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阪急電車
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.3 1,025件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2008.1
  • 出版社: 幻冬舎
  • サイズ:20cm/221p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-344-01450-3
  • 国内送料無料

紙の本

阪急電車

著者 有川 浩 (著)

電車は、人数分の人生を乗せて、どこまでもは続かない線路を走っていく—片道わずか15分。そのとき、物語が動き出す。【「BOOK」データベースの商品解説】宝塚駅。征志、運命の...

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阪急電車

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商品説明

電車は、人数分の人生を乗せて、どこまでもは続かない線路を走っていく—片道わずか15分。そのとき、物語が動き出す。【「BOOK」データベースの商品解説】

宝塚駅。征志、運命の女性に会う。宝塚南口駅。翔子、呪いの願をかける。逆瀬川駅。時江、犬を飼おうと思う…。恋の始まり、別れの兆し、そして途中下車。電車は人数分の人生を乗せて、どこまでもは続かない線路を走っていく。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

有川 浩

略歴
〈有川浩〉高知県出身。2003年「塩の街」で第10回電撃小説大賞大賞を受賞。著書に「空の中」「海の底」「図書館戦争」など。

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みんなのレビュー1,025件

みんなの評価4.3

評価内訳

紙の本

ネット評価が高いので、読みました。

2014/10/13 01:43

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:shingo - この投稿者のレビュー一覧を見る

ネット評価が高いので、読みました。
駅ごとを区切りにしたザッピング。折り返しあり。読みやすく、言いたいことがよく伝わります。電車ものというジャンルがあれば、トップクラスかもしれません。

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紙の本

DVDと一緒に。

2016/05/30 02:06

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:師走 - この投稿者のレビュー一覧を見る

これ、設定が好きです。
主人公は人ではなく阪急電車今津線。
8駅を渡る他人同士の物語があって、それぞれちょっとした絡みがありつつ、往復でその後も楽しめる!
説明下手くそですが読めば分かる!(観れば分かる!

ちなみに、阪急電車かわいいですね!
地元にこんな電車があったらそれだけで自慢。

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紙の本

断片をつなげると面白い物語になる

2008/01/27 21:13

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 毎日同じ時間、同じ車両に乗っていれば、見かける顔ぶれは決まってくる。毎日同じ顔を見ていれば、日々の違いに気づくことだってあるかもしれない。たまたま乗り合わせた人でも、何か特徴があれば、その人生を妄想してしまうこともある。この本は、正にそういったところをついて来たといえるだろう。
 片道わずか15分の阪急今津線。この電車に乗り合わせた人達が、ほんの少しのきっかけで物語を織り成し、そして各々の行き先に進んでいく。このまま分かれていくと物語として寂しいのだけれど、交わったまま行き先を同じくして行く人たちもいるので、ちょっとほほえましい。
 いつもと同様、ちょっと甘いお話の中に、作者がおそらく普段思っていることを叩き込み、綺麗な連作として仕上げている。普段の生活で、電車に乗り合わせた人の物語は断片としてしか知りえないので、その欲求不満を軽減する作品となるかもしれない。

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紙の本

この書籍はちょっぴり特別です♪

2008/01/30 21:26

11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:愛月 - この投稿者のレビュー一覧を見る

寒中見舞いとして著者から届いた葉書に新刊のお知らせとしてこの書籍の名が挙げられていて、さっそくここで調べてみたところ、なんと今津線じゃないですか!!私事ですみませんが、最寄り駅が今津線沿線なもので、かなりはしゃいでしまいました・・・(笑)そして即買い、宿題課題をそっちのけで読みました!!(笑)
舞台が電車。その設定もさることながら、話の題材もいい。さすがこの著者だ、と言わざるを得ない書籍です。駅毎にエピソードを繋げていく感じが面白くてなんとも言えません。味があります。ほのぼのしているけれど、それだけじゃない。芯があって、強さがある。人の温かさが優しい話もあれば、暗い一面を描いた話もある。片道が連載をそのままに、折り返しを書き下ろしでこの書籍は成り立っているのですが、中には著者が耳にした実話をアレンジした話も載っていて、とても楽しいです。関西人の粋なところも迷惑なところも巧く書かれていて、さらに惚れました!!今でもこれ以上ないってくらいこの著者に惚れ込んで読んでいるのに、どこまで引き込んでいってくれるんでしょう(笑)
ひとりひとりの描写が濃やかで、するっとその人に入っていける。それでいてしつこくない。途中で止めようと思っても抜けられない。ほんとにすごい著者だと思います。
気になっていた川の中州に描かれた「生」の字の真相も書かれていて、驚きました(笑)私は単に悪戯か、何かの願いだろうと思っていて、毎日通学時に友達と「せい」か「なま」か、「悪戯」か「願い」か面白可笑しく話していたのですが、著者は「呪い」という発想を持ち出していて、驚きの盲点でした(笑)本当の意味が何なのかは書籍を読んでのお楽しみですが、納得の話でした。。
私にとって新たに特別な書籍となりました。ほっこりした気持ちになれるいい書籍です。ぜひ、読んでみてください。

