落としどころがある結末には、どこかホッとしてしまうものです。
いつかまた会えるということは良いことなのかもしれない。いつかまた会ってしまうよりは、だけど。

2007/08/07 03:46

投稿元:ブクログ

なが〜い!
500ページもあるのに読んだ後何も感じなかった・・・。
またまた他の人が絶賛するものは私は駄目というのが分かった1冊。
この本のせいで今月出遅れた(`□´)コラッ!

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