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投稿者:にい - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリー的には色々不自然だったりご都合主義だったりするんですが、それらを全てすっ飛ばして読めば悲しく儚い物語です
傷つき挫折した人達の苦しみと憎しみと虚無
そしてほんの少しの癒し
傍観者ではいられなくなった心葉が、傷を抱えながらも前に進みだすための「何か」を得て、やっと過去の自分を肯定しはじめます
心葉が一体どんな道を選ぶのか、楽しみになってきました
紙の本
天才と過去と現在と
2008/12/21 23:09
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ第3巻の最後の展開から、シリーズ第4巻では朝倉美羽が登場するのかと思っていましたが、今回の主人公は琴吹ななせ。ようやく物語の中心に来ることが出来ました。
受験勉強に集中するため休部をすることにした天野遠子。暇になった井上心葉は、ななせと共に音楽室の整理をすることになる。そんなある日、ななせの友人である水戸夕歌が行方不明になる。夕歌の行方を追う二人。そして心葉は、意外な事実を知ることになる。
過去と決別できず、ななせから目をそらし続けていた心葉も、芥川一詩との出会いや、ななせの言葉に勇気付けられ、ついにケリをつける覚悟を決めるのだが…。さて、次こそは彼女が登場するようです。
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そういえば遠子先輩は受験生だった(汗)。遠子先輩は受験勉強に専念するため、やや登場がひかえめ。ちぇっ。ツマンナイ。その分、心葉くんが活躍するものの…終わってみれば結局はななせちゃん編だったのかも。 いろいろと言いたいことはあるけど、何を言ってもネタばれしそうで怖くて云えないんだけど…遠子先輩の存在が心葉くんにとって、救いになればいいなあと思う。 そうそうこの巻も、物語に絡んでくるモチーフとなる小説の使い方が絶妙に巧かった。未読だったけど(汗)。どんな本でも、最後の最後まで読まなきゃダメだと、遠子さんに教えていただきましたわ。 ってことで、次巻がすげー楽しみ。いよいよ?ついに?ドキドキドキ。
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遠子先輩が受験勉強に専念するため文芸部を休部すると言い出した。考えてみれば、受験生なのだから当然のことだ。一抹の寂しさを覚える心葉だったが、ななせの親友水戸夕歌が姿を消してしまったことを知り、ふたりだけで夕歌の行方を追うことに・・・
受験というイベントが登場することで、否応なく結末が近づいていることを意識させるシリーズ第4弾。遠子先輩の不在というシリーズとしてはやや寂しい状態です。
『オペラ座の怪人』をモチーフとして取り上げた今回は、なんと言っても琴吹ななせでしょう。これまで「井上なんか」と言い続けてきた彼女の変化と、それに気づかない心葉くんの組み合わせ。なんだかちぐはぐなんだけど、遠子先輩と心葉くんの組み合わせよりもすんなりいきそうな気がするのはなぜでしょうか。ただ、心葉くんは鈍いからねえ。そちら方面がこれからどう推移していくのか。もし美羽が登場なんてことになれば、まだまだひと波乱もふた波乱もありそうで、遠子先輩の卒業までに方が付くのか、いらぬ心配をしてしまいそうです。
遠子先輩不在ということで、主導的に動いた心葉くんとななせ。このあたりにふたりの成長が見えるのがうれしかったです。いつまでも遠子先輩に頼ってばかりではいられないのですから。もう心葉くんは、頼りない男の子を卒業しなくては。
おそらく、ここまで読んできたシリーズ4作の中ではもっとも陰鬱な出来事でしょう。やはり今までは遠子先輩がもつ天然の明るさがそういったものを打ち消していたようにも思えますし、同時にこの陰鬱な雰囲気が遠子先輩の不在をより印象づけていたようにも感じられました。
ところで、井上ミウ名義での出版は検討されていないのでしょうか。
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今回はいつものようにモチーフのお話読んでみたいと思わなかったかな。と、いうか、少し飽きてきたのかなぁ?上の空で読み進めた部分もあり...。
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ななせちゃんがメインのお話。天使様があまりにも優しくて、後半はもーボロボロ泣きました。やっぱり遠子先輩は私にとっても心葉くんにとっても癒しだ・・。今回の題材は「オペラザの怪人」。
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ラノベ業界でもトップのこの作品の中で私的にはこのアンジェ編がお気に入りです。普段年上のキャラクターを気に入る私でしたが、臣くんには見事にやられました。
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本を食べることだけは個人的に納得がいかないけれど、話の中身やイラスト等が全般的にお気に入り。事件の内容や登場人物の感情は激しすぎですけどね。そろそろラスボス?が登場しそうで期待大です。
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物語を食べちゃうくらい愛する"文学少女"とそのおやつ係のお話、第4作目。
今回は「オペラ座の怪人」と「椿姫」、場所により「トゥーランドット」でした!そういえばオペラ座の怪人、という名前を知っていても作者がガストン=ルルーだと知らない人が多いらしいですね。どういうこと。作者あっての作品なのにっ!
