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時が滲む朝
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.5 73件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2008.7
  • 出版社: 文藝春秋
  • サイズ:20cm/150p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-16-327360-0
  • 国内送料無料

紙の本

時が滲む朝

著者 楊 逸 (著)

天安門事件前夜から北京五輪前夜まで。中国民主化勢力の青春と挫折。デビュー作「ワンちゃん」で第138回芥川賞候補になった在日中国人作家、注目の最新作。【「BOOK」データベ...

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時が滲む朝

1,337(税込)

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商品説明

天安門事件前夜から北京五輪前夜まで。中国民主化勢力の青春と挫折。デビュー作「ワンちゃん」で第138回芥川賞候補になった在日中国人作家、注目の最新作。【「BOOK」データベースの商品解説】

【芥川賞(139(2008上半期))】梁浩遠と謝志強。天安門事件から北京五輪前夜まで、2人の中国人大学生の成長を通して中国民主化勢力の青春と挫折を描く。中国人の心情をえぐった一冊。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

楊 逸

略歴
〈楊逸〉在日中国人作家。著書に「ワンちゃん」がある。

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みんなのレビュー73件

みんなの評価3.5

評価内訳

紙の本

瞳に滲む時のいろ

2009/04/27 08:55

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:wildflower - この投稿者のレビュー一覧を見る

天安門事件前夜から北京五輪前夜までの
中国と日本を舞台に
熱き志をもつ謝志強と梁浩遠のふたりの
男子学生を軸にした
民主化をめざす青春と挫折のものがたり――。

というのが
帯から得られるおよその前知識である。

実際
わたしは識らないけれど
かつて日本にも
学生運動があったように
熱い志をもったエリートの学生たちが
民主化運動を進めようとし
体制にかなわず挫折し
ほろにがく現実を生きていく
そんな話ではあるのだが。

横暴なる体制vs抑圧された民衆というような
わかりやすいカテゴリーでは語り得ない
実はしたたかな現実感覚が
ニュートラルなまなざしで描かれていく


時が滲む朝という
タイトルに呼応するような
素敵な比喩が
p13にある

主人公のひとり梁浩遠の父が
息子の大学合格の報せをうけた折の
1シーン

「さっきから読んでいた本のページを全くめくっていない父は
 いつもの重い顔つきの上に久しぶりに笑いが弾け、苦労に
 よって刻まれた目じりの皺一本一本に、洗い落とせないほど
 黒ずんで溜まった時の色が、暗く淡い光に照らされ、
 穏やかさを漂わせている。」

この父もまたかつて北京大を出た知識人の
エリートであったが体制への抵抗の末
農村へ下放され教員として暮らしているのであるが……。

幾度も朝が訪れ
ひとが育ちひとの親となり
青年の熱い想いを心に宿しつつ
時が過ぎていく

黒ずんで溜まった時の色は
理想への想い半ばに
現実を生きる者の
こころと、その瞳の色に宿る
そして
それらは決して険しくはないが
暗くもなく
消えもせず
父となった息子に受け継がれていくのだろう

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紙の本

アイ・ラブ・国家。

2008/09/22 22:37

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ばー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 久々に文学らしい文学を読んだ気がした。日本のお家芸である自然主義をこんなにも力強く、スパッと書ききったのが中国出身の女性であることは、なんとなく寂しい。とにもかくにも読むのが止まらなかったのは事実。日本の最先端をずばーっと走っていくのもいいが、たまに振り返ってみると、こんなにも良い文学があることに気付く。やっぱり芥川賞、捨てたもんじゃないなあ、と小説を読む楽しさを取り戻した気がする。これだよこれ。こういうのを今の時代に読みたかったんだよ。

 第139回芥川賞受賞の今作の作者は楊逸(ヤン・イー)。第138回の芥川賞候補になり、話題になった。その時は「日本語のレベルが今ひとつ」という批判も受けたが、今作はその課題をクリアしていると言えるだろう。むしろ、拙さという技術を使っているようにも感じる。

