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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2007.8
- 出版社: 新日本出版社
- サイズ:21cm/237p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-406-05058-6
紙の本
同じ世代を生きて 水上勉・不破哲三往復書簡
病床から闘病体験を求めた水上氏の電話に始まる十数年間の交流-。地下茎で結ばれた交友を記録した五十数通の手紙に、不破氏が「注」や「解説」を書き加えた。「無言館」館主の窪島誠...
同じ世代を生きて 水上勉・不破哲三往復書簡
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商品説明
病床から闘病体験を求めた水上氏の電話に始まる十数年間の交流-。地下茎で結ばれた交友を記録した五十数通の手紙に、不破氏が「注」や「解説」を書き加えた。「無言館」館主の窪島誠一郎氏の、父への思いを語る寄稿文も収録。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
人間の心の奥底からのふれあい
2007/09/23 19:30
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:未来自由 - この投稿者のレビュー一覧を見る
水上勉と不破哲三、一見不思議な取り合わせに見えながら、二人の交友はこれまでにも語られてきた。その二人の往復書簡がこの度発行された。
読んでいて、人と人との心のふれあいの素晴らしさを感じた。一方は政治家、それも日本共産党の委員長という職責にありながら、不破さんの書簡にはそんな立場を感じさせない人間の温かみが伝わってくる。
水上さんも、小説の大家という立場から付き合ってはいない。人と人として、お互いを尊重しあう心にあふれている。もっとも、そんなこととは関係なしに心を通わせた人間が先にあり、だからこそお互いのことを思う合う人間関係が築かれたのだろう。
本書の最後には、水上勉さんの長男で「無言館」館主の窪島誠一郎さんが「地下茎でむすばれる、ということ」という寄稿が載せられている。
書簡全体を読み通した素晴らしい寄稿で、水上・不破両氏の心の交流の根っこをしっかりと押さえたものになっている。ほとんど同様の感想をもったから、それほど水上・不破両氏の心の交流の深さがそうさせずにはいられないものをもっているのだと思った。
本書は二人の心の交流を知るだけではなく、水上文学の世界も知ることができる。水上ファンにも必読の書であろう。