紙の本
宝塚少女歌劇団?
2015/08/23 09:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sin - この投稿者のレビュー一覧を見る
宝塚少女歌劇団はたまた少女マンガの原型といっても過言では在りません。見事なまでに構築された恋愛喜劇!そして見事に毒を含んでいる。それにしても悲しいまでに容姿に支配される男と女が昔も今も変わりのない恋の姿を曝け出す様にはある意味清々しささえ感じられます。
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なんか解題の方が面白いなぁ、なんて思ったら不謹慎なんでしょな。
タイトル『十二夜』の理由や、その背景、歴史、虚像が織り成す幻想、妄想の解釈なんてとても面白いのです。
安西先生がおっしゃる通り、確かに笑いだけの喜劇じゃありません。どっか寂しさがあります。影があるというか。道化のフェステは最たるものです。
ラストのフェステの歌が印象的。こんな寂しい歌で終わったら全然喜劇じゃないです。
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これは面白かった!
シェイクスピアの喜劇を数多く読んでるわたしでもベスト3には入れたいな。
船が難破して、双子の兄と生き別れになったヴァイオラ。
彼女は男装してシザーリオと名乗り、その土地の領主オーシーノ公爵に仕えることとなる。
彼に小姓としてすっかり気に入られ、またヴァイオラも彼に恋心を抱くようになるが、その信頼ゆえにヴァイオラはオーシーノにあることを頼まれるようになってしまう。
それはオーシーノの思い人、オリヴィアに恋心を伝えること。
美しい令嬢オリヴィアはオーシーノを袖にするが、伝令に来た男装したヴァイオラを好きになってしまう。
そこに執事マルヴォーリオも、オリヴィアは自分のことだと勘違いして
マルヴォーリオ&オーシーノ→オリヴィア→ヴァイオラ→オーシーノ という、実にドタバタな図が出来上がる。
一方兄セバスチャンも友アントーニオに救われ、奇跡の生還を果たしていた。
この二組が同じ場所に揃ったとき、シェイクスピアの得意とする「間違い」「ロマンス」「ドタバタ」が真骨頂を発する!
という感じです。読んでいてすごくワクワクしました。
とくにオリヴィアがヴァイオラに惚れてしまうところ辺り。
登場人物の関係の複雑さはシェイクスピアの専門ですが、この物語は片思いが多すぎ。
最後はちょっときれいにまとまりすぎというか、ああこういうの他でも見たなあ・・という気がしますが
難破船、男装の少女、生き別れの双子、百合もどき、ほらね、キーワードだけでも凄い
これだけワクワクさせてくれる物語はちょっとないと思います
あといつも思うんだけどシェイクスピアの劇って男同士の友情がすごいアツイよね、走れメロス的なあれだよね
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■目的
古典を読む。 シェイクスピアの学び直し。
■見たもの・感じたもの(テーマ)
人々の認識する、それぞれの真実、この滑稽さ。
■感想
訳者は安西徹雄氏。
現代人に理解できる言葉で書かれています。とても読みやすいです。
シェイクスピアの作品には、軽いジャブのような「価値の逆転」があるところが好みです。この作品ではそれぞれの認識(真実)がどれほど曖昧なものか、というユーモア。自分だけの世界に囚われているのは滑稽だということですね。
ストーリーでは楽しませていても、その根底にあるテーマは非常にシリアス。最高です。
(余談)
近頃は古典新訳が出版されてきましたね。この傾向は、とてもありがたいです。
というのも、今までの日本語に訳された古典というのは非常に理解しにくいものばかりだったからです。これは古典に挫折してしまう一因ですよね。長い時間を経ても現代まで受け継がれている、その古典の良さというものは分かっていても、いざ読んでみると訳が理解しにくい為に手が出なくなるんですよね。これは勿体ない。
そこに威厳を与えることに成功はしても逆に一般人には敬遠されるというのでは、せっかくの良書に触れる機会を奪うことになります。まずは古典の良さを知り、一般人に親しみのあるものにする為にも、これからの出版業界に期待したいです。
■こんな人にオススメ
古典に興味はあっても手が出なかった・挫折してしまった人すべてに。
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運を信じて希望を持たなきゃいけません。大丈夫。
何をしているの?私はいったい。自分で自分の目を欺かれ、ものの見境もつかなくなってしまったのか。
ああ、運命よ。お前が力を見せるがいい。人間には自分で自分を自由にすることなどできないのだもの。