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紙の本

本をつなぐ列車にのって

2008/03/08 01:54

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:空蝉 - この投稿者のレビュー一覧を見る

・・・特急で読んでしまった・・・それは本書が「どうせ最後はこうなるんでしょ?」と予想がつくほど単純明快で読みやすく、予想を裏切ら無いラストであり、それと同時に期待も裏切らないからだ。
いや、期待以上の盛り上がりと胸躍る思いをさせてくれる。心が若返る、というのはこういうことを言うのだろう。
私は有川氏は演歌の人では無いかと思う(笑)お約束の演歌メロディーありがちな展開と妙にまとまるエンディング。

しかし結末が解っていてもその中に乗っているメロディーや歌い手、場面や主人公が違えば、私たち聴者・読者はそこで大いに楽しむことが出来る。
そう、ちょうど電車のように。

電車は毎日おなじ線路の上を、同じ始発を出発し、必ず同じ「終電」にたどり着く。同じ駅に同じ線路。なのに乗っている人々は一致しない。
車内で繰広げられるドラマは一駅毎に変わり、人と駅とを線路が繋ぐ。

駅から駅へ、人から人へ・・・本書が滞りなく次の停車駅まで進んで行くことを願いつつ。とりあえず私は一読者として、この本を次の誰かにつなげたい。書評という電車を使って。

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紙の本

ほんの一時の出会い

2008/03/10 22:36

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:朝顔風鈴 - この投稿者のレビュー一覧を見る

片道15分、始点から終点まで8駅しかない阪急今津線を舞台にした短編連作集です。
電車が駅に着くたびに乗り込んでくる人たちと、ほんの一時出会い、その人生の一部を垣間見るわけですが、彼らはそれぞれにいろんな人生を生きています。
自分的には、純白のドレスで元彼の結婚式に出席した翔子の物語と、どうしようもない男と別れることを決意するミサの話が印象的でした。
短編集というと、読み終わった後に散漫な印象が残ることが多いですが、これは一つの流れを持った連作だったせいか、満足度が高かったです。
お勧め。

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紙の本

甘い恋愛・・・それでいて苦い人生

2008/03/23 18:17

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:むくたん - この投稿者のレビュー一覧を見る

たまたま電車に乗り合わせた人をつなぎながら、10-20代の恋愛の始まりから発展を描いている。いつしか忘れ去った、青春時代の純粋さを思い出させてくれるが、同時に人生のほろ苦さ、苦しさも同時に描いている。関西在住という作者ならではの、ユーモア溢れる話の展開も絶妙。文章が巧みで一気に読破してしまった。

