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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2008/05/15
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社文庫
  • サイズ:15cm/363p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-276041-6

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文庫

紙の本

国禁 (講談社文庫 奥右筆秘帳)

著者 上田 秀人 (著)

天明の飢饉に苦しんだ津軽藩からの石高上げ願いに、奥右筆組頭立花併右衛門はロシアとの密貿易を疑う。国是である鎖国を破り、利権を握らんとするのは誰か。幕政の闇に触れる併右衛門...

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国禁 (講談社文庫 奥右筆秘帳)

税込 792 7pt

国禁 奥右筆秘帳(二)

税込 792 7pt

国禁 奥右筆秘帳(二)

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商品説明

天明の飢饉に苦しんだ津軽藩からの石高上げ願いに、奥右筆組頭立花併右衛門はロシアとの密貿易を疑う。国是である鎖国を破り、利権を握らんとするのは誰か。幕政の闇に触れる併右衛門を狙う者は数知れず。愛娘瑞紀が伊賀者に攫われ、護衛役の柊衛悟と救出に向かうが!?緊迫の第二弾。【「BOOK」データベースの商品解説】

天明(てんめい)の飢饉(ききん)に苦しんだ津軽藩(つがるはん)からの石高上げ願いに、奥右筆組頭立花併右衛門(おくゆうひつくみがしらたちばなへいえもん)はロシアとの密貿易を疑う。国是である鎖国を破り、利権を握らんとするのは誰か。幕政の闇に触れる併右衛門を狙う者は数知れず。愛娘瑞紀(みずき)が伊賀者(いがもの)に攫(さら)われ、護衛役の柊衛悟(ひいらぎえいご)と救出に向かうが!? 緊迫の第二弾!-文庫書下ろし-【商品解説】

目次

  • 第一章 一刀一筆
  • 第二章 新たな火種
  • 第三章 闇の争闘
  • 第四章 暗夜鳴動
  • 第五章 神の遺物

著者紹介

上田 秀人

略歴
1959年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒。97年小説CLUB新人賞佳作。時代小説を中心に活躍。歴史知識に裏打ちされた骨太の作風で注目が高まっている。
主なシリーズに、「三田村元八郎」「織江緋之介見参」(徳間文庫)、「勘定吟味役異聞」(光文社文庫)などがある。
講談社文庫では、抜群の読み応えと好評を博した『密封』に続き、本書が「奥右筆秘帳」シリーズ第二弾。
府下で歯科医院を開業する歯科医でもある。

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みんなのレビュー15件

みんなの評価3.7

評価内訳

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  • 星 4 (6件)
  • 星 3 (8件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

江戸時代の情報戦と権力闘争

2010/05/30 21:16

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

奥右筆秘帳シリーズの第2弾である。シリーズ物なので、主人公や周辺の登場人物に変化はない。奥右筆組頭が主人公であるが、そのボディガードが隣家の次男坊である。将軍家の権力闘争に巻き込まれ、奥右筆組頭が引退した元老中の庇護を受けるが、将軍家の後継争いは多岐にわたってその跡目を狙っている。これは小説なので多少割引くとしても、単に長子相続というだけではないことが分かる。

 国禁とは、各藩が侵してはならない犯罪である。この場合は何を指すかは直ちに明らかになっている。この時代は当然、外国との貿易はご禁制であるが、利益は相当上げることができたようである。これに各藩、とくに江戸から離れた藩では、参勤交代や割当てられた普請などに費やす財政が逼迫している。そこで、この国禁に手を出すことになる。

 本編では大奥が登場する。将軍の跡目はまず長子であるが、将軍の寵愛加減によっては長子相続とはならない場合がある。そこが後継者の争いの木目の粗さであろう。この大奥と国禁との関係も面白い。

 第一編の『密封』では、故意にぼかして描かれていた将軍家や大藩を巻き込んだ権力闘争は、これ以降のシリーズ物で徐々に明かされていくようだ。そのためにシリーズ化したもののようだ。その暗闘の過程で種々の陰謀が明らかにされてくる。したがって、本シリーズは全てを読まなければストーリー全体が理解できない。なかなかうまく出来ている。

 それにしても奥右筆の仕事ぶりや、大奥の掟など、かなり微細に入って描かれている。また、武士が武力で評価される時代を過ぎ、紙の上で評価される時代がよく分かるように描かれている。徳川将軍一一代目の家斉が退屈な日々を過ごし、幕政に参画しなくなった姿も時代を象徴している。

 こういう時代はいわゆる情報戦である。現在であれば様々なメディアが利用できるが、この頃は忍び者であるし、御庭番である。これらを活躍させることで上田は飽きさせないシリーズを描こうとしているようだ。

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密貿易をめぐる攻防

2022/03/23 22:49

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:しん - この投稿者のレビュー一覧を見る

津軽藩から出された石高上げ願いに違和感を抱いた立花併右衛門は津軽藩について調べ出す。津軽藩は禁じられているロシアとの交易に手を出そうとしており、裏では将軍の父の徳川治済が糸を引いていた。またしても襲われる併右衛門と護衛の柊衛悟。各藩の懐事情やそれを解決するために密貿易を行うなどの事情、それをめぐる幕府との駆け引きなどのストーリーは面白いが、少し安易に襲われすぎかな、と。

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2010/02/11 14:43

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2010/03/11 15:42

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2012/04/19 16:38

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