幸運はあなたがお望みになりさえすれば、すなわち貴方様のもの。
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喜劇ってこともあって読後感が良くて、読んだシェイクスピアの中では1番好きだと思いました。
ドタバタしていても最後上手くまとまって面白い^^
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【本の内容】
男に変装した若く美しいヴァイオラは、セザーリオと名乗ってある国の領主に仕えていた。
その領主に魅せられたヴァイオラだが、領主は、伯爵家の令嬢で当主のオリヴィアに恋焦がれている。
ところが、こんどはオリヴィアが男装のヴァイオラにひと目惚れ、大混乱が巻き起こって…。
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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シェイクスピアの喜劇。
女性が男装、男性が女装で恋のすれ違いもの。
言葉のリズムがうまく読みやすい。
舞台劇って、テンポやリズムなどを意識するんだろうな。
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恋の大混乱、お祭り騒ぎ。
嵐で双子の兄セバスチャンと離れ離れになったヴァイオラは、男装してセザーリオと名乗り、オーシーノに仕えることに。オーシーノはオリヴィアに熱を上げていて、オーシーノを想うヴァイオラは複雑。オーシーノの頼みでオリヴィアのところに行った男装ヴァイオラにオリヴィアが恋してしまったから、話は複雑に……。絡み合った恋の糸はどうなるのか。
登場人物の名前がカタカナだと頭に入らない人は、多分、先に映像や舞台で見た方が飲み込みやすい。メインの登場人物を選ぶなら、ヴァイオラ(セザーリオ)、オーシーノ、オリヴィアでいいだろう。そこにセバスチャンを足す。引っ掻き回す役として、オリヴィアの叔父サー・トービー、オリヴィアに求婚するサー・アンドルー、オリヴィアの小間使いで悪戯を働くマライア、オリヴィアの執事でマライア発案の悪戯にひっかかるマルヴォリオ、道化フェステ。セバスチャンを助けるアントニオ、ヴァイオラの秘密を守る役としての船長は、余裕があれば覚えておけばいい。
ちょっとオチがあまりにも簡単に回収されてしまうので、もう少し葛藤してくれ(特にオーシーノ)と思うこともあるけど大体はハッピーエンドの祝祭劇。あまり難しく考えずに読むべきだろう。ただ、解説にもあったようにマルヴォリオの扱いはひどい。将来の禍根を産むこと間違いなし。
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シェイクスピアって難しいかなあと思って、薄い本から挑戦。
意外にもすいすい読めた。
ただこれって、ハッピーエンド、なの?
アントニオはどうなったんだろう・・・。
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単純に面白い。ただ、オリヴィアは本当に納得するのだろうか。振る舞いに見惚れてしまうほど惹きつけられたその人に、気持ちが残るということはないものだろうか。いくら瓜二つとは言っても。
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はじめて読んだシェイクスピアの喜劇。双子の兄と男装している妹を間違える周囲の人々が起こしていく一騒動。表向きは人々の勘違いを笑う滑稽な話なのだけれど、笑い事ではすみそうもないダークな一面がところどころ垣間見える話だった。
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おもしろい!!
一番好きなのはフェステ。
舞台とかを見てた方がわかりやすく読めると思うけど見てなくてもいろいろ想像して笑ってしまう(´∀`*)
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図書館の新蔵書棚にあったので「戯曲、挑戦してみるか…」ってことで借りた。お芝居は観るけど小劇場系が気軽でそればっかで、古典を題材にしたのはほとんど観てないし…そもそも観る専門だし…。舞台上で役者さんがテンポ良くやってたらおもしろいんだろうなって思うけど!戯曲を楽しむには経験値低すぎました(笑)まだまだだね!ということで。
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話がこじれていく様が面白い。
道化の話は笑える。
”御門の前に、悲しみの柳の枝で小屋を建て、お邸のうちに向かって、わが魂たる姫君のお名前を、声を限りに呼びつづけます”という表現が面白い。