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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2008.6
  • 出版社: 光文社
  • サイズ:20cm/213p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-334-92611-3
  • フィルムコート不可

紙の本

ぼくは落ち着きがない

著者 長嶋 有 (著)

青春小説の金字塔、島田雅彦『僕は模造人間』(86年)、山田詠美『ぼくは勉強ができない』(93年)。偉大なる二作に(勝手に)つづく、00年代の『ぼくは〜』シリーズとも言うべ...

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ぼくは落ち着きがない

税込 1,650 15pt

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商品説明

青春小説の金字塔、島田雅彦『僕は模造人間』(86年)、山田詠美『ぼくは勉強ができない』(93年)。偉大なる二作に(勝手に)つづく、00年代の『ぼくは〜』シリーズとも言うべき最新作!「本が好き!」連載中に大江賞を受賞したことで、ストーリーまでが(過激に)変化。だから(僕だけでなく)登場人物までがドキドキしている(つまり落ち着きがない)、かつてみたことのない(面白)不可思議学園小説の誕生。【「BOOK」データベースの商品解説】

人って、生きにくいものだ。みんなみんな、本当の気持ちを言っているのかな? 不恰好ながら何者にもかえがたい輝きを放つ文化系少年少女の学園生活を描いた、面白不可思議学園小説。『本が好き!』連載を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

長嶋 有

略歴
〈長嶋有〉1972年生まれ。東洋大学2部文学部国文科卒。2001年「サイドカーに犬」で文學界新人賞を受賞してデビュー。「猛スピードで母は」で芥川賞、「夕子ちゃんの近道」で大江健三郎賞を受賞。

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みんなの評価3.6

評価内訳

紙の本

<片岡哲生>君を捜しています

2008/09/10 18:27

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 小学生の頃や中学生の頃に学校で教わったことがその後の自分の生き方にどのように役立ったのかよくわからないが、基本的な文字の書き方や数の数え方くらいはまちがいなくその時期に習得したのだろう。おかげさまで。それ以上に当時の先生が何気なく(でもなかったかもしれないが)話された言葉のかけらが五十歳を超えた今頃になって、ひょっこりとにじみ出てきたりする。長嶋有の『ぼくは落ち着きがない』を読んで、そんなかけらを思い出していた。
 それを話されたのは国語の先生だったと思う。小説の文法みたいな話だから。その先生は「小説の登場人物はその物語に登場したかぎりはなんらかの関係性を持つものだ」みたいな話を、たぶん、されたと思う。どのような授業の途中だったのか、どのような作品をさしていたのか、まったく記憶がないのだが、そういった趣旨のことを話されたことだけは今でも覚えている。そして、小説とはそういうものだと私自身が思っているのは、当時の先生の言葉のかけらが「刷り込み」になっているにちがいない。その点でいえば、長嶋有のこの作品は読みごこちがよくないものだった。何か意味ありげに登場する<片岡哲生>なる男子生徒の存在がその原因である。主人公の望美だけが会えない人物として描かれていて、望美自身そのことを気にもしているし、わざわざ「片岡哲生に関するさまざまな目撃談」という章まで描きながら、結局最後まで物語に姿を見せなかった少年とは一体なんだろう。
 この<片岡哲生>は物語の終盤近く不登校になった望美の友人頼子と望美との、山場ともいえる掛け合いの場面でも登場するのだが、この時も姿をみせない「私服の若い男」として現れるのである。もし、ごく普通の小説の文法でいえば「えーっ、片岡? 望美が顔をあげてみた時にはすでにその男は角を曲がるところだった」とすべきだろうに。そして、結局この<片岡哲生>が何者であったのか語られることなく物語は終わってしまうのだが、これは果たしてどういうことなのか。これには作者の深い意図があるのか、あるいはこういう少年を描いた物語が別にあって、これだけの表現だけで多くの読者にとっては難なく理解できる少年だったのか。
 物語の出来不出来以上にこの少年のことが気になって仕方がない。もし、どなたか<片岡哲生>という記号の判読がおわかりの方がいれば教えていただけないものか。あるいは、小説の文法を教えてくださった先生は「例外はあるけどね」と言い忘れたのかもしれないが。

