紙の本
シンプルに、もっとシンプルに
2009/10/05 11:58
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぱせりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰もが知っているうさぎの女の子、うさこちゃん(ミッフィーちゃん)の生みの親、ブルーナ氏のデザインに焦点を当てた本です。
ブルーナ氏は絵本作家でもありますがもともとはグラフィック・デザイナー。
本の装丁デザインを何百種類も手がけていてその一部を本書で見ることが出来ます。
シンプルに、もっとシンプルにという氏のテーマへのこだわりが良くわかってとても楽しいです。
特に印象深かったのは、氏は線をとてもゆっくり時間をかけて引くこと。
私はさっとひいた迷いのない線こそが正解だと今まで思ってきたのですが、そしてその線はなかなか引けるものではないのですが、ブルーナ氏は時間をかけて点をつなげるように線を引きます。
よく見るとぶるぶる震えてもいます。
しかし氏はそれを「私の鼓動のようでしょう?」と言うのです。
まるで、鼓動(=生きていること)を愛しているかのように。
思えば人間は一秒たりともじっとはしていられない生き物でそれだからこそさっと引いた線は尊くもあるのですが、逆に震えた線もすべてを受け入れているかのようで尊いのだと改めて思いました。
なんにせよ信念を持って為す仕事はすべて美しいのでしょう。
シンプルに、もっとシンプルに。
余計なものをそぎ落とし、必要なものだけを選択して、なお多様なデザインを生み出すブルーナ氏の仕事の奥深さが堪能できます。
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09/04/20読了。
ブルーナさんはグラフィックデザイナーだったんですね。
すごく好きです。
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「わたしはこどものために絵本をつくっているのではありません」とは
ミッフィーの生みの親ディック・ブルーナの言葉。あまりにも有名な
絵本作家がつぶやいた意外なひと言。彼が手がけたペーパーバック
の装幀、ポスター、シンボルマークなど多岐にわたるデザインワーク
を楽しく紹介しながら、その言葉の真意を探ります!
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できるかぎり簡略化した絵であったり、「ブルーナカラー」と言われる独特の色使いなどディック・ブルーナのこだわりなどが伝わる興味深い1冊。
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【図書館】ブルーナさんのグラフィックデザイナーとしての仕事がいっぱい詰まった本。展示なんども見に行っているのに、風景画・ポスターは初めて見たのが多かった。ブラック・ベアの目が真っ赤な理由は、毎晩遅くまで本を読んでいるからなんですって。ホームに貼られていたポスターを眺めていたおかげで、次の電車を待つのが苦痛どころか、幸せな時間を過ごせた。すごいほめ言葉だなぁ。ブルーナカラーのページが好きだわ。
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ブルーナさんのデザインが好きです。
と言うよりもミッフィーが好きです。
以前ドキュメンタリーを見たのでどのように
ブルーナ氏がミッフィーを描くか、と言うことは知っていたのですが彼の以前のデザインが大量に載っていて色々面白かったです。
あのシンプル差には色々な意味がこめられているんだなあ、と。
ミッフィーはかわいいですよね…
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2008.1/6
ブルーナ展のときにも思ったけど、色づかいが渋くて好き。ミッフィーがあんなふうに書かれていたとは。
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かわいい!とにかく、どのページをみても目をひくデザインがズラリ!
ディック・ブルーナ好きにはたまらん
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ミッフィーの作者であるディック・ブルーナ。彼の若い頃の作品から、アトリエのあるオランダの街並みまで、ミッフィーの向こう側を知りたい方にピッタリです。
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ペーパーバッグの装丁・ポスター
デザインの遍歴、シリーズなど。
デザインに関することは、簡潔にまとめられていて、見やすく探しやすい。
グラフィックデザイナーとしての部分に焦点を当ててるので、とても助かる。
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「うさこ」の生みの親ブルーナさんの「デザイナー」としての一面が見れます。ブラックベアのシリーズが好きです。
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絵本作家としてもグラフィックデザイナーとしてもすばらしいブルーナさん。
カバー袖に
I think simplicity is most important in design. If you make your designs as perfect but also as simple as possible you give lots of room for imagination.That is my philosophy. Dick Bruna
とブルーナさんのフィロソフィーが端的に。この内容が本書です。(この英文、いろんな構文が入っていて受験生にもよい名文です。笑)
ブルーナさんの本のつくりかたを心に刻みます。
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後れ馳せながら、去年、ディック・ブルーナのすてきさに気づいた
ブルーナの絵本は数冊しかよんだことがないけれど、全部よんでからこの本を手に取るとなるといつになるかわからないので、先にこちらを図書館で借りた
【contents】
1 グラフィック・デザイナー、ディック・ブルーナの誕生
2 わたしの絵本のつくりかた
3 わが心の街、ユトレヒト
中学生の時には、幼なじみがミッフィー好きだった
大学生の時には、図書館情報学の先生がブルーナファンのようだった
講義に茶色いミッフィーの傘を持ってきてみせてくれて、目と口だけでそれとわかるシンプルなデザインと、ブルーナ・カラー(Bruna Red, Bruna Yellow, Bruna Blue, Bruna Green, Bruna Brown)のすてきさに触れた
そのときに、今までミッフィーだと思っていたのは、オランダ語ではナインチェで、日本語訳ではうさこちゃんだと知り、ショックだったのを覚えている(この本ではミッフィーでほぼ統一されている)
そして去年、図書館で講談社(ミッフィー)と福音館書店(うさこちゃん)の絵本を手にして、その人気を知って借りると、確かに、すてきだ
赤ちゃん絵本は、出歩くお母さんの荷物としてかさばらないように、幼児にも持ちやすいように、だけでなく、幼児自身の小さなかばんにも入るように、小さいのだと、去年ようやく気づいた
その点でも、ブルーナの正方形の絵本(15.5×15.5cm)は、洗練されている
シンプルとは簡潔で普遍的、としか思っていなかったのだけど、カバーのそでのブルーナの自筆のことばに、はっとした
「デザインはシンプルであることが一番大事。完璧であるだけでなく、できるだけシンプルを心がける。そうすれば見る人がいっぱい想像できるのです。これがわたしの哲学。」!
この本では、ナインチェ以前のブルーナのデザインの軌跡も辿っていて、《港》という水彩画も、私は大好きになった
父親の会社でデザイナーとして独立して絵本作家になるまでのことや、絵本の作り方・線がふるえている理由(?)も初めて知って、とても興味深かった
最近見かける、ブラック・ベアが何者なのか、そしてその目がなぜ赤いのか、もわかってすっきりした
あっさり読めるので、ブルーナファンでなくても、幼い子どものお母さんにもおすすめだ
Bruna Brownの絵に笑った
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言わずと知れた、ミッフィーの生みの親。
年間150冊以上もブックデザインをしていたこともあるそうな。
http://surikomi.blogspot.com/2009/10/blog-post_12.html
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ミッフィーの作者、ディック・ブルーナのデザインブック。
作家のアトリエ、生い立ち、ミッフィー以前のデザイン等多数紹介しており、作品群のシンプルかつ「可愛い」だけでないこだわりが非常に勉強になる。