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ハスラー (扶桑社ミステリー)
ポール・ニューマン主演映画の原作が、半世紀近い時を経て、ついに登場。エディは、若きハスラー—賭けビリヤードのプロだ。街から街へ流れ歩き、ついにプールゲームの聖地、シカゴへ...
ハスラー (扶桑社ミステリー)
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商品説明
ポール・ニューマン主演映画の原作が、半世紀近い時を経て、ついに登場。エディは、若きハスラー—賭けビリヤードのプロだ。街から街へ流れ歩き、ついにプールゲームの聖地、シカゴへとやって来た。血気にはやるエディは、最強と謳われる男、ミネソタ・ファッツに戦いを挑む。だがファッツは、底知れぬ実力を発揮する…若者の挑戦と挫折、孤独と彷徨、そして復活。ゲームの息詰まる攻防をとおして、苦い人生のドラマを織りあげる、ウォルター・テヴィスの傑作。【「BOOK」データベースの商品解説】
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紙の本
流れ者の勝負師
2020/10/02 07:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
街から街へと渡り歩くエディと、台の上を転がるボールを重ねてしまいます。宿敵・ファッツとの間に芽生えていく、不思議な関係も心に残りました。
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ハスラーたちの世界を鮮烈に描く
2008/06/13 00:12
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみ丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ポール・ニューマンの主演で有名な映画の原作が何十年ぶりに扶桑社から文庫で出ました。
どうして、今ごろ?。
扶桑社って、ジム・トンプソンの「ポップ1280」とか、
(この「ポップ1280」は、このミの海外部門で1位になりました)
隠れた過去の作品を吃驚した時期に出すので、その一環かもしれませんが、、。
映画の方は、見られていないのですが、
ストーリーは極簡単、才能豊かで荒削りなところもある若きハスラーの
エディ(勿論、ポール・ニューマンが演じています)が、大都会シカゴに出てきて、成る手のハスラー(ギャンブラーでもある)ミネソタ・ファッツと対決するお話し。
アメリカのプール・バーの世界、それも"賭け"で生活しているハスラー
の非常なる世界を、ノンフィクションの雑誌記事を思わせる簡潔な短文で鮮やかに描いてあります。
プロとはいえ、彼らは、大会の賞金やレッスン・プロで喰っているのでなく
ゲームに大金を賭けそれで暮らしているので、ほとんどギャンブラーです。
(副業で、カード・ゲームのギャンブラーをしているものもいます)
つまり、非合法とまではいかなくても、限りなく、裏社会に近いところで生活しているわけで、
そこらあたりの、冷徹で、冷酷なルールの描写は強烈です。
つまり、この本、探偵も刑事も出てきませんが、ハードボイルドなんです。
読んでいて、途中で気付きました。
勿論、この世界の描写も凄かったのですが、
なにより心を打ったのは、傷心のエディが早朝、とあるバス・ストップで出会った女性との
はみ出し者同士、お互いの存在によって、癒しを求めあいながら
不器用に寄り添うかのような恋愛模様です。
都会の片隅の、それこそ、コンプリート・ジャングルでの小さな恋でして
ときには、お互いを傷付け合いながらも、お互いのその存在なくしては、
生きられない様子が、心に沁みました。