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目次
- 序章−自然主義のレトリック−
- 第一章 歴史認識としての自然主義−文学史の田山花袋/田山花袋の文学史−
- 第二章 三人称への跳躍−江見水蔭「十人斬」と田山花袋『重右衛門の最後』−
- 第三章 経験と伝聞−『重右衛門の最後』と『遠野物語』における〈事実〉の語り方−
- 第四章 〈美文〉と〈小説〉−田山花袋の〈小説〉認識について−
- 第五章 「無技巧」の修辞学的考察−田山花袋の文体練習と修辞学の動向をめぐって−
- 第六章 写実から描写へ−明治三十年代の写実表現と田山花袋−
- 第七章 〈虚子の写生から小説へ〉の意味−「文章世界」の「写生と写生文」特集から−
- 第八章 〈書くこと〉と〈忘れること〉−「蒲団」、文学者の煩悶のゆくえ−
- 第九章 三人称を生きる読者−『田舎教師』、ある同時代読者の読みをめぐって−
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紙の本
こまかいしていねい
2008/07/04 19:21
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けんいち - この投稿者のレビュー一覧を見る
『自然主義のレトリック』と題された本書だが、「描写」なり「田山花袋」なりのキーワードが、タイトル/サブ・タイトルにあってもよかったのではないかと思いはしたものの、本文は、とってもこまかく、しかもていねいにその時々の、「文」の分析・意味づけがなされていて、内容的にどれくらい新しいのかなどはわからないものの、緻密に論じられたその論じ方自体も含めて、たいへん学問的な書物であるという印象を受けた。もちろん、そのこまかさについていけないと、どのページをめくっても、まだ同じことにこだわっているようにみえてしまいもするのだけれど。