 ものすごく気になるのだが、私たちは時代に関わっていると言えるだろうか?
 この小説を読んでいる間、ずっとそんな自己問答を繰り返していた。
 天安門事件から北京五輪までを背景に、中国の民主化を目指す主人公の希望と挫折、回復を描く、この『時が滲む朝』。
 私のような一人の日本人が苦い気持ちで胸に浮かんだ感情は
「なんてうらやましいんだろう」
 の一言に尽きる。
 主人公の浩遠(ハウ・ユェン)はじめ、登場人物は一言で言って「熱い」。今の日本で言う所の「イタイ」と紙一重の熱さ。特に大学時代の頃の彼らの会話は読んでいるこちらまで気恥ずかしくなってくる。その気恥ずかしさを打ち消しているのは彼らの純朴さ。いやらしさが無い。飾り気がない。
 「中国の民主化」への情熱が、浩遠の理想と現実のギャップからの苛立たしさ、絶望を際立せるのはもちろんのこと、この純朴さが、なんともいえない良い味を出しているのである。
 三田誠広『僕って何』、島田雅彦『優しいサヨクのための嬉遊曲』などの作品が思い浮かんだ。どちらも1970年周辺、まだ日本が時代と関わっていた頃だ。つまり、一人ひとりがなにかをしようとしていたし、なにかが出来ると信じていた頃だ(と思う)。
 それらの「行動を起こすという行動」がちょっと辟易されるような、そもそも「行動を起こすという行動」さえも相対化してしまった現代社会の中では、『時が滲む朝』のようなタイプの小説は、古めかしいようにも思えるかもしれない。
 だけど、ええやん、どっちかと言うと今の方がおかしくない?と私は思うのである。

 お国柄、と一言で言ってしまうのは軽すぎるし、それじゃあ日本の寂しさばかりが目立ってしまう。おおい、悔しくないのか、寂しくないのか、日本人。こんなにも自分の国を憂う人種がまだまだ世界にはあるのである(とりあえず暴食経済やら、パクリ文化とかは脇に置いて、この小説だけで考えて)。プチナショナリズムみたいな日本万歳はいらない。(笑)がつく日本万歳もいらない。暴走しない、もっと素直な愛国心が欲しい。
 この文章のような素直で素朴な文学を読むと、無性にうらやましくなるし、なんだが日本文学の将来とかどうのこう言うのが空しくなっちまうんです。嗚呼。もう日本人じゃあこういうのは書けないのかな。

 そんな一冊。是非ご一読を。

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紙の本

ご存知の方が大半だと思うが著者は中国人で外国人作家初の芥川賞受賞作。こういう作品を読んでみると何故か“頑張れ日本人作家!”と叫んでしまう自分に遭遇する。やはり登場人物と同様、“志”を持った作者の熱意が読者に伝わるのだ。芥川賞が門戸開放した記念碑的な作品とも言えるし、日本人作家に強い危機感を促した意義深い作品とも言えよう。

2009/06/23 19:27

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トラキチ - この投稿者のレビュー一覧を見る

第139回芥川賞受賞作。外国人作家としては初の受賞で話題になった作品である。読む前に過去の芥川賞のことが否応なしに思い浮かんだのである。たとえば綿矢りさや金原ひとみがダブル受賞した時のように話題性だけが先走りした芥川賞だったのであろうかと危惧したのも事実。どちらかと言えば、特殊で偏狭で狭い世界を描いた作品が多い近年の芥川賞受賞作品。

そういった意味合いにおいては、登場人物や前半描かれている世界が中国の民主化なのであるがとても共感できるのである。ちょうど今から20年前の天安門事件のことが描かれている、本当に光陰矢のごとしですね。懐かしいテレサ・テンの歌やそして後半出てくる尾崎豊の歌。

