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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2008.7
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮新書
  • サイズ:18cm/206p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-10-610272-1
新書

紙の本

世紀のラブレター (新潮新書)

著者 梯 久美子 (著)

甘える裕次郎、渇望する鳩山一郎、死を目前に想いを託した特攻兵や名将たち。平民宰相は妻の不貞をかこち、関東軍参謀はその名を連呼した。「なぜこんなにいい女体なのですか」と迫る...

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世紀のラブレター (新潮新書)

税込 748 6pt

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商品説明

甘える裕次郎、渇望する鳩山一郎、死を目前に想いを託した特攻兵や名将たち。平民宰相は妻の不貞をかこち、関東軍参謀はその名を連呼した。「なぜこんなにいい女体なのですか」と迫る茂吉、「覚悟していらっしゃいまし」と凄んだ美貌の歌人。ゆかしき皇族の相聞歌から、来世の邂逅を願う伴侶の悲哀まで—明治から平成の百年、近現代史を彩った男女の類まれな、あられもない恋文の力をたどる異色ノンフィクション。【「BOOK」データベースの商品解説】

ゆかしき皇族の相聞歌から、来世の邂逅を願う伴侶の悲哀まで。明治から平成の百年、近現代史を彩った男女58人の類まれな、あられもない恋文の力をたどる異色ノンフィクション。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

梯 久美子

略歴
〈梯久美子〉1961年熊本県生まれ。北海道大学文学部卒。インタビュー、人物ルポルタージュを中心に記事を発表。「散るぞ悲しき」で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。

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みんなのレビュー20件

みんなの評価3.9

評価内訳

  • 星 5 (4件)
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  • 星 3 (7件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

手紙は残った。

2019/11/30 17:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る

私的な手紙でも、やはり残る。捨てられない人の情がある。
 作家の創作の秘密を覗いた気分になる手紙もあれば、あの政治家が純真な青年のようだと驚く文章もある。新書とはいえ、これだけの人物にあったった著者に脱帽。

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紙の本

ラブレター

2019/10/31 13:54

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る

斉藤茂吉・・・後世までこのラブレターが残り出版されるとは!まさか出版されるなんて思わないで書くのでしょうけどね。

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紙の本

すらすら読める恋文鑑賞の入門書

2008/12/06 13:35

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:tomoki y. - この投稿者のレビュー一覧を見る

■どんなラブレターが収録されているか?

「世紀の-」とは、大仰なタイトルをつけたものだ。今世紀最高の、よりすぐりのラブレターを集めた本かと期待して読むと、肩すかしを食わせられるかもしれない。

『世紀のラブレター』は、前世紀、つまり明治から平成にかけての20世紀の日本の有名人、およびその恋人ないし配偶者ないし不倫相手ら、合計40数組の男女について、彼らのあいだで取り交わされた恋文を、それぞれ数通ずつ取りあげて、さわり部分を抜粋・引用し、みじかい解説を添えた本である。雑誌『文藝春秋』2008年1月号掲載の「世紀のラブレター50通」を加筆してまとめた一冊。


■収録されていないものと、すでに余所に収録されているもの

もちろん、オスカー・ワイルドやヴァージニア・ウルフは登場しない。折口信夫や三島由紀夫らの名前もない。したがって、今日の英語圏における、この種のアンソロジーにおいては珍しくない、同性の恋人へのラブレターは、ここには収録されていない。

白洲次郎から正子宛て、芥川龍之介から、のちの妻・文宛て、漱石から妻・鏡子宛て、向田邦子から妻子ある男性N氏宛て、柳原白蓮から年下の学生・宮崎龍介宛て、大橋恭彦から妻・沢村貞子宛て、などの手紙については、すでに余所で紹介されており、かなり知られているから、読書家の方なら、飛ばし読みして1~2時間で読み終えてしまうかもしれない。


■ラブレターに、にじみでるバカっぽさ

「ふさ子さん! ふさ子さんはなぜこんなにいい女体なのですか」――帯広告に印刷するには持ってこいの、スケベおやじの好奇心をそそる、この言葉。他の何人かの評者も引用しておられる、斎藤茂吉の、この文は、やはり笑える。

偉大な文学者の書いた、こうしたバカっぽい字句を目にすると、人類という進化したサルの普遍的な愚かしさを、いまさらながら思い出させられて、一種の解放感と自己肯定の気分を味わうことができる。ちなみに、男女のうち、より真剣で、それゆえ、より愚かしいラブレターを書いているのは、たいてい男のほうだ。偉大な文学者でない私も、そういえば遠いむかしに、誰やら宛てに、何やら長くて恥かしいものを書いた記憶が、脳の片隅にないでもない。


■皇室のラブレター

万葉以来の伝統を受け継ぐ皇室の相聞歌について紹介している第五章は、この方面の教養のない私には有益だった。明治・大正・昭和・今上の天皇・皇后夫妻に、現皇太子夫妻を加えた、計5代にわたる天皇家の人々の恋歌は、著者のいうとおり、意外にのびのびと愛情を言葉にしている。

明治天皇は、生涯に十万首の歌を詠んだそうで、うち約九千首が公開されているそうだ。いっぽう昭和天皇は生涯に一万首近い歌を詠み、うち865首が『おほうなばら』という御集に収録されている由。知らなかった。昭和天皇の一万首も大した数だと思うが、明治天皇は、その10倍。伝統とは、すごいものだな。


■どんな人にオススメの本か?

ラブレターのアンソロジーとしては分量が少なく、ちょっと物足りない。「異色ノンフィクション」とカバー折り返しに印刷されているが、「異色」というほどユニークには見受けられない。また、「ノンフィクション」というほど、単なる紹介の域を超えた独自の読み物になっているとも思われない。けれども、有名人のラブレターをほとんど、もしくはぜんぜん読んだことがない方にとっては、手頃で簡潔で親しみやすい入門書といえるかと思う。

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2008/08/11 23:09

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2009/04/28 11:50

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2010/09/27 14:26

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2010/09/30 17:29

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2011/02/17 22:16

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2017/12/10 15:54

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2011/05/21 20:39

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2011/08/03 22:54

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2012/03/22 00:44

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2013/04/05 18:25

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2015/12/27 09:52

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2016/07/12 16:45

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