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10年経って気付くこと
2008/05/28 18:40
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ロージー - この投稿者のレビュー一覧を見る
1998~2000年まで「りぼん」で連載されていたマンガの完全版です。
連載されていた当時のカラーページが再現され、書き下ろしのピンナップやエッセイマンガ、番外編(最終巻のみ)なども収録されています。
あらすじは・・・
一見普通の高校生、日下部まろんはジャンヌ=ダルクの生まれ変わりで、世間を騒がす怪盗ジャンヌの正体だった。彼女は怪盗ジャンヌに変身し、美しいものに取り付いた悪魔を封印するという使命を負っていた。ある時、彼女の前に怪盗シンドバットが現れ、彼女に勝負を挑んできて・・・
といった感じです。
私が初めてこのマンガを読んだのは小学生のときでした。強くて華麗なジャンヌに憧れました。しかし、あれから10年近くが経って完全版を買って読み返したところ、まだ子供だった私はジャンヌのうわべしか見ていなかったことに気付きました。確かにジャンヌは強いけれど、本当は、辛いときには涙を流すことだってある普通の女の子。そんなジャンヌは、悲しくても気丈に振舞う強がりで意地っ張りで、でも本当は弱くて臆病なまろん自身の象徴だったのだと思いました。強がりなまろんが恋をして、何度傷付けられても変わらない想いに気付き、人を愛することや信じることを知り、本当の意味で強くなっていく姿はジャンヌよりもずっと素敵でした。このマンガは言葉や表情だけが相手の気持ちではないこと、相手を信じ、想いやることの大切さに気付かせてくれます。
10年前この作品を読んでファンになった方はぜひこの機会にもう一度読み返してみて下さい。成長したあなたには「別のジャンヌ」が見えてくるはずです。きっとあの時よく分からなかった言葉も深く心に響くでしょう。
このマンガを読んだことがない方は値が張るので完全版ではなく410円の
りぼんマスコットコミックスのほうで十分だと思います。もしファンになったら、種村先生のカラーはとてもきれいなので1800円のイラスト集を買うことをオススメします。