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日本沈没 第2部上 (小学館文庫)
海底に眠る「日本」の遺跡が慰霊祭で映し出される。日本列島が海の底に沈んでから二十五年がすぎていた—。国土を失った日本人は、パプアニューギニアやカザフスタンなど世界各地に入...
日本沈没 第2部上 (小学館文庫)
日本沈没 第二部(上)
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商品説明
海底に眠る「日本」の遺跡が慰霊祭で映し出される。日本列島が海の底に沈んでから二十五年がすぎていた—。国土を失った日本人は、パプアニューギニアやカザフスタンなど世界各地に入植していたが、現地の人々との軋轢もまた厳然と存在していた。一方、中田首相を中心とした日本政府の研究グループは国の復興のために、あるプロジェクトを密かに進めていた。旧日本海上に広大な人工島を建造する計画—だがそれは中国や北朝鮮など、周辺国との利害対立を生むものだった。四〇〇万部ベストセラーの刊行から三十三年の時を経て、ついに描かれた衝撃の続編。【「BOOK」データベースの商品解説】
【星雲賞日本長編部門(第38回)】【「TRC MARC」の商品解説】
空前のベストセラー『日本沈没』の発表から33年、著者・小松左京氏がどうしても書きたかった「列島沈没後」の日本人の姿。国土を失った人々はパプアニューギニアや中央アジアなど世界各地に入植、それでも政府機能だけはオーストラリアで維持されていた。国家の再興をかけ政府が取り組む2つの巨大プロジェクト。日本海に人工の陸地を建設するメガフロート構想とあらゆる気象データをスーパーコンピュータで解析して未来を予測する地球シミュレータ。日本人が自らのアイデンティーを確立しようとする矢先、世界を震撼させる驚愕の事実が明らかになる。【商品解説】
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紙の本
国土を失った日本人のその後、そして、地球環境のその後も描かれるのか?
2022/01/30 22:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
TVドラマ化をきっかけになのか、書店でよく見るようになった『日本沈没』。その続編があったのを遅ればせながら知った。物語は、25年後を描く。上巻は、長いエピローグのごとくで、なかなか物語の核芯が見えてこない。とりあえず長い伏線を確認する思いで読み進み、最終章近く。異常気象による大雪の中で巻き起こるハードボイルドな展開。そして、国連で働く女性の目を通して、描かれている、移住後の日本人の姿。
地球のあちこちに散って暮らす日本人のその後は、下巻で詳しく描かれるのだろうが、そこに、地球環境のその後もきっと。かなりスケールの大きな物語になりそうな感じです。
さっそく下巻を読み進みます。
紙の本
あの「沈没」があれだけで終わるはずもなかった。
2012/02/21 17:02
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
沈没していく日本を克明に描写した、著者の名作「日本沈没」。本書は日本列島が水面下に沈んでから25年後の、日本人の「それから」を描いた作品である。
災厄で故郷を離れざるを得なかった人々。しかし望郷の念は強くとも、次の世代は「日本」という土地を知らずに育っていく。そして他国の人の目は・・。社会的な問題は当然続いただろう。そして地学的にもあの「沈没」があれだけで終わるはずもなかった。
本書が書かれたのも第一部からおよそ30年後。プロジェクトチームを立ち上げ、執筆は谷甲州。複数の場所での進行や理論をきっちりと練り上げて踏まえるところなど、構築は小松さんの味を強く感じる。しかし文章そのものは存外淡々と書かれているという印象であったのは、それが執筆者である谷さんの味、ということであろうか。
世界中に分散した日本人の活動や諸外国の対応を描くので、舞台は地球全部に広がっている。そして日本沈没の次に起こるべき出来事もさらにスケールの大きなものになっている。
国土が無くなっても、国家は存在できるのか。着の身着のまま避難させられ、役所も移動しながら「戻りたい」「忘れない」想いを持ち続けている、現実に存在している人たちの姿がどうしても重なって見えてしまう。この第二部もハードなSF小説であるとともに、「こんなときにはこうなるかもしれない」という想定のシミュレーションとしても読めそうである。
前作の主要登場人物がやはり重要人物としてでてくるので、前作はやはり読んでおきたい。前作で離れ離れになった主人公と婚約者のその後にも一つの結末があるので見逃せない。
紙の本
どこへ向かうか日本は
2020/08/11 07:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とも - この投稿者のレビュー一覧を見る
第一部の上下巻を読み終え、随分前に買い置きし、一度読み終えていた「第二部」を再読。
手元にある文庫版が刊行されたのは、小松左京没後。あの東日本大震災のあとである。
正直なところ、第一部ほどの「不安感」や「恐ろしさ」と言った、危機迫る感じはない。しかし、あちこちに散らばった「異変後の日本領土」「日本人」、そしてそれを取り巻く「諸外国から見た日本」、「日本人を恐れる現地人」・・・
。
まるで、戦時中や災害発生時の混乱ぶりと同じではないか。違うのは、日本か否か、日本国内か否か、だけだろう。
日本の「面影」を思いつつ、周辺国の思惑が錯綜するのが第二部・上巻の主題だろうか。