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紙の本

「西北」と書いてルビも振っていないところが何ヶ所かあるのだが、一般人にはこれは「にしきた」とは読めるはずがない。

2008/03/31 22:16

15人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yama-a - この投稿者のレビュー一覧を見る

 かの有名な図書館シリーズも、賞を獲った『塩の街』もなんとなく読む気にならなかった。でも、このタイトルと表紙を見たらこの作品は読まずにいられないのである。何故なら僕は幼少のみぎりから阪急宝塚沿線で育ち、その後10年ばかり東京に行っていたが、関西に戻ってからはまた阪急神戸線で通勤する生活を続けているから。あのあずき色の列車には思い出も思い入れも尽きないものがある。
 読み始めて思ったのは、あ、随分テクニックのある、巧い作家なんだなあということ。「巧くない作家」なんてまるっきりの形容矛盾だと思うのだが、近年は現実にたまにそういう作家に出会うから始末に負えない。そういう作家がいると「巧い」ということが作家の売りになったりするのも困ったもんだ。
 ま、何はともあれ、この作家は大変巧い。設定のしかたも筋の作り方も、人物の造形も台詞も。読んでいて特に感じたのは、女の子のこういう反応、よく書けるもんだ、ということ。ところが僕が男だと信じていたこの作家は実は女性で、しかし、桜庭一樹みたいに男の名前で書いている女流ではなく、有川浩もアリカワヒロシではなくアリカワヒロと読むそうな。
 なあんだ、そうか、やっぱり女性じゃなきゃ書けないよね、と逆に大いに納得した。
 阪急の中でも短い支線を除けば一番地味な今津線を、宝塚から西宮北口まで行ってまた宝塚に戻る1駅ごとに章を設け、それぞれの章で主人公は異なるのだが他の章の主人公たちと少しずつオーバーラップして行くというこの章立てが「なかなか考えたな」という感じ。粋だ。
 で、恋愛メインと言って良い構成なのだが、この恋愛が、破局を迎える恋愛を含めて、いずれもなかなかいい恋愛ばかりなのだ。そして、若い読者は恋愛にばかり目が行くかも知れないが、ここには「胸のすく」ような話がたくさん登場する。不心得な奴らをやっつける話。不心得な奴らって誰かと言えば、ある章では若い男だし、ある章ではおばさんたちだったりで、決して特定の年齢や性別で切り分けようとはしてない。そして、そういう不心得な奴らをやっつける奴らも決して完璧ではない欠点のある人間として描かれている。そういう意味で視点がとても公平で、この公平さに再度「胸がすく」のである。
 寝盗られた男の結婚式に純白のドレスで乗り込んで行く勇ましいお姉さんの話があるかと思えば、小説の中で何組か素敵なカップルができあがるし、お互いに親友になりそうな女たちも描かれていたり、また単なる行きずりなのになんだか心温まるエピソードもある。
 これは映画化の話が引く手あまただろうなあ。当然阪急電車の全面協力の下にロケ撮影をしてほしいものだ。ああ、情景が目に浮かぶ。あの役にはこの俳優かなあなんて想像も広がる。
 これはそういう作品である。
 言うまでもないが、作者は実際にこの今津線沿線に住んでいるらしく、だからこそ描写は鮮明で、そして何よりもこの路線に対する愛情に満ち溢れている。だから、読後感はすこぶる爽やかである。とても良い連作短編を読ませてもらった、と何故か感謝の気持ちまで生まれてくる。
 難点をただひとつだけ。「西北」と書いてルビも振っていないところが何ヶ所かあるのだが、一般人にはこれは「にしきた」とは読めるはずがない。まず間違いなく「せいほく」と読むだろうし、それが「西宮北口」の略であると分かるのは恐らく阪神間の人間だけであろう。これも愛着の表れであろうとは思うが、全国の読者のために全個所にルビを振っておきましょう。

by yama-a 賢い言葉のWeb

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紙の本

甘いだけじゃない、電車内で交差する16のストーリー

2008/06/02 13:48

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:YO-SHI - この投稿者のレビュー一覧を見る

 図書館戦争シリーズで、その甘さ加減で多くの読者を獲得した有川浩のラブストーリー。何組かのカップルの甘~~い物語が、阪急今津線を舞台に展開する。

 まず、話の運びがウマい。宝塚駅から西宮北口駅までの約15分、8駅の電車の進行に合わせて、往復で16個の小さな物語が展開する。同じ電車に乗り合わせた人々の話だから、それぞれの物語の主人公たちが、車内ですれ違ったり、ほんの少し言葉を交わしたりする。そして、そのほんの少し交わす言葉、いや、ただ横にいて聞いた会話が、人を勇気付けたり、救ったりもするのだ。

 そして、やっぱり甘い。冒頭から若い恋の予感たっぷりの滑り出しだし、その出会いのきっかけは市立図書館!なんとも初々しい舞台設定ではないですか。でも、いかに初々しくても、この2人はどちらも勤め人で、おそらく20代半ばぐらい。中高生の淡い恋ではないので、着実に愛に育っていく。

 さらに、甘いだけでなくカッコいい大人の女性も何人か登場する。1人は孫を連れたおばあさん、1人は結婚式に白いドレスで乗り込んだ女性。その一言一言がカッコいい。あの場面で「素敵なブランドが台無しね」って言えるあの人は素晴らしい。

 実は私は、この舞台のすぐ近くの出身、表紙のあずき色(著者は「えんじ色」と言っているが、私は昔から「あずき色」だと思っていた)の電車には数えきれないほど乗った。
 ただ、今津線というのホントに短い支線で、特に用がなければ近くに住んでいても乗らない。私は10回ぐらいしか乗ったことがないので、さすがに駅や沿線の風景は思い出せない。有名私立大学や高校が多い、その場所の雰囲気は分かるだけに、それがちょっとくやしい。

 最後に一言。図書館戦争は小学生でも楽しめる。でも本書はちょっとキツい。大人限定の話もあるので...

