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暗号解読 下 (新潮文庫)
暗号解読(下)(新潮文庫)
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紙の本
暗号の光と影
2008/06/15 20:04
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る
暗号解読(下)の白眉は 現代社会における暗号の善悪のせめぎあいを描いた部分だ。
ネットは完全に社会のインフラとなった。情報流通の「早さ」と「量」と「質」が飛躍的に進歩した現代において もはやネットが無いことは考えられない。もちろん 将来的にはネットが 発展解消的に新しいものに生れ変わるとは思うが 情報社会の高度化という 大きな流れにはなんら変わりはないはずだ。
その時代に「暗号」がいかに重要なものになったかを本書は描く。
暗号は戦争から始まった。戦争に不可欠な暗号が 僕らの日常のネット生活に不可欠になったということは とりもなおさず 僕らの日常が「戦場化」したことを意味している。
僕らが何気なく行っているネット上での「買い物」や「やりとり」が「戦場」で行われていることは 最近の各種の詐欺を見ていればわかる。
更に言うなら 各種テロもネット抜きには語れない時代だ。今目の前に見ている このPCこそが 戦場への「入口」といっても良いのかもしれない。
その時代に僕らは「暗号」で自分をプロテクトする。自分をプロテクト出来る点で暗号は「善」だ。但し 犯罪者が自分をプロテクトしつつ 犯罪を犯すとしたら 暗号は「悪」なのかもしれない。そうして この「善悪」に関しては 余りに色々な判断が可能なだけに 現段階では結論が出ていないということなのだと思う。
暗号はずいぶん遠いところまで来てしまったということだと思う。暗号の持つ人間臭さは 誰もがなんらかの形で「暗号」を使っているからだ。「交換日記」で符号を作った甘酸っぱい記憶がある方も多いのだと思う。
暗号という一つの「人間の所作」から見えてくるものの 驚くべき「深い淵」ということが本書の読み応えだ。
はっきりしていることは 僕らは既に恐ろしいくらいに「暗号」に依存しているということだ。
紙の本
量子コンピューター
2022/09/02 11:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
暗号は戦争におけるツールから、現代社会の重要インフラであるITの必須構成要素になってしまった。その中でも特に多用されている「公開鍵暗号」が今 量子コンピューターによって破られようとしている、という事実から際限ない技術進歩を痛感する。著者はわかりにくい概念をわかりやすく解説し、さらに暗号の裏にある人間模様をよく表している。
紙の本
暗号解読(下)
2013/02/01 17:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:terasann - この投稿者のレビュー一覧を見る
難しすぎて、理解不能。
作品の質をあれこれ言える立場ではなし。
量子論による『暗号』が出てきた分には完全にお手上げ。
(しかしながら、これをきっかけに量子論に興味をもち、いろいろな本に手を出させていただいた。)