クロニクル千古の闇 ３ 魂食らい

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　魂食らいに連れ去られたウルフを連れ戻すために、トラクとレンは極北の地へと向う。悪霊をこの世界に解き放ち、世界を支配しようとする魂食らいの野望を、トラクとレンは防ぐことができるのか。　今から6000年前の中石器時代に生きる人々の暮らし方や感じ方が、きちんと作品に反映されているので、まるで見て描いているかのような臨場感とリアリティがある作品だ。読んでるいるうちに、たちまちのうちに作品世界に惹き込まれてしまう。トラクとレンの無謀ともいえる冒険の行方を、手に汗握りながら読んでいたが同時に、極寒の氷の世界に生きるシロギツネ族の人々の暮らしぶりに、心奪われてしまった私です。えへ。　トラクが敵とする魂食らいの全貌が、この巻ですべて明らかになった気がする。魂食らいとトラクの父との過去の因縁も。　トラク自身に、レンには言えない秘密が生まれ、そのことが物語の今後にどう影響を及ぼしていくのか。楽しみなようで怖くもあったりして。

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第1作が森、第2作が海、そしてこの第3作では氷河地帯が舞台です。　　文明の力に頼り切っていて、己の持てるものを最大限利用して生き抜く術を持たない KiKi なんかでは1日ともたないような極限の世界の中、トラクの試練は続きます。　　第1作、第2作と比べると色彩感も乏しく、寒さのためか全体的にくすんだトーンのまま進む本作。　　何となく神秘的な雰囲気も前作までに比べると弱め・・・・のような気がします。　　ま、これは KiKi がこの物語の世界観に馴染んできているせいかもしれませんが・・・・　^^;　　日本人の感性からすると「純粋」「純潔」の象徴とも言えるような真っ白な世界の中で行われる「魂食らい」たちの悪行（イメージカラーは黒？　or　赤と黒？）のコントラストのみが浮かび上がるような作りになっているような気がします。

＜魂食らい＞たちに囚われていたウルフとようやく再会したトラク & レンコンビが傷を負い、その化膿しきった傷により命をも危うくさせているウルフの尻尾を切り落とすシーンは衝撃でした。　　と、同時に KiKi は物語とは全然関係ないことを考えていました。　　狩猟犬の一部の犬種では今も尻尾を切り落とす行為が行われていて KiKi はこれまでそれを「人間のエゴ」「悪魔に魂を売り渡す行為」ぐらいに考えていたんだけど、これもひょっとしたら必然性のある行為だったのかもしれないなぁ・・・・と。

（全文はブログにて）

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千古の闇の第三巻。
だんだん面白くなってきました！全六巻なので、かなり面白い展開を期待できます。
予想しなかった方向に進んでいますが、無理がないので◎

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このシリーズの中で重要な人達、魂喰らいと戦う事になるんですが、あまりハラハラするような展開はなく、ダラダラと進んでいくような感じがしました。1巻や2巻が楽しめたので余計と残念でした。
ただ、最後に魂喰らいの一人が取ろうとした行動が読めた時は心臓が跳ねたよ。

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このシリーズの世界観は大好きです。
そして各巻ごとにイメージカラーがあるような気がします。
第１巻のイメージカラーは森の緑で、２巻は海の青、そしてこの巻は雪の白です。

だんだんと主人公トラクの出生の秘密が明らかになるにつれ、敵の姿も明らかになってきました。
これからの展開も楽しみです！

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とてもどきどきして読めました＋。
とてもすばらしかったけど，終わり方が少し…苦笑
続きが気になります。

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６０００年前の北部ヨーロッパを舞台にしたシリーズの第３巻。魂食らいに攫われたウルフを助ける為、トラクとレンは凍り付く雪と氷の世界へと進んで行く。
悪霊が出て来たりするのでファンタジーに属するように思いますが、もしかすると６０００年前の世界での人間の感覚（宗教観）では、ごく当然のリアリティに満ちたものなのかも。狩猟の仕方や寒さのしのぎ方など、その時代での人の生き方が詳細に描かれているので、そういう感覚にも共感を覚えやすいです。またトラクやレンの恐怖に打ち勝つ勇気や、狼のウルフの健気さにも心打たれます。
敵となる魂食らいの正体や、トラクが背負う運命が垣間見えたシリーズ折り返し地点。続きが楽しみです。

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さらわれたウルフを探しに極寒の地へ。
試練はさらに過酷になっていく。
誰よりも大切なウルフを救うことが出来るのか？
どきどきな展開、読み進める楽しさを感じます。

