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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2008.4
- 出版社: DHC
- サイズ:21cm/189p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-88724-467-2
紙の本
激論English ネイティヴみたいに上手に主張する!
「イヌ派?ネコ派?」「サッカー派?野球派?」「バーゲン派?ブランド派?」 身近で多様なテーマで、ネイティヴに負けずに自己主張できる英語が身につく30のトピックス。【「TR...
激論English ネイティヴみたいに上手に主張する!
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商品説明
「イヌ派?ネコ派?」「サッカー派?野球派?」「バーゲン派?ブランド派?」 身近で多様なテーマで、ネイティヴに負けずに自己主張できる英語が身につく30のトピックス。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
次回は大人の会話本を!
2008/05/02 14:25
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る
イヌ派VSネコ派、サッカー派VS野球派、愛煙家VS嫌煙家… それぞれの相反する立場にたって二人が英語で議論したらこんな感じ、というダイアローグが全部で30種類掲載された英語学習書です。
付属のCDには掲載されているダイアローグがすべてもれなく吹き込まれています。吹き込み者はその発音から推して北米出身者の男女です。吹き込み速度は比較的ゆっくり目です。日常会話のスピードからは少々遠く、日本人の中初級学習者向けではないでしょうか。
この本には長所と短所がそれぞれあります。
まず長所です。
英語会話で使い勝手の良い「話を接ぐための表現」というのは意外と知らないものです。私がここで言う「話を接ぐための表現」というのは、自分自身が直前に言ったことを受けて会話を展開させながら次のことを言う、もしくは相手が言ったばかりのことに対して同意や疑念をぶつけて自分の話の核心へと導いていくための表現といったものです。
例えば、「For one thing...(ひとつには…)」、「Another point is...(別の点でいえば…)」、「That does sound nice. But...(それはよさそうにきこえるんだけど…)」「I think you’re focusing too much on...(君は~に焦点を当てすぎていると思う)」といった言葉です。
会話というのは、こうした言葉を組み合わせることで、ぶつぎりの文章の羅列ではなく、起承転結という構造的な言葉のキャッチボールにすることができるのです。こうした「話を接ぐための表現」をこの本は相当数提供してくれています。
ですからディベート指南本に見える本書から私は、個別のテーマにどう反論するべきかという方法を学ぶというよりも、もっと一般的な反論のためのキーワード選択について知ることができたというのが大きな収穫でした。
一方短所です。
本書のダイアローグは様々なテーマについて忌憚なく意見を戦わせることの出来る親しい間柄を前提として書かれているものが多いと思います。
例えば、「節約家VS浪費家」の項では、節約なんて縁遠いと平気で口にする相手に対して「You shouldn’t be such a spendithrift!(そんな浪費家ではダメだよ!)」とパンチをくらわす言葉で切り替えしています。
また「洋食派VS和食派」の項では、和食派に対して「Ha! I think Western sweets are way better!(そうかな?西欧スイーツのほうがずっとましよ!)」とにべもない物言いです。
これから海外留学しようという学生であれば、学食や寮生活の中でこうした歯に衣着せぬストレートな物言いで友人に反論したとしても、それは親しみの表れとして許されるでしょう。
しかし、40代のサラリーマンとして海外の“大人”に対してやむをえず反対意見を述べる状況に追い込まれることもある私にとって、こうした学生風の口の聞き方はやはりはばかれます。例えば55頁に紹介されている「I think you just don’t understand.(あなたはわかっていないだけだ)」なんて言い方は、かなりキツイ反論表現で、おそらく私はかなり立腹しているときでなければこの表現を使う機会はなさそうです。
私はビジネス・パートナー相手の会話では、「I think that~」よりは「I would say that~」、「Do you do~」よりは「I am wondering if you do~」という表現を使って、少しでも押しの強さが鼻につかないようにしようといつも苦労しています。他にも「I hope you understand that~」や「I am afraid I must disagree.」など、遠慮が感じられて少し響きがやわらかく聞こえる反論表現というものを常々集めては頭に入れてきました。
そうした表現で組み立てた「大人のディベート会話」本を次回はぜひ期待したいところです。