お手玉・まりつき・ゴムとび 歌とリズムで伝承あそび

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投稿者：よねやん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

いわゆる伝承遊びの本は色々ありますが、やったことがない者にとってイラストと解説文で技の動きを理解するのは実は至難の業。この本には実演DVDが付いているので、スローモーションで再生したり、繰り返し見たり、イラストと見比べたりしてよく分かります。
余談ですが、ゴムとびというとゴムの高さを変えていく遊びしか知らなかったので、歌にあわせてゴムをまたいだりする「リズムゴムとび」がとっても楽しかった！　１人で跳んだり、３人で跳んだり、歌をみんなで歌って・・・、これは全国各地に広がりそうな気がします。そんな新発見の本でした。
子どもが思わぬ転び方をして大きな怪我をしたり、ドッヂボールの体育家庭教師をつけたりするのを見るたびに、「小さい頃の遊びが不足しているのではないか？」と考えていました。この本の「お母さん・お父さん・先生方へ」を読んで思わず膝を打ちました。私の考えと一致していたからです。お手玉もまりつきもゴムとびも、まず利き手・利き足だけでは遊べません。また、手先や足先まで神経を行き届かせないと、玉やまりをうまく扱えません。それから、リズム感がどうしても必要です。こうした身体全体、また細部の複雑な動きが、これらの遊びの中で身についていくのですね。
この本の、プログラムが良いと思います。著者の方が、ご自分で「初心者用お手玉コース」や「初心者用まりつｋコース」を考案されるほどの、伝承遊びに通じた方なので、全く初めての子どもでも段階を踏んで上達するような合理的でかつ飽きないプログラムになっています。
歌がたくさん入っているのがとても良いですね。子どもは本当は歌が大好きです。大きな声でみんなと一緒に歌いながらあそべば、きっと上達も早いでしょうし、何より楽しい。DVDを再生して、歌を聴いているだけで何だかウキウキしてきて、自分も遊びに参加したくなってきますね。
伝承遊びというと、第一線を退いた方々の懐古趣味みたいに捉えられることもあるかもしれませんが、この本を読んでDVDを観ると、決してそんなことはない、今の子どもにこそ必要な遊びなんだと胸を張っていえます。多くの子ども達がお手玉・まりつき・ゴムとびに取り組むことを期待します。
また、「多くの子ども達」の目に触れやすいように、公共図書館や学校図書館でのDVD貸出し許可を明示してあるところも気持ちよいです。

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投稿者：きりん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

お手玉、まりうき、ゴムとびといった、こどものころには一度はやったことのある伝承あそびの本です。面白いですよ。