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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.3 9件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2007.10
  • 出版社: 集英社
  • レーベル: 集英社新書
  • サイズ:18cm/394p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-08-720414-8
新書

紙の本

直筆で読む「坊っちやん」 (集英社新書 ヴィジュアル版)

著者 夏目 漱石 (著)

「坊っちやん」の直筆原稿を写真版で完全収録。漱石の「肉筆」で、書き始めから終わりまですべて読める。岩波版「漱石全集」の元編集者・秋山豊による直筆の味わい方・解読の手引きと...

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直筆で読む「坊っちやん」 (集英社新書 ヴィジュアル版)

税込 1,320 12pt

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商品説明

「坊っちやん」の直筆原稿を写真版で完全収録。漱石の「肉筆」で、書き始めから終わりまですべて読める。岩波版「漱石全集」の元編集者・秋山豊による直筆の味わい方・解読の手引きと、漱石の孫・夏目房之介のエッセイも掲載。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

夏目 漱石

略歴
〈夏目漱石〉1867〜1916年。小説家。東京帝国大学英文科卒業。教職・イギリス留学を経て、1905年「吾輩は猫である」で小説家デビュー。

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みんなのレビュー9件

みんなの評価4.3

評価内訳

  • 星 5 (2件)
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紙の本

「読みにくいかも知れないが、是でも一生懸命に書いたのだから、どうぞ仕舞まで読んでくれ」とは清から坊っちゃんへの手紙。

2007/10/25 09:44

10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:和田浦海岸 - この投稿者のレビュー一覧を見る

この夏目漱石の直筆原稿は、読み甲斐がありますよ。
原稿用紙の枡目ごとに、きちんと、ひと文字づつ書きこまれており、草書の、のたくってくっついているくずし字ではありません。丁寧な文字なのです。ですが、平仮名が変体仮名なので、最初は何とも違和感があります。

この<直筆で読む「坊ちゃん」>には、最初に秋山豊氏の文があり、次に漱石の原稿。最後に夏目房之介の文が載っております。

最初の秋山豊さんの文には、実際に通読する際の読みにくさを解消するための手引きとしても書かれており、急がば回れという気持ちでまずは読まれるとよいのでした。
私は「変体仮名早見表」(p63)を何度も参考にして読み進みました。秋山氏いわく「変体仮名や漢字の崩し方、仮名遣いなどは、はじめのうちこそ困難を感じるだろうけれども、二、三頁読み進めれば次第に慣れて、さほど困難は感じなくなると思う」(p13)と書かれております。
最後にある、夏目房之介さんの「読めなかった祖父の直筆原稿」では、
「残念ながら孫の僕には、それをストレスなく読みこなすリテラシーはない。我慢して数ページ読んだが、すぐ挫折してしまった。印刷された小説は何度か読んでいるから、なんとか読めるかと思ったが、いかんせん『面白くない』のだ。まあ、面白がらせる字を書いているのではなく、読みやすく書いたのだろうから当たり前である」(p369)とあります。
じつは、私はお孫さんの夏目房之介さんが「挫折してしまった」と書いているのを読んで俄然、読む気になりました(笑)。
というのも、最初は字面を追うのがやっと。内容を楽しんではいなかったのですが、原稿用紙13枚目の四国へと旅立つころから、にわかに文字を追うのが苦痛ではなくなりました。ということは、20ページぐらい読んでからやっとエンジンがかかってきたようなわけです。それもこれも、房之介さんの「挫折」が励みになりました。

さて、このようにして読んで来るとですね。
清から坊ちゃんへの手紙が、印象に残るのです。
たとえばこんな箇所。

「今時の御嬢さんの様に読み書きが達者でないものだから、こんなまづい字でも、かくのによっぽど骨が折れる。甥に代筆を頼もうと思ったが、折角あげるのに自分で書かなくっちゃ、坊っちやんに済まないと思って、わざわざ下た書きを一返して、それから清書をした。清書をするには二日で済んだが、下た書きをするには四日かかつた。読みにくいかも知れないが、是でも一生懸命に書いたのだから、どうぞ仕舞迄読んでくれ。と云ふ冒頭で四尺ばかり何やら蚊やら認めてある。成程読みにくい。字がまづい・・・おれは焦つ勝ちな性分だから、こんな長くて、分りにくい手紙は五円やるから読んでくれと頼まれても断はるのだが、此時ばからは真面目になつて、始から終迄読み通した。読み通した事は事実だが、読む方に骨が折れて、意味がつながらないから、又・・・・」

さて、ここで庭が登場します。

「又頭から読みなおして見た。部屋のなかは少し暗くなって、前の時より見にくくなったから、とうとう椽鼻へ出て腰をかけながら丁寧に拝見した。すると初秋の風が芭蕉の葉を動かして、素肌に吹きつけた帰りに、読みかけた手紙を庭の方へなびかしたから、仕舞ぎわには四尺あまりの半布がさらりさらりと鳴って、手を放すと、向ふの生垣迄飛んで行きそうだ。おれはそんな事には構って居られない。・・・」


もう一か所、庭が登場します。清へと手紙を書こうとして書けない。ながなが書けない理由を並べる箇所でした。

「・・庭は十坪程の平庭で、是と云ふ植木もない。只一本の蜜柑があって・・・」


おっと、話がそれてしまいました。
この秋の11月18日まで、江戸東京博物館にて特別展「文豪・夏目漱石」が開かれているそうです。直筆原稿や写真など資料が豊富。見どころの一つは東北大学所蔵の「漱石文庫」が並んでいる「展示されている蔵書の約400冊はロンドン留学時代に購入した洋書だ。シェークスピアなどの文学作品や評論が中心だが、中にはジョーク集やマナー集も」(読売新聞10月8日文化欄から)。ということで博物館へ出かけられるのも面白いでしょうが、ここはひとつ居ながらに「坊っちゃん」の草稿写真版全文を読めるありがたさ。

丸谷才一は新聞連載「袖のボタン」で、外国では普通単行本になった時点から百年と計るのだそうです。『坊っちゃん』がホトトギスに掲載されてから百年が、去年でした。ところがもうけもので、今年も『坊っちゃん』百年を祝えるたのしみが続きます。そんな二度目の楽しみに際して、思いもしなかった最高のプレゼント。
最後に、この新書の後記では、さりげなくこう終っておりました。

「『坊っちやん』が単行本に収められてから、ちょうど100年・・・この節目の年に、新書版という小著ながらも、『坊っちやん』の直筆原稿、及び漱石肉筆の魅力を、今の時代のより多くの読者に引き継げたことを、ここに報告します。」

拍手。

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