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商品説明
【毎日出版文化賞(第61回)】「近代を探究する者、近代を知る者にとって、ナショナリズムは躓きの石である」 資本主義、ファシズム、イスラーム、キリスト教、民族、国家、近代、帝国…。人類最後の難問ナショナリズムを解く!【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
大澤 真幸
- 略歴
- 〈大澤真幸〉1958年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専攻は社会学。著書に「行為の代数学」「性愛と資本主義」など。
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著者/著名人のレビュー
本書の第一部は、「今...
ジュンク堂
本書の第一部は、「今日のナショナリズム論の水準を決した金字塔」であるベネディクト・アンダーソンの『想像の共同体』に、明らかに依拠している。しかし、「ナショナリズム」の発生の大きな要因となった「出版資本主義」について、アンダーソンが「出版」を強調するのに対し「資本主義」を重視すべきではないかと、重心をずらす時、大澤は第二部へ向かってアンダーソンから離陸していく。
その離陸は一方で必然的である。『想像の共同体』が刊行された一九八三年以降、「ナショナリズム」は何故か「グローバリズム」の進展と並行して噴出し、明らかにその謎を深めたからだ。他方大澤は、そうした状況を前に怯むことなく、彼が「最後・後のナショナリズム」と呼ぶ直近の「ナショナリズム」はもちろん、「ナショナリズムの前駆的な実現を支持」していた「王の二つの身体」までも遡って射程に収めて説明しうる、アンダーソンよりも「強い理論」を目指していく。(本書冒頭で、ネグリ=ハートの『〈帝国〉』の中核にある欠落を埋めるという意図が吐露されている。)
そうして、さまざまな形態の「ナショナリズム」誕生の原動力を、広義の「資本主義」に見いだすのだ。