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怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道 (集英社文庫)
著者 高野 秀行 (著)
探し物中毒の著者は、ある日、インドの謎の怪魚ウモッカの情報を入手、「捕獲すれば世紀の大発見!」と勇み立つ。ルール無し、時間制限無しの戦いが始まった。次々と立ちふさがる困難...
怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道 (集英社文庫)
【カラー版】怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道
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商品説明
探し物中毒の著者は、ある日、インドの謎の怪魚ウモッカの情報を入手、「捕獲すれば世紀の大発見!」と勇み立つ。ルール無し、時間制限無しの戦いが始まった。次々と立ちふさがる困難を砕き、著者は進む。地元漁民の協力を仰ぐための現地語学習、捕獲した時の移送ルートや鑑定できる学者の確保。ついに怪魚探しの秘密兵器を手にインドへ。しかしそこには予想を超えた展開が!奇想爆走ノンフィクション。【「BOOK」データベースの商品解説】
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題に偽りあり?
2007/10/15 00:45
8人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紙魚太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
うーん、評価は分かれるところだろうが、僕はこの本を支持しない。だって、「今までの本と比べたら、詐欺と言っても良い内容だよ、高野さん。」と、言いたい人は多いのではないだろうか。文章は面白い。読んでいて笑ってしまう部分も多い。でも、この内容で文が面白くなかったら本当に腹を立てているだろう。せめて、副題の「インドへの道」を「遠かったインドへの道」と改めなさい。読者は題と、著者を見てその内容に期待を弾ませて本を手に取る。「幻獣ムベンベを追え」、「巨流アマゾンを遡れ」、「アヘン王国潜入期」など一連の著作を読んだ高野ファンなら、当然著者のインド現地でのウモッカ調査と原住民との交流、その過程での七転八倒の旅路を期待するでしょう?でも、そこまで行ってないんだもの。実際に海外での活動はリスクがつきものだろうし、私のような実際に行動してない者が言ってはいけないとは思うけど、だから期待しながら本を手に取るのです。自慰的内容と言われても仕方ないでしょう。たとえば「ワセダ三畳青春期」に胸躍る冒険談は期待しませんよ。題が題だから。もっと別のものを期待して読みます(そして期待通りでした)。でも、この題は違う。まあ「探検記」ではなく「格闘記」となってはいるのだが…。はたして、高野さんはこの本を出版したかったのだろうか。出版社から「なんか面白い話無いですか?」なんて言われ、無理矢理書かされたのではないだろうかと考えてしまう。決して面白くない本ではない(正直、面白いと思う)が、題と期待と内容との間に大きなギャップが有りすぎる。そのための失敗作。
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未確認生物を求めて
2019/11/08 23:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
高野さんが未確認生物と出会い、それを求めて調査していくという内容。『西南シルクロードー』以来インドには入国禁止のため、試行錯誤するのだが、結局どうにもならずに終わる。高野さんファンなら読んで面白いと思うが、偶然手に取った人はつまらないかも...。
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キタさんがいい味
2017/02/21 10:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tamayo04 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の大ファンですが、この作品では中盤から登場するキタさんという著者の盟友の方がいい味を出しています。ワセダ三畳青春記でもいい味を出されていましたが、おもしろい方で気になります。
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インドへの道は遠く遥かなり
2008/07/06 22:06
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つきこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
いい年をした大人がはるばるインドまで、UMA(未確認不思議動物)を求めて旅に出る。
なんて下らない。けれどその下らなさが堪らなく楽しい。
辺境作家高野秀行がUMAハンターとなる今回のミッションで、探索するのはUMA愛好家が勝手にそう名付けた怪魚ウモッカ。本当にこんな魚が実在するの???その奇怪な詳細は本書にゆずるとして、全力をあげて下らないUMA探索行に没頭する、可笑しくも真面目な日々にたっぷり笑わせてもらいましょう。
実用性や有用性が何よりも尊ばれ、下らないことがますますやり難くくなる世の中。下らないことに全力をあげる姿はいっそ清々しく、神々しくもあります。なので、川口浩探検隊も真っ青な顛末に文句をつけるのは野暮というもの。
著者は入念にリサーチしました。周到に準備しました。にもかかわらず、伊達や酔狂でどうにかなるものでもない世の中で、ロマンを貫き通すのは大変なこと。もうほんっとそのくらい見逃してあげたらと思わなくもないのですが、その”そのくらいが”早々許されないことも重々承知しているだけに、がっかり感よりも痛快さに天秤が傾いてしまいます。
どこまで続くか探し物ハンター高野の旅。次回はどこに赴くのか。それもまた楽しみです。そして辺境作家らしく、現地に行かなければ体感し得ないような現地事情、いいかえれば途上国事情にもさらりと触れていて、そんな世界もあるのだということを押しつけがましくなくアナウンスしてくれる辺りも好感度大です。そんな風に冷静な観察眼を持ちながら、どうしてこうなるのか。ああほんと人の世は不思議です。
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UMAの呪いか自業自得か。それともウモッカの祝福か
2015/11/24 16:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:toku - この投稿者のレビュー一覧を見る
ウモッカとは、とあるUMA(未確認不思議動物)交流サイトで有名になった謎の怪魚である。
未知には興味があるものの、オカルトめいたUMAには興味のない著者が、ウモッカ探しに名乗りを上げたのは、その信憑性だった。
一つは、UMAサイトの常連の一人がインドを訪れたときに目撃したものであること。
もう一つは、ウモッカの簡単なスケッチを元に、魚や生物に詳しい科学的知識を持った常連者が議論を交わしていること。
つまり、オカルトめいた要素など一つもなく、シーラカンスのような世紀の大発見になる可能性がある魚だということだ。
著者は、いつものように在日インド人に現地語を習い、綿密な計画と万全の状態でインドに望んだのだが、インドに入った途端、トラブルに見舞われる。なんとインドに入国できなかったのだ。
そもそもの原因は、悲惨で過酷で滑稽な冒険記『西南シルクロードは密林に消える』での行動なので、自業自得と言えなくもない。
ところが、一緒にインドへ行った友人にも数々のトラブルが。
UMAとは関係ないが、エジプトにミイラやアイスマンなどの発掘で、調査員が次々と急病や事故に遭い、呪いではないかと話題になったという。もしかしてウモッカの呪いか、と著者はおののく。たしかにウモッカと関係ないトラブルが重なると、どうしても呪いに結びつけてしまう。
しかし、そもそもの始まりは、著者の自業自得のインド入国拒否だ。もしインドに入国できていれば、彼らの運命は変わっていたかも知れない。
果たして、数々のトラブルの原因は、UMAの呪いだろうか、自業自得だろうか。
ウモッカに関わり、数々のトラブルで目的を果たせなかった著者だが、作家としての恩恵もあったはず。
目的を果たせなかったのに本書が刊行できたこと、そしてインド入国祈願と称して、自転車で東京から沖縄へ向かいながら神社仏閣でインド入国祈願をするという旅を綴った『神に頼って走れ!―自転車爆走日本南下旅日記』を出版できたこと。
さらに、今回の事件の発端となった『西南シルクロードは密林に消える』も売れたことだろう。
これは、もうウモッカの祝福があったといってもいいのではないか。
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本人が行かなくても十分面白い。
2013/09/09 16:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かった。高野本人が行かなくても十分面白いので、執筆に専念してもいいのでは?UMAネタとしてもいいし、見つかった後のことを妄想する部分も面白い。