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紙の本

小さな偶然、出会い、すれ違いを乗せて

2009/09/06 12:50

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る

阪急今津線の駅を舞台にした乗客たちの群像劇。
今津線は西宮北口と宝塚を結ぶ約15分のローカル線。
その小さな線路に乗せて運ぶのは、王道の人間ドラマ。

図書館で見かけて気になっていた女性といい感じになる征志。
おとなしい同僚に婚約者を奪われた翔子。
孫も甘やかさない、自立した初老の時江。
くだらない男だけれど、ハンサムだから別れられないミサ。
アホな社会人と付き合っている女子高校生の悦子。
軍オタクでパンク青年の圭一と、
一日にいいものを見るのが趣味のゴンちゃん。
仲良しグループから弾き飛ばされるのが怖い主婦の康江。

それぞれの駅で、小さなエピソードが重なって、
それぞれの人も小さな重なりを繰り返す。
そうだ、人生ってそんな重なりの連続なんだと
改めて小さな偶然、出会い、すれ違いが愛おしく感じられます。

誰もがきっとこんな関係を持ち得るけれど、
ほんの小さなきっかけを見逃しているのでしょう。

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紙の本

あっかたい「クロスオーバー」――片道15分の車内にて。

2010/01/15 20:36

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

もう、めちゃくちゃいい。

関西圏にお住いの方にはお馴染みのえんじ色の私鉄――阪急電車。大阪の中心梅田(=JRでは大阪駅と呼ぶ)から京都へ、神戸へと延びている阪急路線の中ではマイナーな今津線が作品の舞台だ。

片道わずか15分の今津線は、宝塚駅と西宮北口まで――間に6駅を挟んで――を結ぶローカル線だ。本書には16篇の短編が収められているのだが、各短編のタイトルは今津線の駅名となっている。往路8駅、そして復路8駅の合計16編。各ストーリーでは今津線を利用して暮らす人々の日常、恋の始まり、別れなどが描かれ、それぞれがクロスオーバーされている。

登場人物は至って普通の人もいればユニークな人もいて、その配合割合が巧いのか、普段ならば思わずありえへんっ!と突っ込みたくなるような偶然の数々が、驚くほどすんなり入ってくる。少しだけ登場人物を紹介するが…新朗を寝取られて子供まで作られた女(この表現は本文より引用)や社会人なのにアホな(でもすごく優しい)彼氏とその冷静で賢い女子高生の彼女などなど、他にも魅力的なキャラクターが満載だ。

更にいたるところにユーモアが散りばめられていて、特に既出のおバカな彼氏の「絹」という漢字さえ読めないエピソード(実話が元になっているらしい)などはお腹を抱えて笑いそうになった。

さて話は変わって著者について。初めにも書いたのだが、わたしにとっては「ハジメマシテの作家」さんだ。わたしは新刊情報はもとより作家情報にも疎いのだが、みなさん、有川浩さんって女性だってご存知でした? しかも「浩」は「ひろし」ではなく「ひろ」と読むらしい。わたしはあとがきを読むまでてっきり男性だと思っていた。男性が書いている作品だと思って読んで、読み終えた時にすごくあったかい気持ちになった。そしてあとがきを読んで…男性だと思っていた作者が実は女性だったのだから、もちろん軽い衝撃はあったのだが、それよりも何よりも驚いたのは、女性が書いたと認識することによって「あったかい気持ち」がもっとあったかくなったということ。なぜだろう…不思議、だ。

とここまで絶賛しておいて何だが冷静になって見つめてみると、わたしは阪急電車に少なからず思い入れがあるので、この作品が余計に良く感じてしまった可能性は捨てきれない。ローカルネタって最初っからひいき目で見てしまうものだもの。だけど…やっぱりいいな、この作品。もしご興味が湧いたら是非。阪急電車をご存知なら尚更結構。ご存知なくても物語として、十分味わいのある作品だと思う。

それから…お薦めの有川浩作品がございましたらお薦めいただければ幸いです。自衛隊三部作というのが文庫化されているようですが…自衛隊…悩むところなのです。。。



『阪急電車』収録作品
・宝塚駅
・宝塚南口駅
・逆瀬川駅
・小林駅
・仁川駅
・甲東園駅
・門戸厄神駅
・西宮北口駅

そして折り返し。

・西宮北口駅
・門戸厄神駅
・甲東園駅
・仁川駅
・小林駅
・逆瀬川駅
・宝塚南口駅
・宝塚駅

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紙の本

軽快な面白さで超特急イッキ読みだー!