私自身、尾崎の大ファンだったわけでもないが外国人に影響を及ぼしているところは少し驚きつつも嬉しさもある。この小説の主人公達の母国中国での純真な志を目の当たりにすると、なぜか尾崎の死が少し霞んで見えるのも事実なのであるが、日本と言う国の平和的な象徴だとも言えるかな。そして、命は落としたが外国人に対してでもそのひたむきな気持ちの象徴として受け入れられている尾崎豊の歌。感慨深いですね。
少し小説の本体の内容からは脱線したが、要するに尾崎の歌に夢を託し心を奪われるほど純真無垢な世界が描かれているのである。結果として、民主化の夢が破れて日本に来て少しずつ変化していく梁浩遠。
だから私たち日本人の日常からしたらかなりかけ離れてますよね。
そこがこの作品の魅力なのですわ。

絶えず愛国心を強く持って生きつつ社会に順応して行く姿。彼の変化は大きな人間的成長であるということを見届けれた幸せな気持ちを忘れてはならない。日本に来てからの梁浩遠は失望しても落ち込まずそれを希望に変えていますよね。

本作はその文章の稚拙さ(?)などから一部賛否両論の声も聞く。だが、日本人でこれ以上の文章を書ける人が果たしてどれくらいいるであろうか。そう重箱の隅をほじくることをやめて、大きな気持を持って読みたいはワールドワイドな作品なのである。わずか150ページの間に人生において学ぶべきエッセンスがギッシリ詰まってます。いろんなことをひきずっているあなたも是非手に取ってください。

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2008/08/18 01:56

投稿元:ブクログ

芥川賞を受賞したのは、中国人の作家でないと書けないであろう主題を母国語でない言語で懸命に表現した、ということに対する評価か。そう考えると、一種の文学の形として理解できる気もする。確かに、この小説は表現による高ぶりという部分は存在しないものの、天安門事件に代表される中国民主化を求める学生デモを通して、そこで生まれた熱き青春や、10年以上が経過しても自らの理想に現実が追いついてこない虚しさをすごく素直に描いており、愛国心について考えさせる作品になっている。とは言っても、こういった激動を描いた作品で、もっとていねいかつ情緒的な描写が出来て、そこに巧みな表現が重なってくると、心を揺さぶる長編に成り上がった可能性もあるので、かなり発展途上の作品でありますが…。

2008/08/31 09:05

投稿元:ブクログ

中国人作家初の芥川賞受賞作、ということで話題の一冊です。文章も上手だし作品としてはきれいですね。ちょうど北京から帰ってきて手を付け始めた本ということもあり、色々と考えさせられることもありました。今の北京の若者達は幸せもんだなぁ。自分達がどれだけ幸せなのか理解していてくれればいいのだが。なんて勝手に思ったりします。中国の近現代史なんてロクに学んだことないけれど、ちょっと中国のことを知ることができた気がして、よかったです。

2008/11/04 09:48

投稿元:ブクログ

芥川賞を読んでみた。

が、あんまりピンと来なかった。
感想は「日本語上手いなぁー」みたいな。

悪くないけど…。

2009/09/03 22:11

投稿元:ブクログ

2009.09.優秀な浩遠は、同級生の志強とともに秦漢大学に合格する.勉強に打ち込む一方、中国民主化運動にのめり込んでいく.ところが、天安門事件が起こり秦漢大学の運動も終了してしまう.酒を飲み他の客と喧嘩をして大学を退学となる.日本人の中国残留孤児の梅と結婚し日本へ来る.日本でも中国民主化運動をするものの周りはついてこない.日本で中国民主化運動をしていた甘先生と英露に会い、二人は中国へと戻っていく.メリハリのない展開.

