葉っぱのあかちゃん （ちしきのぽけっと）

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：銀の皿　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　春、木々の芽栄えのときに顔を出す「葉っぱのあかちゃん」たち。拡大写真でよーくみたら、細かくて柔らかい毛が生えていたり、食べちゃいたいぐらいの柔らかそうな葉っぱ。「枕草子」ではありませんが、おもわず「ちひさきものはなにもなにもみなかわゆき」とつぶやいてしまいました。
　文章はコメント程度で、31ページのほとんどが写真です。春先、お散歩に出るにはまだ早いかな、というころにこんな写真を眺めて、暖かくなったら木々のところに見に行く。そんな風にこの本が使えたら楽しいですね。
　何十年も育った樹木から毎年毎年「赤ちゃん」が、というのも不思議です。でもよく考えたら、その何十年の一番初めはちいちゃい種子からでた時の葉っぱ。その「一番初めの赤ちゃん」とは同じなのかしら、違うのかしら。
　この本をみて可愛いな、不思議だな、と思ったらその次はそんなことも考えて、観察してみて欲しいものです。

　これは「ちしきのぽけっと」というシリーズ。この本の次にでた「巨大昆虫探検図鑑」も写真が綺麗で素敵な本でした。不思議なのは、たった数ヶ月しか発行日が違わないのに、大きさが微妙に違うこと。（こちらは高さ27センチ、「昆虫」は29センチ。）シリーズだから揃えておきたい、と思うと一寸不便。なぜ同じじゃないんでしょう？