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ものすごく読みにくいしわかりにくいが、個人的にはすごく好き。ラストには遂に主要人物の一人であった筈のフランツあたりは完全においてきぼりだが、作者もフランツの存在は忘れていたのだろう、と思う。それでもいいじゃないか!(笑)
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無実の罪を着せられて、監獄の島に送られた男。
婚約者の女性は自分を陥れた男と結婚。
しかし監獄の島で、人類最高の英知と莫大な富を手に入れる男。
これから復讐が始まる。
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もし船旅に持っていくならこの小説。 モンテクリスト伯爵は、穏和で洗練され、世知にたけた裕福でカリスマ性を備えた人物ですが、もとはエドモン・ダンテスという名前の純朴な船乗りでした。ダンテスは信用していた人に騙され、犯してもいない罪でイフ城に投獄されます。絶望の日々を送っていましたが、ある日独房の壁の中から、こするような音が聞こえます。他の牢獄から穴が掘られていたのです。やがてダンテスは、博識のファリア神父と知り合い、世の中の教養ある大人が知っておくべきことすべてを学びます。若い船乗りは知識を得て実地に生かし体得して自分の血肉とし、そして何年もののちに脱獄に成功して、自分を陥れた人物をつきとめると、エドモン・ダンテスは都会的で教養あるモンテ・クリスト伯へと変身し、静かに復讐を果たしていきます。
高校時代にこの小説を父に薦められ、3日間徹夜で読んだことがあります。無実の罪と復讐というハリウッド映画にもよく用いられるテーマですが、この小説の面白さに比べたらいかなる映画も影が薄くなってしまいます。猛暑の中、3日間掛けて読み終わったのですが、その時点でヘトヘトに疲れてしまい、粗筋だけ書いて終わりにしてしまった思い出があります。読むと面白いですが、あまりに長過ぎるので読書感想文には不向きです。
たっぷりと時間のある人には、おススメの小説です。
ちなみにダンテスの婚約者メルセデスは、メルセデス・ベンツのメルセデスとは関係ないそうです。よく勘違いする人がいるらしい、、。
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1840年代にフランスの新聞に連載された物語。
前途洋々な20歳の主人公ダンデスは人に欺かれ、貶められ投獄される。獄中である人物に出会い、知識を学び14年後脱獄。以後の人生を復讐するために費やす―。
主人公ダンデスとそれぞれの人物との関わりが秀逸。
無垢だった青年が、経験と知識によって復讐を遂げていくさまは小気味よいものの、冷淡かつ毅然とした姿に、自分ひとりで生きる覚悟を持った者の哀感が漂う。
全7巻の大作だが、物語の壮大さを満喫するためにまとまった休日に一気に読みたい。
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学生時代、バイトの休憩時間に読書ばかりしていた私に、
「これ、結構面白いよ」と同僚が貸してくれました。
かなりのボリュームで読み応え十分、心にもずっしりと来ました。
長い年月をかけて冤罪を「復讐」という形で晴らしていく。
やり方は汚い思う人も多いかもしれませんが、
あり得ないほどの幸運と(牢獄で身に着けた)天才的頭脳で
次々に自分を罠にはめた人の過去を暴き、貶めていきます。
かつて愛した婚約者でさえも、信じて待ち続けてくれずに、
自分をだました男と結婚したことで「復讐」の対象にします。
この辺は日本人の発想とはちょっと異なりますね。
まぁ若干の情状酌量はしますが、それでも復讐に変わりません。
古本屋でこつこつ1冊ずつ集めているので、いつかすべて集まったら
まとめて再読したいと思います。
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久々に長編作品を読みました。とても有名な作品なんですが、いざ読むまで僕はまったくしらなかったです…。
とある一人の正直な青年が何人かの人間に貶められ、その復讐を果たすというのがざっくりしたお話です。
僕は復讐したいほど誰かを恨んだことは 無いので、あれほどの思いや行動をとれる心理はよく理解できませんでした。
話の中にもありますが、復讐は恨みのある人だけでなくその周りにいる無関係な人達も影響を及ぼしてしまう。でもこの作品ではそんな人達から恨まれることなく話が終わります。其処がというより復讐に燃える人間がそんなところまで配慮して実際ことを運べるのか?というところは違和感がありました
でも、ストーリーとしてはどのように復讐を果たしていくのかということを楽しみにしながら、退屈せずに読めて面白かったです。連続ドラマなんかにしたらよさそうな気がします。
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これも母の世界文学全集より。 高校のときに友人が「岩窟王」でしょ?面白い!面白いよね!!と言っていてまた読んだ。
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この中でもとりわけ私が好きなのは