2008/12/19 03:47

投稿元:ブクログ

第139回芥川賞受賞作。

夢を持った若者が挫折して再生するまでを中国民主化への流れと共に描いた作品。ってくらいの印象。
確かに日本語うまいけど、さぁ。

2008/09/04 10:51

投稿元:ブクログ

「そう…頑張りたいとか…いろいろ叫んじゃいました。この大学に入れて、余りにも嬉しくて、叫びたいほど嬉しくて、叫びたくて」(p22)
秦都の空港で尾崎豊の「I LOVE YOU」をはじめて聴いたときの震撼は時が経っても忘れられない。意味のわからない歌詞が胸の共鳴を弱めることはちっともなく、「I LOVE YOU」と叫び出した瞬間、コンクリートのような何かで固められた己が、どんどん壊れて崩れ落ちていって、あっと言う間にガラクタと化してしまう。(p111)

瑞々しさは感じるが…う〜ん、どうなんだろう…もし、これと似たものを日本人が学生運動ものとして書いていたら、芥川賞を受賞しただろうか?ちょっと薄っぺらい気がするんだが。

2009/03/12 10:10

投稿元:ブクログ

中国の民主化運動には関心があったけど、当時のことに関する資料や文献を読んだことはなかった。だから、この本は、当時の中国の様子や民主化運動の挫折を垣間見る良いきっかけになったと思う。

2008/07/30 04:02

投稿元:ブクログ

芥川賞受賞作品。
久々に存命の作家さんを読んだ。

ところどころ中国語の詩が出てきて、当たり前だが分からない。
そこが理解できればもっと内容に飛び込んでいけたのだろうな。

全体的に抑揚が無く、静かな印象。

恋に対する、将来に対する、二人の主人公の性格の違い。

でも、違うようで似ている二人。

2010/12/04 21:07

投稿元:ブクログ

昨年の芥川賞受賞作品

中国の民主化に希望を見出し、運動に参加するも大学退学させられた学生達の青春物語。
情景の表現などは非常に繊細だなぁと感じました。
中国人作家ということもあり、漢字の使い方や表現の仕方が少し日本人とは違いそれが新鮮でもありました。

芥川賞は短編が中心に選定されるので物語に深みがないというかあっという間に終わってしまった感がありました。

種類は違うが日本で起きた学生運動も本書にあるような雰囲気だったのかなぁと思いました。学生運動の様子などは非常現実感があるように感じました。

2008/08/14 10:11

投稿元:ブクログ

うーん、というのが正直な感想。
前作『ワンちゃん』の方が好みだった。

天安門事件を題材にした作品。
中国の人にとって避けて通れないテーマなんだろう、と思う。
もちろん、日本人にもあの事件は衝撃だった。
だけど、強烈な意思をもって臨んだデモが中途半端に消え、消化不良の心を抱えたまま田舎に戻り、結婚して日本に来てからもずっと心に抱えたモヤモヤを、それこそが描きたいことだと思うのに、そこが伝わってこないのが私にはじれったかった。

2008/11/08 22:12

投稿元:ブクログ

「時が滲む」という題名からくる違和感というか、あまり耳慣れない響きにとまどっていたのだけれど、読み終わってみるとすごくしっくりくるタイトルで、それだけで「スゴイ」と感心する。

青春と挫折。理想と現実。夢と生活。
言葉にすると陳腐になってしまうのだけれど、
陳腐ではない、歴史の中の、地に足のついた市民の物語。
生きることってらくちんなことばっかじゃないけど、それでも前にすすんでいく。

2009/12/01 23:09

投稿元:ブクログ

ページ量が少ないのでさらっと読んでみた。
時代に翻弄されていった人の話であり、大きい物語(世界)を感じさせずにはいられない、人生について考えさせられる話であった。お話の中で詩が読まれ、読み手である自分はその詩の世界やリズムにうっとりうっとりして、いつのまにやらその世界にいるのが心地よくなっている。学生時代の本当に濃い時間の中で読まれる詩というのがすごくポイントになってるなと勝手に思ってみた。
民生が大人になってその時の中国を見たら、何を思うのだろう?