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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.4 10件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2007.2
  • 出版社: 筑摩書房
  • サイズ:22cm/392p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-480-84273-2
  • 国内送料無料

紙の本

責任と判断

著者 ハンナ・アレント (著),ジェローム・コーン (編),中山 元 (訳)

邪悪でない人々のうちに潜む「凡庸な悪」。思考を停止してしまった世界で倫理は可能なのか。全体主義と現代大衆社会の病理を考察したハンナ・アレントの、「善」と「悪」についての透...

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責任と判断

税込 4,180 38pt

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商品説明

邪悪でない人々のうちに潜む「凡庸な悪」。思考を停止してしまった世界で倫理は可能なのか。全体主義と現代大衆社会の病理を考察したハンナ・アレントの、「善」と「悪」についての透徹した思考をまとめた未公刊遺稿集。【「TRC MARC」の商品解説】

収録作品一覧

プロローグ(ソニング賞受賞スピーチ) 7-21
独裁体制のもとでの個人の責任 25-61
道徳哲学のいくつかの問題 63-181

著者紹介

ハンナ・アレント

略歴
〈ハンナ・アレント〉1906〜75年。ドイツのユダヤ人家庭に生まれ、マールブルク大学でハイデガー、ハイデルベルク大学でヤスパースに師事。ナチスから逃れアメリカ等へ亡命。著書に「人間の条件」等。

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みんなのレビュー10件

みんなの評価4.4

評価内訳

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  • 星 1 (0件)

紙の本

「悪の凡庸さ」という言葉で表現されたものの恐ろしさの意味が理解でき始めると、読んでいて息苦しいほどである。

2007/08/06 17:13

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 アレントをなかなかしっかり理解しきれずに苦しんでいたところ、「「わたなべ」さんの書評」を読み、「これなら」と読んでみた。確かに「簡潔にして濃密な入門編」である。講義や講演として語りかけられた文章は、それぞれ独立したものであるので若干の重複もあるが、それもかえって一つの事を違う形で伝えてくれることになり、理解を助けてくれる。
 本の紹介としてはよくまとまった「わたなべ」さんの書評以上にはかけないと思うので、読み取ったもの、感じたことを少し書かせていただくことにする。

 先の大戦を生き抜き「絶対的な悪」を思考してきたアレント。この本の中には、アレントがアイヒマンの裁判に「悪の凡庸さ」というもっと恐ろしいものをみつけ、執拗に考えた跡がある。「悪の凡庸さ」で表現されたものの恐ろしさの意味が理解できはじめると、読んでいて息苦しく、重いものをアレントから渡された気持ちになってくる。
 残虐な行為に携わった人々は特別な人ではなかった。その「悪の凡庸さ」をアレントは「思考の欠如」と理解した。「思考の欠如」だと少々「病的な異常」の意味合いが残る気もするので、「思考、判断の停止」と考えた方がよいかもしれない。どちらにせよ、そのようなことは誰にでもおきうることで、実際に起きたということが恐ろしいのである。戦争の前後で人々の倫理観、道徳観が大きく変動をしたことも「思考の欠如」につながるものとして取り上げられているが、これは同様な経緯をたどった日本人にとっても他人事ではない問題である。そして、くりかえすが、この「道徳観の変動」も、決して特別な人々の話ではないのだからこそ、恐ろしいのである。
 なぜ、思考や判断が停止して突き進んでしまったのか。異常な状況に面したとき、周囲を見回して自己保全し続けようとする人間の機能の一つの形だったのかもしれない。一度従ってしまえば、「従った自分」を肯定するために、ひたすらそれを維持し続けた結果なのかもしれない。 「思考停止して思い込む」というのは「信じる」「信仰」にも通じるものがある気がする。間違った対象に固定してしまっても、修正は難しい。どこか「最初に目にした動くものが親である」という、動物の「刷り込み」行動にも似ているのではないだろうか。人間の行動の、本来は生存のために有益であった仕組みが、行き過ぎたり誤ったりすることがある。「悪の凡庸さ」「思考の欠如」の原因にもこのような部分があるのかもしれない。
 人間の深いところに普遍的に「悪」への入り口があるとするなら、人はどう生きていく必要があるのだろうか。人は判断をどうやってするのか、どのように優先順位を決めて意思決定をする(する気になっているだけかもしれないが)のか。その機構を解明したら、「そういう機構に引きずられることがある」と知っていることで、少しは最悪を回避することができるようになるだろうか。そうだと良いと思う。

 アイヒマンのような「個人」に罪はないのだろうか?これは昨今の日本でもよく裁判にあらわれる、「異常な精神状態による犯行」という被告弁護に使われる考え方にもつながっていくかもしれない。残酷な事件は確かに起こった。では誰を罰すれば良いのか?「罪と罰」の問題について、戦争責任、戦後処理の問題だけでなく、もっと普遍的な「責任」と「罪」としても、アレントは本書の中で言及している。法では定め切れなかった「想定外」の現象は起こり続けている。アレントは過去の戦争を通じて、既にそういった問題点も指摘していた。

 アレントの文章は、簡単に結論を提示してくれずに「自分で考えろ」と渡されてしまうこともある。これまで、何を渡されたのかもわからず途方にくれることが多かったのだが、この遺稿集を読み、わからなくて途方にくれるところから、渡されたものの方向ぐらいは見えてくるようになった気がする。考え続けなくてはならない重いもの、それはこの本の題名どおり「責任と判断」についてなのだろう。
 先の評者と同じく、この本は大型単行本として終わってしまうのは惜しい本だと思う。手に入りやすいアレントの入門書として広まってほしい。「責任」「判断」が軽んじられているような昨今であるからこそ、きちんと読まれて欲しいものである。

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紙の本

簡潔にして濃密な入門編

2007/05/06 13:55

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:わたなべ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ナチスに追われアメリカに亡命した女性政治学者アーレントの未刊行遺稿集。黒人問題を論じた「リトルロックについて考える」を除きすべてアイヒマン裁判以降に書かれ、発表された原稿を集めた本で、当然のように「悪の凡庸さ」をめぐる論考集となっている。理論的な第一部と時事的な第二部に別れる構成で、第二部はアーレントのレトリックと着眼点の鋭さが面白いが、基本的には第一部の理論的仕事にこそその本領があるのは言うまでもない。特に彼女が教授に就いていたニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチ校で1965年に開講された講義録である「道徳哲学のいくつかの問題」は、これだけを独立して文庫化して欲しいと思えるようなアーレントの道徳思想の総括とも言えるような濃密な内容で、ソクラテス、アウグスティヌス、トマス・アクィナス、カント、ニーチェなどの仕事を検討しつつ、ヨーロッパの道徳哲学の二つの伝統の可能性とアポリアをじっくり吟味していく講義は、アーレントの時代に対する切迫した危機意識のもと、論旨が何度も行ったり来たり交錯しつつ練り上げられて行く臨場感に溢れていて、中絶した『精神の生活』の「その後」を考えるのにとても有効なヒントになりえていると思う。アーレント入門としてもオススメできる一編ではないかと思うので、比較的手にしにくい大判の単行本の中に埋もれているのは惜しいという気がした。

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2007/07/29 00:00

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2017/09/01 19:18

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2012/12/02 19:48

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2015/03/21 20:13

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2015/09/11 17:51

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2016/05/30 21:06

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2017/04/30 13:29

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2018/11/27 18:52

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