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商品説明
小津映画を俎板に載せる−。ファッション、インテリア、雑貨から、俳優・女優の顔かたち、仕草や口調まで、小津映画に溢れる美意識について語る。『ちくま』連載に一部加筆し単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
中野 翠
- 略歴
- 〈中野翠〉早稲田大学政経学部卒業。コラムニスト、エッセイスト。著書に「映画の友人」「この世には二種類の人間がいる」「本日、東京ロマンチカ」など。
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書店員レビュー
小津映画を初めて観た...
MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店さん
小津映画を初めて観たとき、登場人物の台詞回しから写し方まで、極端に動きに乏しい世界を不思議に感じました。この、固定された枠内にちりばめられた小津美学を、著者の多彩な知識でひもといたの本書です。服装からインテリア、小物に至るまで監督の“好きなモノ”が凝縮。”小津ごのみ”と名付けてその一つ一つを拾い上げていく。また、小津監督の言葉と共に映画に込められたメッセージも探っていきます。表に醜いものを出すのを嫌った監督は社会性に乏しいと批判されましたが、インタビューで映画を泥中の蓮にたとえ、蓮を描くことで泥中の根を表現したいと語っています。「いかに現実を追求しても、私は糞は臭いといっただけのリアリズムは好まない。私の表現したい人間は、常に太陽に向かって前進し続ける人間…」観る者の感性に訴え、想像力をかき立てる小津ワールドに長年のファンである著者の見解が切り込みます。小津賛美一辺倒に終わらず、著者自身の”好み”も織り交ぜ、「これはありえないだろー」と思われるシーンも紹介。多方面から小津映画の鑑賞法を探るエッセイ風味の手引書となっています。
芸術担当 伊藤