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ウルフがさらわれ、それを助けようとトラクとレンは北へ向かう。
トラクはいわずもがな、いつの間にかレンが女の尻尾なしから女の兄弟に昇格してるのがなんか嬉しかった。

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「──恩を受けるというのは、恐ろしいことなのだよ」

“魂食らい”たちによってトラクの大切な弟、オオカミのウルフが攫われた。
トラクとレンはウルフを追って、森に暮らす氏族たちは決して足を踏み入れることのない遥か北の雪原、雪と氷に覆われた極北の地へ足をふみ入れる。
嵐の中、凍死寸前のところをアザラシ族に救われ、彼等の助けを借りてふたりが向かった“ヘビの目”とは、この世とあの世を隔てる扉を秘めた洞窟だった。
“天地万物の精霊になりかわる”……ウルフを始め、９種類のハンター…狩猟をする獣たちを捕らえ、あの世の扉を開き、悪霊を呼び寄せようとする“魂食らい”たちの目的とは何なのか？

「クロニクル　千古の闇」シリーズの３巻目。
謎に包まれていた“魂食らい”たちが登場、彼等の目的も明らかになります。
氏族とともに暮らした経験がなく、また、父親とも早くに死に別れたトラクは掟を知らずに、行く先々で文字通り掟破りなことをしでかしては他の氏族から怒られてますが結果的に良い友人を得ます。
それでも、彼等との生活の中に平安を見出せない彼の孤独、時々守られていることに気付く喜びが静かに描かれています。

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今から6000年も前の、北ヨーロッパの森で暮らす人々の生きざまに焦点を当てた壮大な物語は3冊目に突入した。
生きとし生ける者。
その血肉を食らって生かされていること、
その恵みを与えてくれる大自然への畏敬の念を忘れず、知恵を重ねて暮らす人たちすべてが（ある意味で）主人公だ。
人間の生きていくチカラって本当にすごいなぁと、毎回思う。

トラクとレンが狩りに出かけた先で、何者かに攫われてしまったウルフを取り戻すため、二人は未だ踏み込んだことのない極北へと向けて旅立つ。

レンの慎重な考えを、意地かプライドか焦りか、意固地になってはねつけてしまうトラクの姿に何度か歯噛みしてしまう。
向こう見ずな勇気も大事だけれど、状況を鑑みる余裕が欲しいなぁ…というのは、物語の外にいる「オトナ」の考えなんだろうか。
この事件の顛末は、なんとなく予想がついた。落ち着くところに落ち着いたっていう感じに似てる。
ウルフの、レンに対しての呼称がいつの間にか「女の尻尾なし」から「女のきょうだい」になっていたのは、ちょっと嬉しかったな。

トラクに刻まれた、逃げられないしるし。
それがもたらす不安に打ち克つためにトラクを待ち受ける運命とは、どのぐらい険しいものなのか。
先が気になるシリーズ折り返し地点。

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今回でシリーズ3作目。1・2作目からぼんやりとしか見えていなかった謎が、巻を追うごとにはっきりと輪郭をあわらしてくるところが面白い。
物語も段々と勢いづいてくるのが読んでいてわかるだけに、続けて4作目を読めないのが本当に残念。早く次巻が出てくれないかなぁ。

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ウルフが魂喰らいたちにさらわれた。トラクはウルフを助けるべく、極北に向かう。魂喰らいたちはハンターである動物を捕らえ、ファイアーオパール（大オーロックスの目）という悪霊を集める石を手に入れ操れるようにするため、ウルフを捕らえたのだ。トラクはハンターのフクロウを差し出し魂喰らいの仲間になるとみせかけて、彼らの地下洞窟に忍び込むが・・・。
魂喰らいたちが、トラクの亡き父も夢みたどの氏族も平等な世界を目指していることや、悪い人ばかりでない、という事も見えてくる。
それにしても、ウルフ、トラク、レンの信じる気持ちの強さはすごい。

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1巻は森、2巻は海、3巻では氷の世界が冒険の舞台。人間がとても生きていけそうにない環境でもそこに暮らす人はおり、その土地独自の生きるすべと掟がある。劇中に出てくるシロギツネ族のイヌクティルクが一見不毛な氷の世界を愛しているという記述が印象的だった。

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運命に選ばれていたのはトラクだけではなかったのですね。
決して軽い話ではないのに、読みやすい。
続きも気になっています。