このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
歴史的成功事例といわれる韓国の民主化過程の苦難を、朴正煕政権期の徹底的見直しにより抽出。民主化の成否を分けた前提条件を指し示し、脱植民地化過程の政治的困難をも捉えた刮目の政治分析。【「TRC MARC」の商品解説】
目次
- 序章 「民主化」と政治文化
- 第1章 クーデタから民主化へ
- 一 韓国における二つの「民主化」
- 二 「民主化」と「文化」
- 三 クーデタの正統化
- 第2章 軍事クーデタと知識人
- 一 革命公約
- 二 民族革命の論理とその起源
- 三 「軍事革命」をめぐる人々
- 四 知識人と世代交代論
著者紹介
木村 幹
- 略歴
- 〈木村幹〉1966年大阪府生まれ。京都大学大学院法学研究科修士課程修了。神戸大学大学院国際協力研究科教授。著書に「韓国における「権威主義的」体制の成立」など。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
高宗と閔妃と朴正熙大統領。
2008/11/06 23:51
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この著者はミネルヴァ書房から「高宗・閔妃」を書いているので、変な感じがするが、次が第三共和国時代の朴正熙大統領と彼を取り巻く人々を上手く書いている。以前みたいに紋切り型の評価ではなく、朴正熙大統領をはじめ、5・16軍事革命当時の大統領で反朴勢力の中心人物の一人だった尹譜善等、彼に反対、あるいは同調した人々が生き生きと書かれている。
ただし「満」軍時代の朴正熙と紹介されている巻頭の写真は、日本陸士生徒の軍装なので、その時代のものだ。趙甲済氏の朴正熙伝に、日本陸士留学時代に李王邸へ御機嫌伺いに訪れた、とあるから、その時に高宗の皇子である第一航空軍司令官時代の李王垠殿下や方子女王殿下に拝謁した事があるのだろう。5・16軍事革命直後に会ったケネディや池田勇人の前ではサングラスをかけているのに、方子女王殿下の御前ではサングラスを外している。日本陸士の一期先輩に当たる李亨根将軍みたいに李王垠殿下に光復後の身の振り方を指南された事はないにしろ、その時代から「問題にならぬ、人望なし」という心情ではないわけだ。
この本の著者がミネルヴァ書房から朴正熙伝を書かれるそうなので、今から楽しみだ。当方にとって、朴正熙大統領は李王垠殿下に次いで韓国現代史に出て来る人々の中で大いに関心があるので。