気心道 タオ療法の秘力 （だいわ文庫）

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投稿者：アイリス　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

人が本当に求めているものは、自分を成長させてくれる何か、ではないでしょうか？だけど、本当に成長させてくれるものにであっても、気づかなかったり、恐怖で逃げ出したり、さわりだけにしたり、、。この本は決して、知識を増やしてくれるものではなくて、実践してこそ意味をもつもの。しかも、その実践は、誰でもできる（努力は必要でしょうが）。実践というか、
生きることそのもの、、といってもいいかもしれません。
人間存在の切なさに深く共感していなければ、この本の内容は書くことができるものではない、そう感じました。
傷ついたひとを、誰からも相手にされない人を、価値観の違う人を、趣味の合わない人を自分の世界から排除して、適度に快適な生活ができればいいや、、成長？何のために？、、相手の幸福？まず自分からでしょ、これらはみんな自分の心のどこかにある声ですが、そういう自分が出している気はどんなものなのか？そのことに無責任に生きていっていいのか、考えさせられました。そこに、成長への第一歩があるような気がしたのです。