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商品説明
お笑い・バラエティ番組の超売れっ子放送作家が綴る青春グラフィティ。【「BOOK」データベースの商品解説】
どんな辛いことも笑っていたらそれだけで、悲しさが半減する。「尼の人間」は生まれつきそれが出来るようになっている…。お笑い・バラエティ番組をはじめ多方面で活動する放送作家が綴る、尼崎青春グラフィティ。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
高須 光聖
- 略歴
- 〈高須光聖〉1963年兵庫県生まれ。放送作家。映画、ドラマの脚本、舞台劇の構成演出、作詞、ラジオパーソナリティなど多方面にわたる活動を展開中。
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紙の本
モーニング娘。みたいに「。」がついているのね。
2009/05/18 00:13
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tammy - この投稿者のレビュー一覧を見る
「尼崎青春物語」というサブタイトル通り、著者の尼崎での青春時代(というか、少年時代?)を描いた作品。
放送室を聴いている人ならばお馴染みの世界でもあるが、全く飽きずに楽しめた。
われらが高っちゃんは、ビートたけしとは一回り以上年齢差があるはずだが、ビートたけしの著作と同じ世界観を持っている。
帯にある、”(かつては)生と死が露出し、笑いと涙にリアリティがあった。”との言葉通り、そこには剥き出しの人間たちが生きていた。
面白いことを考えるプロである著者の、ストレートに過ぎる思いのたけというか、地元と人生を愛する気持ちがあふれており、清々しい。
”僕らを育てたこの尼崎という町で起こったすべてのことを忘れないために”書いたという、著者の思いが見事に結晶したということなのだろう。
小説っぽく書こうとしている部分が、ちょっとだけ鼻につくこともあるが、逆に生の人間の言葉は胸に残る。
「逢いたくない人間を作ったらあかん。そんな人間を作ると、自分の世界が狭なるだけや」(by 高須父)
「どんな辛いことも笑っていたらそれだけで、悲しさが半減する。「尼の人間」は生まれつきそれが出来るようになっている。」(by 高須母)
などなど。
上記した帯の言葉は、村上龍によるものだが、
読了後、これに続く言葉、
”この作品はわたしたちを解放する。”
の意味がわかった。
本書は、あらゆる世代の、あらゆる読み方を許容するだろう。
ここに描かれているのは、物語ではなく、人間であり、人生だから。
何年後かに、また読み返して見たいと思える作品。
読みやすい作品なので、毛嫌いせずに是非読んで欲しい。
ただの暇つぶしだったはずが、楽しみに変わることでしょう。