2017/05/18 00:19

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

とにかく読み易い。
H22年8月に文庫が出され,H23年に映画が公開された。
まさに飛ぶ鳥を落とす勢い。著者の大出世作だ。

前半は,阪急今津線の宝塚駅から西宮北口駅まで8駅分のお話。
後半は,その半年ぐらい後の後日談で折り返し運転だ。

阪急電車はレトロな窓や凝ったデザインが印象的だ。
神戸出張の時に知った。エンジ色と紹介されるが,
私は濃いあずき色のイメージ。
ようするにアズキバーの懐かしい甘さを感じているのである。

さて主人公は誰かというと,各章ごとに登場人物が微妙に
重なり合い,バトンを受け渡していく形式だ。
こじつければ,乗客を乗せた電車そのものが主人公とも言える。

電車の一駅は,長くもあり,短くもあり。
例えば,若い二人が車内でお近づきになった話では,
下車した彼女を追いかけて,デートの約束を取り付けようとして
終わり。

「扉がしまりまーす,発車―,発車―」車掌さんの声が聞こえて
くるようだ。ちょ,ちょっと待って,だからどーなるの?
電車バトンリレーの罠にまんまとはまり込んでしまう。

この形式を編み出しただけでも天才的だ。
上りと下りで話がつながり,胸をなでおろす。
心温まる話ばかりなのも好印象だ。

もし,電車を一人の人生に例えたとしたら?
人生という電車では,いろんなドラマが起こる。
乗ってきたと思ったら,心に少しだけ影響してふっと降りてしまう。
電車を止めて深く関わるかは自分次第。

作中でも,場にそぐわない格好をした乗客が途中下車し,
立ち寄った商店街で次に向けて再出発する話がある。
自分という電車を下りたところでは,他人の人生にいろんなことが
起こっていると理解できる。
それでも駅を出てまで見届けることはできない。
自分は他人にはなれないからだ。

話の軸はなんだろうと考えていたら,ついつい自分のフトコロが
電車の箱のように思えてきてしまった。
考えすぎ? お薦めの一品。

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紙の本

発車しまーす

2010/11/19 08:17

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ずっと昔、阪急電車を利用して梅田から西宮北口まで仕事で通っていたことがあります。
 関西では阪急電車はかなりステータスが高い私鉄電車で、もう少し海沿いを走る野球球団と同じ名前の電車とは格差というか、乗客の層がちがうとよく言われます。おそらく電車を舞台にした物語であっても、まったく別な、それはそれでかなり「おもろい」物語ができあがると思います。
 西宮北口からはこの物語の舞台にもあるように、今津線に乗り換えて宝塚に向かいます。西宮北口から二つめの駅が甲東園で、この物語では「有名私立大」となっていますが、K学院大学のもより駅です。いまでもいうのかどうか知りませんが、私が若い頃は関西の四大私立大学のひとつで、芝生のキャンパスのとてもすてきな大学です。高校生の頃阪急電車を使って見に行きましたが、キャンパスだけで行きたいと思ったものです。見事に落ちましたが。
 そんな自分にとってもなじみの電車がこうして素敵な連作集として読めるのですから、阪急電車を知らない読者には申し訳ないですが、かなり得をした気分です。

 「人数分の物語を乗せて、電車はどこまでもは続かない線路を走っていく」と、宝塚駅から発車して西宮北口駅へ向かう前編の最後に、有川浩さんは書いていますが、電車のなかにはたくさんの人がいて、そのたくさんの人がそれぞれに物語を持っています。生活の場への延長として利用する人もいれば、たまたま何かの都合で乗り合わせた人もいます。
 そうやって車内にいる人々をみていると興味がつきませんし、「書く人」をおおいに刺激するのでしょう。
 結婚に失敗した女性がいたり、田舎から出てきたばかりの学生がいたり(大学のある阪急電車今津線を舞台にしたのは物語のふくらみとしては大成功です)、孫を相手にする祖母がいたり、いかにも関西のおばちゃんたちがいたり、主人公たちは乗客の数だけいます。

 電車という身近な乗り物だけに、阪急電車だけでなく読者が日頃利用している色々な路線の、そんな二番煎じや三匹めのどじょうがでてきてもおかしくないのに現れないのは、やはり有川浩さんのうまさが抜きん出ているかもしれません。
 ところで、阪急電車はこれほど電車を有名にしてくれた有川浩さんにお礼をしたのでしょうか。無料乗車券かなにかかな、やっぱり。

 ◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でお読みいただけます。

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2008/03/15 19:12

投稿元:ブクログ

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2010/03/22 12:03

投稿元:ブクログ

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