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名将たちの決定的戦術 世界の歴史を変えた BATTLE SIMULATION (PHP文庫)
世界の歴史を変えた 名将たちの決定的戦術
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書店員レビュー
文春新書「戦争学」...
ジュンク堂書店大阪本店さん
文春新書「戦争学」の著者によるクイズ形式の戦史学習書。解りやすい図版と三択での解答選択なのでさほど構えなくとも読み進められる。
欧米の常識が日本ではタブー視され全く存在しない戦争学。従って多少の伝記と高校時代の世界史学習のみの知識で社会人になり、今頃クラウゼヴィッツや孫子を「自己啓発」として勉強しようとする羽目になる。「銀英伝」やカードゲームの影響で小学生で「戦争論」を読んだり雑誌「プレジデント」を友人同士で回し読みした人間からするとやや滑稽だが、書店員ならば笑っている場合ではない。きちんと手順を踏んで良書を推薦すべきであろう。
本書以外に「戦術と指揮」という本もあるがこれは架空シミュレーションで、単行本と違い文庫になりQ&Aの章立てが読み辛くなった印象がある。この後芙蓉書房新社「戦略論大系」まで進めば一人前である。ただし著者が英語で研究を進めたせいか偏りがある。フリードリヒ大王をフレデリック大王、ザクセンをサクソニーと読ませ、オイゲン公子よりマルバラ公チャーチルを重視するなど英米への傾斜が酷いのが減点材料であり、ハワードの「ヨーロッパ史における戦争」も同じである。 大阪本店 D