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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2008.3
- 出版社: 文藝春秋
- サイズ:19cm/238p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-16-370040-3
紙の本
フォークソングされどわれらが日々
南こうせつ「神田川」、りりィ「私は泣いています」、NSP「夕暮れ時はさびしそう」。誰にでも決して忘れられない歌がある。13組15人が熱く語る「あの頃」と「現在」。代表曲の...
フォークソングされどわれらが日々
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商品説明
南こうせつ「神田川」、りりィ「私は泣いています」、NSP「夕暮れ時はさびしそう」。誰にでも決して忘れられない歌がある。13組15人が熱く語る「あの頃」と「現在」。代表曲の歌詞つき。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
南こうせつ | 南こうせつ 述 | 7−25 |
---|---|---|
りりィ | りりィ 述 | 27−41 |
NSP | NSP 述 | 43−62 |
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紙の本
飛・び・ま・す
2008/06/20 20:08
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学生の頃、初めて行ったコンサートが、山崎ハコだった。彼女のデビューが75年だから、それより少しあとだろうか、会場は川崎のホールだった。具体的なホール名は覚えていないが、地方から東京に出てきた学生だった私には川崎はなんともいえない雑駁な感じのする街に思えた。そして、その街と山崎ハコはよく似合った。この本にも紹介されているように、75年当時の彼女の歌は「暗い」というイメージしかなかった。暗いのだけど、胸の奥底に届くのは「ここではない、どこか」を模索している自身と共鳴する思いだった。彼女の歌を聴く私に友人たちは「暗いなぁ、せめて中島みゆきにしろよ」と進言してくれた(中島みゆきも当時は結構暗かったけど)が、ハコが好きだった。
そして、たくさんの水が橋の下を流れた。何年か前にハコをテレビで見た。学生の頃ハコはテレビになんか出なかったから、そのことにも驚いたが(何しろ彼女は「深夜放送のマドンナ」と呼ばれたぐらいだから)。そこには川崎のホールでみた少女はいなかった。あの時消え入りそうにしゃべった少女は、明るい声で話し、笑う女性になっていた。思い出は変わらないで、ふたたび自身と対面して欲しいと思うのは傲慢だ。思い出に裏切られたと思うのは高慢だ。思い出は優しくなんかありはしない。
この本は、70年代の音楽シーン(それ以上の広がりがあったことも事実だ)を席捲した「フォークソング」とは何だったのかを、13人のシンガー(グループもあるが)への聞き書き形式で問いかけた一冊である。その中で、山崎ハコは「作り上げられた虚像」であったと正直に語っている。あるいは、彼女ほどではないにしても、流行といううねりの中で自身とはほど遠いところにいたことを何人かが話している。しかし、ハコの場合もそうだが、けっしてそのことをうらんでいる様子はない。あくまでも時代がそうであったかのように、淡々と話す。
「思い返してみると、七〇年代というのは、日本に百年に一度あるかないかという不思議な時代だったなぁ。時代が大きな生き物みたいにのたうち回ってた気がする」(73頁)13人のシンガーの一人、三上寛の言葉だ。私たちはたまたまその時代を「青春」という甘美な匂いのする日々として過ごしただけだ。思い出にするのは簡単だろう。しかし、13人のシンガーたちのように「今」をどう生きていくかが大切だ。この本で紹介された多くのシンガーが「今」の活動をもっと見て欲しいと話していたのが印象に残った。
「今わたしは/旅立ちます/自分の心に向かって/飛び始めるのです」山崎ハコのデビューアルバム『飛・び・ま・す』の一節だ。そして、その気持ちは今も変わらないのだと思う。ハコにとっても。私にとっても。
紙の本
鼻白む
2020/10/21 19:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:井端隕石 - この投稿者のレビュー一覧を見る
なぎら健壱はいつも評論家気味に話を進めるが、これは鼻につく。この人の意見の全部が全部正しいわけではないのに。
しかもこの人、マレに見る嘘つきでもあるから、何を語らせても鼻白む。