個人的にはあまりシリーズ内では好きな方ではないかな、という印象。夕歌のお話にしたいのかななせのお話にしたいのかよく分からない構成だったかなーっと思います。せっかく臣君とか魅力的なキャラクターが沢山いるんだからそこら辺をもっと掘り下げて売れたら良かったのに、と思います。無性の天使の情報が乏しすぎる。あと、椿姫云々のはなしがやや強引かと思われる。最初の椿だからどうだとかそう言う話がいまいち筋が通ってないような印象を受けた。アタシの読解能力が内だけかもしれないけど。夕歌のお話としてきちんとしてくれていたら良かったなぁーと本当に思います。むう…もうちょっとなんか…うん。嫌いじゃないんだけど、いろいろ話が飛びすぎてる。
クリスマス、ということで、最初の話からだいぶ時間が経ったんだな…と思います。まだまだ、話が動き出すのはここからだと考えるなら、冬はやっぱり事件が沢山起きるんだろうな、と思いつつ。
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今回はオペラ座の怪人がテーマでした。これまでに読んだことがないので、その分おもしろさが減少していながら読んでいたと思います。本作は、いままでよりも物語の始めの部分を長く感じました。これまでの巻では、読んでいる途中で長い中断をはさむことなく読んでいたのですが、本作では、途中で5日ほど日にちを開けて読んでしまったために、出来事のスジ追いが面倒くさくなったから長く感じたのかも知れません。316ページ中の194ページあたりから話がテンポアップして非常におもしろくなり、277ページからは熱が入って読んでいました。
どうして、話の最後に向けて大変すばらしいと思うような構図や展開で書くことができるのでしょう。オペラ座の怪人のファントムを想うことで、話自体も全く予想がつかないわけでもなさそうなのに、どうしてでしょうか、読み切って思うことは「すごい」のひと言です。もう、わかりません。自分がこの作品に対する値打ちはどうしたらいいのでしょう。はっきりとしている感情は、「私は大好きだ」ということです。
2008/05/06 22:40 自室にて読了
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借金苦の中で援助交際で学費を稼ぎながら歌手を目指すとか、大時代的で陳腐ですらある設定なんだけど、これが元々大時代な「オペラ座の怪人」という元ネタと捻れながら絡み合って大団円になだれ込む豪腕に、毎度のように感心させられる。
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2010/03/21:BGMはSarah Brightmanの「The Phantom Of The Opera」で(ベタすぎ)
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文学少女シリーズの四作目。今回のモチーフは「オペラ座の怪人」。
モチーフ作品のタイトルは有名なのだけど、話そのものは読んだことがないので断片的にしかしらないのよね;;
前巻の最後に美羽の存在が確定したので、美羽が出てくるのかも・・・・と思いきや今回はなし。
琴吹と心葉の関係が少し前進(?)した反面、“文学少女”たる遠子先輩の出番は少なく最後のみ。締めるところはきっちり締めてくれたけどね。
モチーフの作品との関係上話としては重くて切ないが読後感はよく、今回も良作品。
最後の最後に琴吹さんがとある行動へ出ようとするのだが・・・次がどうなるか楽しみ~~
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文学少女シリーズ第4弾。「オペラ座の怪人」がモチーフ。
いつもながら、ライトノベルの作りなのに重い内容、それでも読後感が悪くない。
主人公、文芸部の先輩である遠子さん、飛び降り自殺をしたはずの美羽はどうしているのか、今後の展開が楽しみになってきた。
本筋に関係ないが、「オペラ座の怪人」が「黄色い部屋の秘密」のガストン・ルルー作だとは知らなかった。
(図書館)
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今までの「文学少女シリーズ」で一番好きな作品になりました。
話は「オペラ座の怪人」でこれは大まかなあらすじしか知らなかったのですが、こういう考え方があるんですね……。
琴吹さんの話だったのですが、私はそれよりも臣くんに心惹かれてしまいました。
臣くんはどんな気持ちで自分と似た様な境遇の心葉に「ななせを頼む」と言ったのか。
そこを変に深読みしてしまったせいで、辛くて仕方ないです。