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商品説明
これから地すべりを学ぶ人や、関連業務に就く人を対象にした入門書。地すべりと山くずれの基礎的な知識について、自然環境の保全と防災という観点から、専門科目を横断する総合的な視野で解説する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
高谷 精二
- 略歴
- 〈高谷精二〉1942年徳島県生まれ。北海道大学大学院農学研究科修士課程修了。南九州大学環境造園学部教授を経て、同学部非常勤講師。著書に「のり面保護工の基礎と応用」など。
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紙の本
地すべりの基礎物理学
2008/06/12 15:05
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:元研究生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書には,表紙写真の明るい色彩に象徴されるように,地すべり地に,こんな明るい空があったのかと,初めて気付く,そんな驚きがあります。
本書の帯には,「入門書」とありますが,とんでもない間違いです。この本は,より,ベテランの技術者の為の地すべりの基礎物理学の本であります。苦労呻吟してきたベテランの技術者が,実績を振り返って,より味わって読む本であります。
特に,対策工事に従事する設計・施工技術者は,基礎学問を習うチャンスもなく,いきなり応用学問の場で四苦八苦してきたのであるから一層です。
この本は,地すべりの物理学の本である。なぜ,その方法を用いるのか?なぜ,その表を用いるのか?なぜ,その数式ができたのか?というような,長年の疑問を氷解することができる本です。
また,もちろん,文章が平易で,絵図が多いので,入門者でも読めるので,将来の技術者にとっては,羅針盤となり,昔よりは近道を歩いていくことが出来るであろう本です。