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紙の本
自分探しが止まらない (SB新書)
著者 速水 健朗 (著)
気がつけば、世の中には「自分探し」と密接に関わる現象が満ちあふれている。若者を中心として、「自分探し」が止まらなくなっている日本の姿を赤裸々に暴き出す。「自分探し」の落と...
自分探しが止まらない (SB新書)
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商品説明
気がつけば、世の中には「自分探し」と密接に関わる現象が満ちあふれている。若者を中心として、「自分探し」が止まらなくなっている日本の姿を赤裸々に暴き出す。「自分探し」の落とし穴へ転落しないための社会の歩き方。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
速水 健朗
- 略歴
- 〈速水健朗〉1973年生まれ。石川県出身。コンピュータ雑誌の編集を経てフリーランス編集者、ライター。音楽、芸能、広告など多くの分野で執筆。人気ブロガーでもある。著書に「タイアップの歌謡史」他。
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紙の本
「自分探しの旅とは現実逃避のことだ。」(p.61)
2012/06/22 12:05
13人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る
冷静な(自己)分析で好感が持てた。自分探しのいろいろな局面がうまくまとめられており、現状理解が深まった。個人的には十把一絡げに論じる世代論が好きでないが、この世代分析はなかなか優れている。第3章「自分探しが食い物にされる社会」での指摘は、高校・大学の就職担当者がしっかりと生徒の伝えるべきである。
私の知るいまだ終身雇用制の企業の人事担当者は、海外渡航歴・アルバイト歴・短期での転職歴を評価しないどころかマイナスに捉えている。偏った職業観が形成されている可能性が高いのだと言う。そのような人は、じっくりと人材を育成したい企業には向いていない。さもありなんだと思う。その理由はこの本を読むとよく分かる。
「自分がやりたいこと」を職業にしなさいというプレッシャの中、若者たちはやりがいを求めさせられるが、やりがいのある仕事がどんどん減っているのが現状である。文科省は職業観が育っていないからだとインターンシップなどを導入しているが、逆効果であろう。短期間職場に派遣されても、任される仕事は熟練を必要としない代わりのきくものばかりである。無休のアルバイトを派遣し、ますます労働環境を悪くする可能性さえある。
若者よ、欺されてはいけない。そこらじゅうに自分探しホイホイは仕掛けられている。
海外に旅立つ前
アルバイトを探す前
自己啓発本を買う前
英会話学校に行く前
ボランティアにはまる前
必ずこの本を読んでほしい。
紙の本
「自分探し」って現状からの逃げ口上?探して見つかるものでもなさそうだけれど・・・。
2010/06/21 02:51
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みす・れもん - この投稿者のレビュー一覧を見る
深夜、眠れずに起き出して、ふっと取ったのが本書。2時間弱で読み終えたので、あまり深いところまで読み込んでないかも。
さて、個性が無いということが話題になれば、「ナンバーワンよりオンリーワン」という言葉が流行り、それが浸透してくると、今度はまた「オンリーワンだけでいいのか?」なんてことが言われたりする。
批評の連鎖だ。
まぁ、オンリーワンでいいじゃん、と他と競うことから逃げてしまうと、結果的に自分が向上しなくなることもあるわけで、何事につけ、行き過ぎはイカンよということでしょう。
本書は、最近やたら出てくる「自分探し」にスポットを当てたもの。
「自分探し」という行為は、何も今に始まったことではなく、1960年代頃の団塊世代の方々が若かりし頃からあったわけで、その経緯や背景といったものを、説明している。単に事象の羅列とも言えるけれど、それもまた時代ごとに特徴が見えて、興味深かった。
1980年代、突如OLさんが退職して語学留学、なんてことを良く耳にした。私はまだ学生だったけれど。その頃の「自分探し」というのは、物質的余裕が生んだ行動なのだろうな。「私はこんな仕事をするために生まれてきたんじゃないわ!本当に自分がやりたいことを探すのよっ!」ってことかな。
今の若者の「自分探し」はどうだろう。
著者によると、学生時代から「やりたいことを探せ。自分のやりたいことを見つけるんだっ」と言われ続けた結果、やりたくもない仕事に就くのは罪なのだと思いこむ学生が増えて、行き着く先が「自分探し」ということになるのだろうか。
「やりたいこと」なんて、そう簡単に見つかるものでもないでしょう。まして10代の若者にそれを求めるのは如何なものかとも思う。こどもの日に良くあるアンケートで「大きくなったら何になりたい?」っていうのと、あまり差がないかな、という感じを受けるのだ。
私も今の職場は何か希望に燃えて選んだわけではない。
いわゆる「就職活動」というものがニガテで、試験を受けるだけで(まぁ面接もあるけれど)OKな職種を選んだだけである。
しかし、入って10年も経つと、次第に仕事に対する自信もついてくるし、自分にしかできない仕事を見つけることだってできる。仕事をより効率化させることにやりがいや喜びを見いだすことだってある。
自分の仕事の意義って何だろうって考えるようになる。
そんなもんじゃないのかな、仕事って。
「やりたいこと」ばかりを仕事に選ぶ人だらけになると、「誰にも選んでもらえない仕事」はどうなるの?
誰もやりたくないけれど、誰かがやらなきゃいけない仕事ってあるじゃない。
そんな仕事でも、何年かやっているうちに、自分しかわからない喜びを見つけることだってあり得る訳だ。
まぁ、「自分探しの旅」を否定はしない。
現在の自分の生活をうっちゃって、海外へ出てボランティアなんて、そんな行動力、それはそれで素晴らしいものだと思う。ただ少し、その行動を起こす原動力に、違和感を覚えるんだな。「自分を変えるため。自分探しのため」に海外でボランティアなのか・・・。
「ホントの自分」「自分らしさ」「ありのままでいいんだよ」「君は君のままで」
そんな言葉がどこにでも溢れている今の時代。
なんだかなぁ・・・。
いいんだけどさ。
あまりにもある企業の戦略にのせられているようで、気味が悪いと思わないでもないな。
「矢沢永吉」と「猿岩石」の相似点。
「ねるとん」と「あいのり」の違い。
バラエティやドラマのテーマから見える時代背景。
いろんな視点から「自分探し」について語られている本。
「自分探し」に没頭している方も、「自分探し」って何だよって思っている方も、一読してみてはいかが?
ただ、都会から逃げたい人たちを相手に商売したいからって沖縄にやってきて、無茶をやらかす輩がいることには驚いたし、勘弁して欲しいと思った。
ネイティブな沖縄住民からの願いです。
紙の本
自分探し現象が羅列されているが分析されていない
2011/10/01 16:41
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る
「自分探し」 にあまり関係がない自分にとっては,この本を読んでもよくわからない. この本のなかで一番 「わかる」 話は 土井 隆義 の本からの引用で 「自分が輝いていると感じられないのは,秘められた 「本当の自分」 をまだ発見していないからにすぎないのです. だから重要なことは,なんとかそれを見いだして,うまく開花させてやることだと思っているのです.」 という記述だ. もしそうであるなら,なぜ旅をすることが 「自分探し」 になるのか,そこからして説明されていない. この本ではおこっている現象はいろいろ書かれているが,著者がまえがきに書いてあるように 「掘り下げ」 られてはいない.