ヴィルフォールがベネデッドの裁判の帰り道
馬車の中で「蛇と虎の夫婦だった」と思いあたり
エロイーズを許し、共に生きていこうと思い至る所です。
(まあ、それは叶わないのですが…)
罪の自覚、それに惹かれるのでしょうか。
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この小説には三人のヒロインが出てきます。
そのうちの一人、エデを取引したエメラルド。
それと同じエメラルドで作らせたピルケースが
イスタンブールに行った時、宮殿に飾られていました。
デュマはこれをきっと観た事があったんだなぁ…と感銘を受けました。
(エデを買ったのもイスタンブールですしね)
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非常に面白い物語です。
デュマの小説はどれも面白いです。三銃士も、王妃マルゴも。
(面白すぎるので感想らしい感想は書けそうにありません)
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かなり昔の作品ですが全く古臭さを感じない名作。全7巻と長いですがめまぐるしく物語が展開するので飽きることなく読み進められます。一生に一度は読んで欲しい作品。
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実際にはバラで買って読みました。
人生のどん底まで落ちた男の復讐劇。
結婚式の最中に濡れ衣で捕まり刑務所へ、脱獄したら濡れ衣着せた人間達が裕福な暮らしを送っていたら復讐したくもなります。
最後まで読んだ感動は今でも忘れません。
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幼い頃『岩窟王』の名で知られた夢と冒険の小説です。しかし、復讐とは果たして神にとって許されるものでしょうか。幼い日とは異なる視点からこの作品を見ることができました。
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冊数に尻込みする方も多いと思うのですが、心配ご無用です。
ただ単純に、面白い。実によくできたエンターテイメントです。
気づけば読むのが止まらなくなってることでしょう。
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コロナの騒ぎが本格的になってきた不安から目をそらすようにして、ひたすら読みふけった記憶。
娯楽性の強い、大変、スピーディーな作品で、特に「どうやって復讐するんだろうか……」という、ドキドキ感もあって、一気に読み終えてしまった。
あと、どう言語化して良いのかわからないけども、なろう小説の原型のようなものを感じた(無実の罪で幽閉された俺が億万長者になってにっくい相手に復讐しまくる話)……。
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生きてきて他人に嫌な目に遭わされた人ことがない人は少ないと思うが、それに対して復讐をした人も少ないのではないだろうか。この小説は無実の罪で14年も投獄された主人公ダンテスがシャトー・ディフから脱獄し、モンテ・クリスト島の莫大な財宝を活用して自分を陥れた4人の人間たちに復讐するまでを描いた話なのだが、その過程を細かく追うことで非常に(物語的にも物理的にも)厚みのある話になっている。
読む前はなぜここまで長いのかと思っていたが、復讐の方法は背中から一発撃って終わりにするような単純なものではなく、隠していた過去の罪を世間に公表させたり、因縁の相手の妻を唆して家族を毒殺させてじわじわといたぶるなど綿密な計画と長い準備が必要なためだった。このために脱獄してから誰が自分を陥れたかを調査し、協力者を集め、身分を偽って社交界に入り込み、因縁の相手の弱みを握り、関係者を都合のいいように動かすために唆すなどの描写がとても長く、脱獄してから復讐の相手が倒れるまでに文庫本3冊ほどを費やしている。それでも定期的に盛り上がるポイントを挟んでいるので、読んでいてダレることはほとんどなかった。最後まで読んでダンテスの復讐がどうなったかを見届けたときは簡単に読み終わる本では得ることができない大きな達成感を感じた。これだけ長い本だとなかなか読もうという気持ちにならないので、今読んでよかったと思う。
印象に残った点をいくつかあげると、
・読みにくいほどではないが言葉遣いが時代がかっていて、改訳することの意味を感じた。
・因縁の相手はほぼ全員ダンテスのことを忘れていて、変装が完璧だったとはいえ本人を目の前にしても言われるまでまったく思い出さないのが妙に現実味があった。また誰も彼もがダンテスのいいように操られるのが滑稽でもあった。
・フェルナンは最終的に自殺したが、裏切った相手はダンテス以外にも多くいることが示唆されており、他にを恨みを買っている人間が多々いる中でダンテスひとりが具体的な復讐に打って出てきたところで自殺までするほどだろうかと思った。
・フェルナンと結婚した元婚約者のメルセデスに対しても事情を何も知らなかった相手に少し薄情ではないかと感じてしまった。メルセデスは憎悪、貪欲、利己心よりも恐怖のためにダンテスの元を離れたというので自分を責めているが、前者3つの方が邪悪で情状酌量の余地はあると思うのだが