- カテゴリ:一般
- 発行年月:2007.5
- 出版社: 集英社
- サイズ:19cm/286p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-08-780466-9
紙の本
小説こちら葛飾区亀有公園前派出所
著者 秋本 治 (原作),大沢 在昌 (著),石田 衣良 (著),今野 敏 (著),柴田 よしき (著),京極 夏彦 (著),逢坂 剛 (著),東野 圭吾 (著),日本推理作家協会 (監修)
両津勘吉、『新宿鮫』『池袋ウエストゲートパーク』etc.の人気キャラと夢の共演。超人気ミステリー作家7人が両さんを描く。【「BOOK」データベースの商品解説】今や国民的な...
小説こちら葛飾区亀有公園前派出所
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商品説明
両津勘吉、『新宿鮫』『池袋ウエストゲートパーク』etc.の人気キャラと夢の共演。超人気ミステリー作家7人が両さんを描く。【「BOOK」データベースの商品解説】
今や国民的な漫画となって久しい「こち亀」と、日本推理作家協会を代表する7人の作家の小説世界が融合。前代未聞、空前絶後のコラボレーション短編を7本収録。『週刊プレイボーイ』連載を加筆、修正し単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
幼な馴染み | 大沢在昌 著 | 5−34 |
---|---|---|
池袋↔亀有エクスプレス | 石田衣良 著 | 35−65 |
キング・タイガー | 今野敏 著 | 67−101 |
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紙の本
いやもう、現代文学の奇跡ではと。
2007/06/07 11:58
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めてこの本を目にした時、入ってきた情報に脳みそが追いついていかず、軽い恐慌を来たしてしまった。大好きな作家の名前が並んでいる。大沢在昌に京極夏彦。石田衣良に東野圭吾と並ぶともう脳みそパニックである。さらに逢坂剛に今野敏に柴田よしき!?「私の好きな作家ベスト10」を上げたらこの7人でほとんど埋まってしまう。「このミステリがすごい!」でも出たのかと思いきや、なんと本のタイトルが「小説!こちら葛飾区亀有公園前派出所」と来た。脳みそは恐慌通り過ぎてカオス、ハルマゲドンである。
そしてとうとうその内容を理解した時、僕の脳みそは一瞬で炸裂した。このそうそうたる作家が、あの両さんとコラボした!というのだ!そして何と!あの鮫島が!あのマコト君が!両さんと絡んでいるという!ありえんんんんん!!
新宿鮫といえば近代警察物の金字塔。直木賞の受賞作品である。
そう、主人公鮫島は刑事。それも警部(ホントは警視)だったりする。そう両さんの上司になるのだ。だが、そんな事を鼻にかける鮫島ではあるはずないし、そんな事でへりくだる両さんでもあるはずない。いや一体この辺りの絡みはどうするのか・・・と、思ったら。ウマい!なるほどな、そういう風に絡めましたかと、大沢さんのさすがの構成に涙さえしてしまった。
そして池袋ウェストゲートパークのマコト君であります。
だってこの作品の書き出し、
「あんたは両津勘吉を知ってるかい?
偉大なる人類の祖先クロマニヨン陣の骨格をした
恐るべきスーパーコップだ。まあ規格外なのは確かだが、
警視庁にだって新宿鮫みたいないい男ばかりでなく、
はずれくじもまわってくるからな。
でかい組織には思わぬ名物もいるって話。」
うをををを・・・マコト君である!そう、IWGPシリーズを彷彿とさせるこの冒頭。しかし!そこにはあろう事か両津勘吉の名前に、なんと新宿鮫の名前まで!もうこの時点で、IWGPファンの涙腺は緩み全身びっしりと鳥肌状態である。
さらに京極作品では、大原部長が「中野の」「古本屋に」行くという設定。ええもう、京極ファンならここで膝が笑うはず。そしてやはり坂の上に・・・。
他作品も、そう言った読者サービス的な部分もふんだんに盛り込んで、素晴らしく胸沸き血躍る作品になっていました。
各作家に秋元治氏、誰かのファンなら必読の、永久保存版!の一冊です。