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商品説明
『硝子のハンマー』(日本推理作家協会賞)から4年。弁護士・純子&防犯探偵・榎本、堂々のカムバック。ますますヒートアップ!ちょっぴりファニーなコンビが4つの密室に挑む傑作ミステリ。【「BOOK」データベースの商品解説】
密室専門(?)の天然系女性刑事弁護士・青砥純子と、本職は泥棒(?)のナゾの防犯ショップ店長・榎本径。ちょっぴりファニーなコンビが4つの密室に挑む傑作ミステリ。「硝子のハンマー」シリーズ第2弾。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
狐火の家 | 5−114 | |
---|---|---|
黒い牙 | 115−220 | |
盤端の迷宮 | 221−303 |
著者紹介
貴志 祐介
- 略歴
- 〈貴志祐介〉1959年大阪生まれ。京都大学経済学部卒。生命保険会社に勤務後、作家に。「黒い家」で第4回日本ホラー小説大賞、「硝子のハンマー」で日本推理作家協会賞を受賞。他の著書に「青の炎」等。
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紙の本
なんだか前作のときのほうが、探偵コンビ、若々しく明るかったような気が。あれから、4年経った?それって小説の中のことじゃないと思うんですが
2008/07/30 19:56
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
貴志祐介『新世界より』(講談社2008)の出版案内を見た時、おお、貴志祐介の作品が久しぶりに出る、しかも上下本だ、なんて喜んでいるときに飛び込んできたのが、『狐火の家』出版のニュース。タイトルだけ見れば『黒い家』を連想させ、ホラー風ですが、これがあの傑作『硝子のハンマー』に続く本格ミステリというのですから、よかった。
で、装画は私がお気に入りの水口理恵子、装丁は何故かこの人だけいつも署名入りみたいな扱いの高柳雅人(角川書店装丁室)。ま、造本は当たり前のものですが、水口の仕事はいつもいい。いつか個展を覗いてみたいと思ってます。帯の言葉を見てみれば
密室=不可能犯罪の原点に
戻り ホラー、サスペンスなど、
バラエティ豊かな中短編集に
なりました。
貴志祐介
となっていて、Webで角川書店のHPをチェックしてみれば
本職は泥棒?防犯探偵が暴く四つの密室
長野県の農村で殺人事件が発生。家族が出かけている間に、一人残った中学生の娘が自宅で殺害されたのだ。現場は完全な密室状態。「硝子のハンマー」でおなじみの女弁護士と防犯探偵が密室の謎を暴く!
弁護士 純子と防犯探偵 榎本が活躍する『硝子のハンマー』シリーズ第二弾!
『硝子のハンマー』(日本推理作家協会賞)から4年。弁護士純子&防犯探偵榎本堂々のカムバック
ますますヒートアップ!ちょっぴりファニーなコンビが4つの密室に挑む傑作ミステリ
青砥純子・・・・・・本邦初!密室専門(?)の天然系女性刑事弁護士
榎本径・・・・・・・・・ナゾの防犯ショップ店長(本職は泥棒とも)
こんな密室を待っていた。
だそうです。「こんな密室を待っていた。」ですか。なんだか講談社BOX『刀語』の謳い文句「西尾維新が挑む時代活劇!こんな物語を待っていた!!」に似ていて気分悪いんですけど。でも、もう4年になるんですね、『硝子のハンマー』が出て。もしかして今回の本まで新刊なかった?関係ないですけど、食べていけるんでしょうか、気になります・・・
閑話休題。早速各話の初出と内容紹介。
◆狐火の家(「野生時代」2005年11月号):松本市内の親戚の家から一足先に帰った中学生の愛実が殺された。その家をたまたま見ていた向かいの家の主婦は、だれも怪しい人間は出入りしていないという・・・
◆黒い牙(「野生時代」2007年2月号):密室で事故死した夫が残した生き物を全て譲り受けたいという市の職員と、夫を失ったばかりの未亡人の言うことは正反対、果たして死の原因は・・・
◆盤端の迷宮(「野生時代」2007年11月号):美貌の女流棋士のフィアンセが殺された。しかもチェーンの掛かったホテルの部屋で。天才ゆえに敵も多かった男は・・・
◆犬のみぞ知るDog knows(書き下ろし):劇団の主宰者が殺された。絶世の美女、空前の依頼人は簡単に犯人を指摘するが、彼には犬という強力な味方が・・・
なんていうか、よく纏まっているんですが『硝子のハンマー』ほどの爽やかさを感じないんです。榎本はいいです。問題は青砥純子。こんなにウザイ存在でしたっけ。もっと素直だった気がするんですけど。特に、榎本を事件に絡めていく、そのやり方がスマートじゃない。ファニーという狙いはいいんですが、貴志ってけっしてユーモアが滲み出るタイプの作家じゃないんです。だから無理を感じる。
短篇ではなく長編にしたほうが良かったし、短篇であれば新しい主人公で良かったんじゃないか、そう思います。そうであれば先入観なく読めたはず。4年も経ったら無理に登場人物をカムバックさせる理由はないんです。戦略のミスとはいいませんが、それに近かったんじゃないでしょうか。勿体無い・・・
紙の本
ユニークなコンビが活躍する推理小説
2008/05/15 02:49
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふるふる - この投稿者のレビュー一覧を見る
ですが、ホラー大賞を受賞したことのある作家らしく、はじめの二話は読み終わってちょっと怖いです。
このユニークなコンビの話をもっと読みたいと思います。できれば、怖くないのを。
紙の本
何よりも密室がお好きな方へ
2008/05/03 20:07
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さあちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
題名からホラー物を想像したのですが純粋な密室トリック物でした。
表題作の他「黒い牙」「盤端の迷宮」「犬のみぞ知る」の全部で4つの中短編が収録されてます。密室物が何よりもお好きな方にはいいのでしょうが推理小説として楽しみたいと思う方にはちょっと不満の残る内容かなと思います。トリックを解くというよりパズルを楽しむといった感じではないでしょうか。