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紙の本

いや、落ち着きがないのはぼくのほうだ

2008/08/20 23:53

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yama-a - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この作家の作品も随分読んでいるが、今回初めて嫌な感じを受けた。作者が「どうだ、巧いだろ」と言っているような感じだ。
 もちろんこれは作者が明示的/暗示的にそんなことを描いている訳でも何でもなくて、単に僕の偏見とやっかみがそういう感想を持たせたということでしかないのだが・・・。
 ともかく以前から女性を描くのが巧い作家だと思っていた。どうしてこんなに巧く書けるんだろ、と思っていたら今度は高校生である。なんでこんなに巧く女子高生が描けるのだろう? 自分が高校生だった頃を描こうと言うならまだしも、彼は今の高校生を描こうとしてる。
 当の女子高生が読んだら「これは違うよ」「まさかぁ、あんなことはやる訳ない」等の異論が一杯出てくるのかもしれないが、とりあえずサマになったものが書けるのが不思議だ。今の高校生気質とか、高校生の間ではやりそうなこととか、そういうものはともかく、金属バットの音が聞こえてきたことで「野球部はランニングが終わったのか」と思うなどという話は一体どこから出てくるのか? これは書けないエピソードだ。まさか高校の近くの校庭が見渡せるマンションにでも住んでいるんだろうか?
 で、描かれているのは今の高校生なんだけど、テーマは永遠と言うか、昔も今も未解決の問題、帯の宣伝文句で言うと「人って、生きにくいものだ」というのが主題であり、これは誰が考えてもおいそれと解決しない問題だから、小説の中で綺麗に決着をつけてしまうと却って説得力がなくなってしまう。そういうことを踏まえてのことか、まるで途中で投げ出したみたいにして小説は終わる。この終わり方には賛否があるだろう。
 僕はどうかと言えば、この終わり方の巧さにやっぱりなんか嫌ぁなものを感じたのである。
 人生を捉えるために読書を扱った小説。舞台は何と高校の「図書部」である。読み終われば僕と同じ感慨を持つ人がきっと何人かはいると思うのだが、ひとことで言って「出来過ぎ」なのである。何が出来過ぎって、この中途半端な感じが。
 中途半端がここまで徹底して描かれた小説も珍しいのではないか。嫌な感じを受けたと言いながら、僕は同時に捨てがたい感じがしているのである。
 「ぼくは落ち着きがない」というタイトルは非常に妙だ。主人公は女子高生なのにタイトルは男性。そしてタイトルは一人称なのに、読者はそれは自分のことだと思ってしまうのである。
 蛇足だが今回の一番の発見は、ああ、この作家、結構アーヴィングが好きだったんだということ。かなりアーヴィングを踏まえたところがある。図書部に入部するときっとそういうことも解ってくるんだと思う。小説の中でこっそりと独自の読書論を展開しているところも憎めない感じがする。

by yama-a 賢い言葉のWeb

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紙の本

82ページから、世界が加速を始める

2008/07/05 00:05

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:木の葉燃朗 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 長嶋有氏の長編小説。高校の図書部を舞台に、部員たちを中心とした学校内の人物に起こる出来事を描いている。
 まず、部室という舞台の特異性がうまく使われている。廊下や校庭のように、学校内の人間が無制限に行き来する場所ではなく、また教室のように、決まった人物だけが存在する場所でもない。部員という、学年もクラスも違うが互いに知っている集団の中で、その時に応じて何人かの人間が集まる場所。だから、そこにいる人間の組み合わせで、色々なドラマが起こる。
 さらにこの部室が特徴的なのは、図書室の一部をベニヤ板で区切ったスペースである、ということ。一般的な部室よりも、外部との境があるようでないようで、外の人間を意識する場面も多く、それが部員という集団を刺激して、様々な出来事を起こす。
 そして、元々月刊連載されたという形式のためか、途中から物語の雰囲気が変わってくる面白さも感じた。はじめは、良くも悪くものほほんとして、だらだらとした空気が漂うのだが、途中で急に小説の世界の動きが加速していく。具体的には82ページ。ここで、部員の一人の様子が変化する。この場面も印象に残るのだが、そこから先、それぞれの人物の隠れていた部分がちょっとずつ見えてくるようになったり、それまで存在感がなかった人物が急にはっきりと見え出してきたりする。まさにタイトルどおり、みんな落ち着きがなくなる。
 私は連載中は途中一回しか読んでおらず、今回改めて読んだのだが、例えるなら伝説的コンサートのライブ盤CDを聴いた時と同じ思いを持った。改めて読んでも面白い(ライブ盤でも素晴らしさを追体験できる)のだが、できることなら連載を追いかけて読むべきだった(コンサートの会場に居たかった)という気持ちも抱いた。
 小説が何重もの構造になっていくのも、興味深かった。部員の日常の物語の中に、別の物語が登場することもあるし、架空・実在の小説が話題に上ったりもする。また、もうひとつ上の目線を感じる部分もある。こうした、物語の目線が上下に移動する感覚も、長嶋氏の作品の中では新鮮だった。
 それから、小説の最後で小説の世界が閉じていないのも、私にとっては嬉しかった。もちろん、最後にどんでん返しがあるのも、うまくまとまって終わるのも、私は好きです。でもこの小説は、ラストの閉じていない感じ(開放感、とは違う)が好ましく感じた。部員達の人生の中の、高校の部活動という時間を垣間見たというか、自分もそこにいた気分になれた。
 あとは、長嶋氏の小説の魅力である、細かな場面やセリフの面白さも充分に堪能できた。高校の校歌に「チェリーブラッサム」(p.106)という歌詞があるらしいとか、作中に登場する小説に対する「大学ノートに一気に書いてあったらもっと似合う小説」(p.181)という評価とか。

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2008/07/01 15:17

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2008/07/13 23:08

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