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美味しんぼ 102 究極と至高の行方 (ビッグコミックス)
▼第1話/究極と至高の行方(1~11)●主な登場人物/山岡士郎(東西新聞社文化部記者。膨大な食の知識を持つ「究極のメニュー」担当。ゆう子と結婚し、双子の父に)、山岡ゆう子...
美味しんぼ 102 究極と至高の行方 (ビッグコミックス)
美味しんぼ 102
紙の本 |
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- 税込価格:63,920円(581pt)
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商品説明
▼第1話/究極と至高の行方(1~11)
●主な登場人物/山岡士郎(東西新聞社文化部記者。膨大な食の知識を持つ「究極のメニュー」担当。ゆう子と結婚し、双子の父に)、山岡ゆう子(旧姓・栗田。東西新聞社文化部記者。士郎とともに「究極のメニュー」を担当)、海原雄山(「美食倶楽部」を主催する希代の美食家。実の息子・士郎とは反目している)
●あらすじ/「究極のメニュー」を本格的に飛沢へ引き継がせることが決まり、これまでの集大成としてメニューのいくつかを食べる宴を催すことを命じた大原社主。社主にはこの宴を「至高のメニュー」との対決の場にしようとする意図があったが、士郎と雄山はこれを拒否。だが、ゆう子と飛沢は2人を和解させる最後の機会と考え、なんとか対決を実現させようと…(第1話)。
●本巻の特徴/究極と至高それぞれが次の段階へと発展を目指すにあたり、今までの成果を示す目的を持った一代対決。朝食・昼食・晩餐で「いかに相手を喜ばせるか」という主題での勝負の行方は…?
●その他の登場人物/飛沢周一(東西新聞社文化部記者。「究極のメニュー」の次期担当者)、岡星良三(料理店「岡星」を経営する岡星精一の実弟。「美食倶楽部」の料理人で「至高のメニュー」の次期担当者)【商品解説】
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紙の本
20年の力
2009/04/20 13:54
11人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐伯洋一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
海原雄山と山岡士郎という親子が主人公のこの美味しんぼだが、両者はとくに息子の山岡の誤解やらで反目し合っていた。それが、100巻ぶり20年をかけて和解した。和解と聞いた時、安直な強引な展開を心配したが、それこそ誤解であった。言葉少なに自然としたものだった。それが美食倶楽部で行われたことは感慨深い。本当にいいドラマを見たなという感じだった。
わたしは最近ではレッドクリフやらも書評を通して感想を述べたが、映画もよく見る。しかし、映画というのは基本的に底の浅い運命にあると感じるに至っている。何時間でも語れるが、一言でいえば「所詮2時間」ということだ。100巻20年の最終回の思い入れノ前には塵も同然。「相棒」の映画がなぜ面白いのかといえば、テレビで5年以上もやっているから登場人物の背景の説明が要らず、まるまるストーリーに使えるからだ。その意味で、2人の和解というのは見た方がいいと思う。
この美味しんぼの功績というのは非常に大きい。およそ食に関することにあっては、学術本の比ではない。著者の鋭い食品業界批判が何度となくしかも正当に主張されたこともその一つであろう。いきなりだが、何の批判をすることがいちばん難しく尊いことというべきだろうか。憲法上では政治に対する批判こそが最大の価値を有する。しかし、資本主義的民主主義の下では、最も批判が容易なのが「政治」であろう。逆に一番批判が難しいのは、巨大企業である。この本質を見落とすと世の中の事象はすべて濁って見ていることになる。
インチキ「ニュース23」などというのはジャーナリズム宣言などといって、筑紫を先頭に政治の悪口ばかり言って大はしゃぎして喜んでいたが、巨大企業の悪口は言えない。なぜなら、車の悪口を言えば車会社が、食品会社ならロッテやらハウスやらが協賛を降り、番組はつぶれる。
著者はかつて言っていた「101巻が批判の限界なのです。」と。現実にはもっとひどいのだろう。そして著者は食品業界から大変な圧力を受けていた。現に広告を降りられ、有名どころではマイクロソフトが協賛を降りた。にもかかわらず、雑誌スピリッツは美味シンボを続けた。これは勇気のいることだし、隠れたジャーナリズム宣言といってよい。何度も言うが、ニュース23やらテレビとくにTBSや朝日新聞の「ジャーナリズム」など適当でいい加減、ダブルスタンダードありありのインチキなのである。政治の批判など誰でも出来る。
一巻から読み始めた人は、おそらく60巻以上はあまりに質が落ちて読んでない人も多いだろう。私もそれが原因で読んでない巻もある。明らかに初期の珠玉の話に比較すると質の低下は著しい。だから嫌いだった。しかし、著者もそのことは認めているという話を最近聞いた。そして著者は著者なりに苦しんでいたようだ。それを聞いてからはそれも込みで読むことにした。そうすると、60巻以降はストーリーよりもむしろ真の意味で「教養本」に近づいたとみて間違いない。話がないぶん、知識が非常に含まれている。この現象は70巻以降の「こち亀」に顕著に見られる漫画の末期症状である。が、こち亀の知識はフィギュアなどが中心でクソ虫の役にも立たないが、美味シンボの知識は陶芸から茶道、郷土文化にまでおよび天と地の差がある。
美味しんぼは完全に最終回というわけではないが、若かった主人公たちに子供が生まれ、いま和解がなった。時は流れたわけだが、いまのマンガに20年引っ張れる力があるだろうか。非常に心もとない。
電子書籍
和解
2017/06/23 22:08
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:絶望詩人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この巻で、山岡と海原が和解をする。
そうだとすると、この巻で終わると思うのが普通であろう。
なのに、まだ続くんだよね…。
あと、究極対至高の対決の題材にも注目すると良いだろう。