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商品説明
正しい拍手のしかたは? 指揮者によって演奏の何が違うのか? 指揮、企画、解説、オーボエ、文筆に活躍するマルチ音楽家が、知りたかった疑問にお答えします! 素晴らしい音楽を楽しむための鑑賞の手引き。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
茂木 大輔
- 略歴
- 〈茂木大輔〉1959年東京生まれ。ミュンヘン国立音楽大学大学院修了。NHK交響楽団首席オーボエ奏者。テレビドラマ「のだめカンタービレ」のクラシック音楽監修。著書に「くわしっく名曲ガイド」など。
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書店員レビュー
クラシックの拍手のルールはどこか難しい。
MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店さん
クラシックの拍手のルールはどこか難しい。
そもそもルールがあるのかどうか。素直に聴衆が感じたままを表現しているだけではないのか。
そんな疑問にも、奏者・指揮者の目線から拍手についていろいろ解説してくれているこの本。
拍手の高低差・間隔などを細かく分析して解説してくれているので、
少しでもクラシックコンサートに足を運んだことのある方なら、
今までの疑問や新しい発見を導き出してくれる一冊になっています。
拍手のルールという表題ではありますが、エッセイや名曲解説から指揮者指南本としても楽しめる盛りだくさんな内容です。
芸術書担当
紙の本
クラシックを全然聴かないのに、面白かったクラシック鑑賞解説本。
2008/07/15 23:21
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とりちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
プロのオーボエ演奏者兼指揮者である著者が、「拍手のタイミング」を中心にクラシック音楽の楽しみ方や数々の逸話を紹介・解説した本。私は、クラシック音楽は中学か高校の音楽の授業以来、全く聴いておりませんが、そういった私にもこの本は面白かったです。「指揮者が違うと同じ曲でも違う印象になるのかな?」という疑問には、「演者が違うと、同じ古典落語も違う印象になるでしょ」とのご説明。なるほどと思いました(クラシックを聞かないくせに、です)。拍手については、「楽章の間でついやってしまう」可能性の高い曲が危険度やその理由とともに紹介されます。おかしいです。また、交響曲や教会音楽の中には、「最後はひとつの楽器だけとなって、静かに、聴き取れないくらいの音量で終わっていく」ものや、「全員が休符で終わっているもの」まであって、「静寂の余韻を邪魔しない」ためにも、「うかつに拍手しない」「指揮者の促しを見る」など場数を踏んだ指揮者ならではの拍手の心得が具体的に列挙されます。著者が見聞きした「これまでの、凄い拍手喝采」の例示は、たいへん興味深い(CDとかで聴いてみたい)ものでした。「交響曲とは何か」とか、その他の協奏曲などなどの「作られ方」「当初の演奏のされ方」「作曲者の意図」「特徴」が解説され、現物を聴いていない私ですが、「へえ、そういう違いがあるのか」と思いました。また、世界的有名指揮者がNHK交響楽団に来たときのリハーサル風景、も「へええ、そういうものか」であります。指揮者に必要とされる能力・資質や役割から、その「凄さ」もわかりました。「魚業界における『さかなクン』レベル」でないとできませんね。著者は「読みやすいようにギャグを考えている」そうですが、その殆どはおやじギャグでありまして、寒いです。事実・考察の内容の濃さと面白さから、ギャグはなくても大丈夫です。ちなみに著者は「のだめカンタービレ」の音楽監修をやってて、「のだめ」に絡めたコンサート活動を展開中とのことです。