「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
彼は老いず、ただ去りゆくのみ。彼は死なず、ただ別れるのみ。その寂しさ—あんたにわかるかい?書き下ろし、700枚!壮大なスケールで描く命の賛歌。【「BOOK」データベースの商品解説】
主人公はカイム。永遠の生を生きる、すなわち死ねない男。物語の舞台はすべて、1000年の旅をしてきたカイムが訪れた、「いつか、どこか」の町。坂口博信、井上雄彦との絆が生んだ、壮大なスケールで描く命の賛歌。【「TRC MARC」の商品解説】
『その日のまえに』『カシオペアの丘で』などの著作を通じ生きることの意味を問い
続けてきた著者が、初めて「いつか、どこか」の世界を舞台に書き下ろした壮大な
叙事詩です。主人公は1000年の長きに渡って生き抜いてきた不死身の戦士、カイム。
戦乱の世を憤り、ときに嘆きつつ、カイムは短い命を精一杯生き抜く人々に、慈しみ
の目を注ぐのです。この作品には、重松清という作家が書き続けてきた生への素晴ら
しい賛歌が唱われています。
『ファイナルファンタジー』の生みの親・坂口博信氏がゲーム『ロストオデッセイ』
のために著者に「主人公の心に眠る千年の記憶」をオファー、キャラクターデザイン
を担当した井上雄彦氏(『バガボンド』著者)が本書のカバー画も描き下ろしています。【商品解説】
目次
収録作品一覧
囚われの心で | 10−15 | |
---|---|---|
勇者の帰還 | 16−22 | |
晩鐘 | 23−28 |
著者紹介
重松 清
- 略歴
- 〈重松清〉1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。出版社勤務を経て執筆活動に入る。99年「エイジ」で山本周五郎賞、2001年「ビタミンF」で直木賞を受賞。小説作品に「疾走」など。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
やっぱりやさしいストーリー
2007/12/01 16:07
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:伸太朗 - この投稿者のレビュー一覧を見る
重松さんの物語はせつないのだけどやさしいところが好きです。いつもの重松さんとちょっと違う?と思ったのですが、表紙にひかれました。
主人公のカイムは1000年生きることができ、旅を続けています。旅に目的があるわけではなく、時間の中をただ、ただよっている風にも見えます。カイムのイメージがイラストのおかげでできあがっていたので、
「ぴったりきた!」
自分の中で読みながら、映画化できた気がします。
短編ごとに時代も舞台も移り変わるのですが、カイムはどこの町にいても不自然じゃない。旅先で出会う人も英雄ばかりじゃなく、強い人も弱い人もいる。そんな人たちと、たった一度だけの出会いだったり、長い時間がたった後で再会することがあったりもします。他人の人生に大きな影響を与えないように、静かに存在しようとしている。そんな悲しい主人公に見えます。
何しろカイムは、1000年生きる男ですから、ストーリーはこの1冊では終わっていない。ちょっとだけ消化不良です。